電気自動車(EV)業界に衝撃が走りました。先日、長年の開発を経て、ようやく量産と納車が始まったばかりのEVスタートアップ、Faraday Future(ファラデー・フューチャー、FF)のロサンゼルス本社で、フラッグシップEV「FF91」が突如発火し爆発。これにより2階建ての建物が深刻な被害を受け、一時的に使用不能となりました。幸いなことに人的被害はなかったものの、出火原因は依然不明です。資金難に喘ぐ同社にとって、この事故はさらなる逆風となるのでしょうか。今回は、この衝撃的な火災の詳細と、同社を取り巻く厳しい状況について深掘りします。
衝撃の火災発生!FF91が炎上、本社建物に甚大な被害
中国メディア「快科技」の報道によると、先週末の夜、Faraday Futureのロサンゼルス本社敷地内で展示されていた電動SUV「FF91」が発火し、爆発を起こしました。爆発により壁の一部が損傷するほどの規模だったとのことです。ロサンゼルス消防局が直ちに出動し、通報から約40分で火勢を完全に鎮圧しました。この火災による従業員や関係者の負傷者はなく、避難の必要もありませんでした。
消防当局は現地時間9月28日午前4時37分に最初の通報を受けました。目撃者からの電話だったとのことです。消防隊が到着する前には、建物のスプリンクラーシステムが効果的に作動し、火災の延焼を食い止めていました。消防隊は現場到着後、建物に強制的に侵入して消火活動を行い、午前5時17分には完全に鎮火しました。
しかし、火災の被害は甚大でした。出火した2階建ての建物は構造的な損傷が激しく、ロサンゼルスの建築安全部門によって「赤札(使用禁止)」が貼られました。これは、構造修復が完了するまで再利用できないことを意味します。消防当局の広報担当者によると、現在のところFF91の発火原因や出火元は特定されていませんが、調査の結果「人為的要因」は発見されなかったとされています。
Faraday Futureの広報担当ジョン・シリング氏も、この件についてメールでコメントを発表。「昨日、弊社の施設で火災が発生したことを承知しています。この事故でFaraday Futureの従業員に怪我はなく、避難の必要もありませんでした。現在、火災の具体的な原因と出火元は調査中です」と述べました。
試練続くファラデー・フューチャー、火災が偶然の出来事か?
Faraday Futureは、2014年に設立されたEVスタートアップで、「テスラキラー」として注目されましたが、その後は資金難や経営陣の混乱に悩まされてきました。同社は現在の本社オフィスを約10年間使用してきましたが、資金調達のために2019年に本社ビルを売却し、その後は賃貸契約で利用を続けていました。
しかし、その賃貸契約も順風満帆ではありませんでした。2024年2月には、現所有者である不動産会社のレックスフォード・インダストリアル社が、Faraday Futureの賃料滞納を理由に訴訟を起こし、立ち退きを迫る事態に発展していました。両社は同年4月に和解に至り、当時の和解合意によると、Faraday Futureの賃貸契約は2025年9月末に期限切れとなる予定でした。
今回の火災が発生したのは、まさにこの契約期限が迫るタイミングでした。報道では、賃貸契約終了の「数日前」に大規模な火災が発生したことは、「実に偶然だ」と指摘されています。資金繰りに苦しむ中で、重要な本社施設が使用不能になったことは、同社にとって極めて厳しい状況を突きつけることになります。
EV業界の未来への教訓、今後の展開に注目
今回のFaraday Future本社でのFF91炎上・爆発事故は、EVの安全性、特にバッテリー火災に関する懸念を改めて浮上させるものとなりました。幸い人的被害はなかったものの、出火原因が未解明である点は、今後のEV技術開発において重要な教訓となるでしょう。
資金難、訴訟、そして今回の火災と、数々の試練に直面するFaraday Futureですが、果たしてこの逆境を乗り越え、EVの未来を切り開くことができるのでしょうか。原因究明の進捗や、同社の今後の対応、そしてこれがEV業界全体にどのような影響を与えるのか、引き続き注視していく必要があります。
元記事: mydrivers












