中国で絶大な人気を誇る三国志テーマのSLG『率土之滨』(Echelon of Empires)が、10周年を迎えました。通常、長寿ゲームは歴史の重みを感じさせるものですが、『率土之滨』は「プレイするほど新しい」「もはや新作ゲームのようだ」と評される異例の「逆成長」現象を見せています。ロゴの全面刷新、そして先日導入された画期的な「爽快プレイ版テーマサーバー」など、大胆な変革の背景には何があるのでしょうか。なぜこのゲームは、ベテランから新規プレイヤーまで、これほど多くの人々を魅了し続けることができるのか、その秘密に迫ります。
革新を続ける10周年:『率土之滨』の「逆成長」戦略
『率土之滨』は、10周年という節目にふさわしい大規模なリフレッシュを実施しました。その象徴が、ロゴデザインの全面刷新です。特に「三国」という文字が強調されたことで、長年培ってきた三国志SLGとしてのアイデンティティを再確認し、今後のブランド展開への強い意志が感じられます。
「爽快プレイ版テーマサーバー」でハードルを大幅軽減
このリフレッシュの目玉は、先日導入された全く新しい「爽快プレイ版テーマサーバー」です。従来のSLGにつきものだった「肝作業(時間のかかる繰り返し作業)」や「課金圧」といったプレイヤーの負担を軽減するため、画期的な調整が施されました。
- プレイヤーが最も重視する五星武将の獲得機会が2倍に増加
- 各種報酬や資源生産量が2倍に設定
- 序盤の「開拓」におけるハードルを大幅に引き下げ
これらの変更により、「不設卡(ストレスフリー)」「躺玩(気軽に楽しめる)」といった現代のプレイヤーが求めるニーズに完璧に応えています。SNSでは「画面越しに爽快感が伝わってくる!」といった驚きの声が多数寄せられ、ゲームから離れていたベテランプレイヤーからも「この改善は素晴らしい」と称賛の声が上がっています。長寿ゲームにとって大規模な更新は常に挑戦ですが、『率土之滨』はむしろこれを好機と捉え、SLG業界の新たな方向性を示すパイオニアとしての役割を果たしています。
プレイヤーコミュニティが語る「率土」の「新しさ」
『率土之滨』の「新しさ」は、単なるゲームシステムの変化に留まりません。プレイヤーコミュニティの活性化、特に新規プレイヤーの流入は、多くのベテランプレイヤーにとっても驚きをもって迎えられています。
公式インフルエンサー「下一站了」が見る変化
7年間のプレイ歴を持つ公式インフルエンサー「下一站了」氏も、最近のプレイヤー層の変化を肌で感じている一人です。10周年記念イベントのオフライン会場では、多くの新規プレイヤーと出会い、彼らがゲームへの熱い情熱を抱いていることに感銘を受けたと語ります。洛陽応天門で開設された「率土プレイヤー物語博物館」には、老若男女問わず多くのプレイヤーが訪れ、展示品を前に感動を分かち合っていました。
「下一站了」氏は、新規プレイヤーをゲームに誘い、戦術を教えたり、時にはゲーム内アイテムを贈ったりと、まるで若い頃の自分を歓迎するように接していると言います。新しいプレイヤーたちの生命力は、ベテランプレイヤーにゲームへの深い愛情を再認識させる力があるのです。
若返るプレイヤー層と活性化するコミュニティ
ベテランプレイヤーであり同盟の指揮官でもある「風谷不語」氏も、「『率土』で出会うプレイヤーの年齢層が年々若くなっている」と指摘します。数年前までは30代、40代のベテランが多かったものの、最近では大学生など若い世代の参入が顕著だと言います。今年の3月にリリースされた「青春サーバー」は、特に新規プレイヤーの参加を促進し、コミュニティ全体の雰囲気をより一層明るくしました。公式のインフルエンサープログラムでは、流行に敏感な00年代生まれ、05年代生まれの若者が中心的役割を担っており、彼らがもたらす「反抗的だが、熱心」なプレイスタイルがゲームに新たな刺激を与えています。
また、新プレイヤーの情報収集力と学習能力も向上しており、ゲームの成長サイクルが加速しています。これは、開発者とプレイヤー間のインタラクション強化、例えば最近開設された「開発者質疑応答コーナー」なども大きく貢献しているでしょう。プレイヤーからのフィードバックに迅速に対応することで、ゲームは常に進化し、ポジティブな循環を生み出しているのです。
まとめ
『率土之滨』の10周年は、単なる節目ではなく、長寿ゲームがどうすれば「常に新しい」状態を保ち、プレイヤーを魅了し続けられるかを示す模範例となっています。プレイヤーの負担軽減を業界の最前線で実践し、ロゴ刷新や「爽快プレイ版テーマサーバー」といった大規模な変革を通じて、新たなプレイヤー層を開拓し、既存のコミュニティを活性化させています。この「逆成長」戦略は、長寿ゲームの常識を覆し、SLGジャンル全体の未来を指し示す可能性を秘めています。中国ゲーム市場のパイオニアが示すこの革新は、日本のゲーム業界にとっても示唆に富む事例となるでしょう。
元記事: chuapp
Photo by Agita Prasetyo on Pexels






