『アズールレーン』で世界的に名を馳せた中国の大手ゲーム開発会社、蛮啾(Manjuu)。彼らが東京ゲームショウ(TGS)で発表した自社開発新作『碧蓝星原:旅谣(ビィランシンユェン:リュヤオ)』は、発表と同時にゲーマーたちの間で大きな話題を呼びました。今回、秋葉原の蛮啾日本オフィスで共同創設者の林書莤(Lin Shuxi)氏に独占インタビューを実施。その開発背景、驚くべきチーム体制、そして独自のゲーム開発哲学に迫ります。
成功の秘訣は「低調」な開発姿勢?蛮啾の新たな挑戦
半年以上前、東京ゲームショウ(TGS)に合わせて来日していた蛮啾の共同創設者、林書莤氏にお会いしました。近年メディアへの露出が少なかった林氏ですが、『アズールレーン』の日本市場での圧倒的な影響力もあり、TGS後はメディアからの取材依頼が殺到。多忙を極める中、私たちはカジュアルな雰囲気で食事をしながら、主に新作『碧蓝星原:旅谣』について語り合いました。
『アズールレーン』に続く、満を持しての自社開発新作
『碧蓝星原:旅谣』の発表は多くの人々を驚かせましたが、林氏によると、そのアイデアは数年前から存在し、デモ版でコアゲームプレイの実験を重ねてきたとのこと。蛮啾は「具体的な成果が出るまでは控えめにする」というスタイルを貫いており、今回の発表もその哲学に基づいています。このアイデアの発案者は、共同創設者の一人であり本作のプロデューサーでもある「魚丸」こと陳鶴(Chen He)氏。「彼は自分のアイデアが素晴らしいと確信し、このゲームをどうしても作りたいと強く主張した」と林氏は語ります。
開発チームの規模も驚くべきものです。当初200人以上だったメンバーは、現在では300人を超え、さらに増員を続けているとのこと。先行テストでの好評価を受け、当初の予定にはなかった新たなアイデアを積極的に取り入れようとしているのが主な理由です。林氏は「正直なところ、プレイヤーからの反響が予想をはるかに超え、非常に嬉しい驚きでした」と語り、チーム全体の熱意が伝わってきました。
「予想以上」の反響に驚き – 徹底した世界観構築
市場には「捕獲+(プラス)」といった要素を持つゲームが増えていますが、安易な模倣では「ちぐはぐな印象を与える」というプレイヤーの声も聞かれます。蛮啾は『碧蓝星原:旅谣』の世界観設計において、この点をどのように考えているのでしょうか。
林氏は、蛮啾が「最初から世界観全体を構築すること」に注力していると強調しました。ゲーム内の異なる地形が異なる植生や気候と結びつき、そこから多様な文明や生物が派生するという、緻密な生態系がデザインされています。例えば、ゲーム内で捕獲可能な生物「奇波(Qibo)」の生態や習性も、この包括的な世界観設計に基づいて綿密に構築されているとのことです。
今後の展望と日本市場への影響
『碧蓝星原:旅谣』は、TGSでの出展を通じて海外プレイヤーからのフィードバックを積極的に収集しており、その反響は蛮啾の開発方針にも大きな影響を与えています。テストでの高評価を受け、開発チームはさらなるコンテンツの拡充や新たな機能の実装に意欲を見せています。蛮啾のゲーム開発に対する真摯な姿勢と、徹底した世界観構築へのこだわりは、今後の日本のゲーム市場においても新たなスタンダードを提示する可能性を秘めています。
まとめ
『アズールレーン』で培った経験と技術を基盤に、蛮啾が満を持して送り出す『碧蓝星原:旅谣』は、単なる次世代の二次元ゲームに留まらない、深い哲学と情熱が込められた作品となりそうです。その「低調」でありながらも妥協しない開発スタイルと、プレイヤーの期待を超える反響は、これからのゲーム業界に新たな風を吹き込むことでしょう。日本のゲーマーがこの新作を手に取る日が待ち遠しい限りです。
元記事: news
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