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ゲームの記憶が消えてもいい?新作のように楽しめる再プレイの魅力

Fading game memory Gamer surprise - ゲームの記憶が消えてもいい?新作のように楽しめる再プレイの魅力

大好きなゲームをかつてやり込み、隅々まで知り尽くしたはずなのに、数年ぶりに起動してみると、まるで初めてプレイするかのように何もかも忘れている……。そんな経験、ありませんか? 中国のゲームメディア「触楽(Chuapp)」の編集者である「梅林粉杖(メイリン・フェンジャン)」氏も、人気ウォーキングシミュレーター『Everybody’s Gone to the Rapture』で同様の体験をしたと言います。一見寂しいこの記憶の喪失が、実は私たちに新しいゲーム体験をもたらす、そんな奥深いゲーム観について語られた記事を、日本の読者向けに再構成してお届けします。

記憶が消えた『Everybody’s Gone to the Rapture』で新たな発見

PS5でスクリーンショットを撮るために、数年ぶりに『Everybody’s Gone to the Rapture』を再プレイした梅林粉杖氏。かつて発売直後にプラチナトロフィーを獲得するほどやり込んだはずが、クラウドセーブデータをロードしてゲームに入ると、ストーリーはもちろん、自分のセーブがどの地点なのか、そして次にどこへ進めば良いのかすら全く思い出せなかったそうです。数年前には、本作の開発チーム「The Chinese Room」に関する記事の校閲を担当し、その際には簡単に特定の場所を見つけてスクリーンショットを撮ることができたのに、今回は全く見つけられないことに驚きを隠せません。

イギリス特有の「梯磴(スキップステップ)」が教えてくれたこと

当時、梅林粉杖氏が校閲した記事には、開発者が語った興味深いエピソードがありました。イギリスの牧場によく見られる「梯磴(スキップステップ)」という変わった施設。これは人間や家畜が広大な牧場のフェンスを簡単に乗り越えるための足場なのですが、イギリス以外の地域のプレイヤーや、アメリカにいる共同開発者たちは、これが「近道」として機能する「ドア」や「出口」であるとは認識せず、単なる「通行止め」の障害物だと思い込んでいたそうです。梅林粉杖氏はこの「梯磴」の画像を読者に提供しようと、数年前にゲーム内で特定の位置を記憶していましたが、今となってはそれも思い出せないと言います。

記憶の喪失は新たなゲーム体験の始まり

梅林粉杖氏にとって、このような記憶の喪失は初めてのことではありません。ゲームに熱中している間は細部まで注意を払い、イースターエッグや収集要素も全て見つけ出すものの、クリアした途端、その記憶はあっという間に消え去ってしまうことが多いのです。例えば、一昨年プレイした『The Callisto Protocol』の物語や主人公の名前、難しかった点などもほとんど思い出せないとか。友人に「あのゲームどうだった?」と聞かれても、頭が真っ白になってしまい、こっそり攻略サイトや動画で復習してから返答する羽目になるそうです。

途中放置ゲームの再開は「自分がどこにいるのか?」から

特に困るのは、途中でプレイを中断してしまい、久しぶりに再開するケースです。操作方法も、ストーリーも、セーブした場所から次にどう進むべきかも全て忘れてしまい、チュートリアルもない状態。結局、オンラインの動画を頼りに「自分がどこにいて、何をすべきなのか」を理解することから始めなければなりません。

しかし、梅林粉杖氏はこのような記憶の喪失を必ずしも悪いことだとは考えていません。むしろ、記憶がないことで、以前プレイしたゲームをまるで新作のように楽しめるという、ポジティブな側面を見出しています。実際、『Everybody’s Gone to the Rapture』をもう一度最初からプレイしようと計画しており、記憶がないからこそ得られる多くの驚きを期待しているそうです。

人生と同じ?不確実性が生み出すゲームの醍醐味

梅林粉杖氏は、PS5リマスター版が配信された『Until Dawn – 惨劇の山荘 –』の再プレイにも意欲を見せています。このゲームは、プレイヤーの選択がキャラクターの生死を左右するインタラクティブドラマです。嫌いなキャラクターをわざと死なせようと選択しても生き残ったり、逆に大切に思っていたキャラクターが悲惨な死を遂げたりと、往々にしてプレイヤーの意図に反する結果をもたらします。多くのプレイヤーがこの「非論理的」な展開に不満を感じる一方で、梅林粉杖氏はこの予測不能さが、人生そのものの「不確実性」をリアルに表現していると評価しています。

「人生に明確な因果応報があるわけではないし、もし選択のたびに『これは死への道です』と明示されたら、つまらないでしょう?」と語る梅林粉杖氏。記憶力の衰えによって、古いゲームをプレイするたびに新作のような体験ができるのも、人生における予期せぬ喜びの一つであると結んでいます。

まとめ

ゲームの記憶が薄れていくことは、一見すると寂しい現象かもしれません。しかし、中国のゲームメディア「触楽」の梅林粉杖氏の視点からは、それは決してネガティブなことばかりではないことが分かります。むしろ、記憶の喪失が私たちに、一度プレイしたゲームをまるで新しい体験のように再発見する機会を与えてくれるのです。予測不能な選択肢が魅力のゲームのように、記憶の不確実性が、私たちのゲームライフに新たな彩りをもたらしてくれるかもしれません。過去のゲームを再プレイする際は、この「記憶の喪失」をポジティブに捉え、新たな発見と感動を楽しんでみてはいかがでしょうか。

元記事: chuapp

Photo by Luis Quintero on Pexels

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