中国のゲームメディア「触乐(chuapp)」の人気コラム「触乐怪话」から、今回はちょっと切ないテーマの記事をご紹介します。筆者の彭楚微氏は、昨今のゲーム業界で「絶滅危惧種」とも言える存在になりつつある「奇幻4Xゲーム」について熱く語っています。戦略性豊かなターン制ゲームでありながら、現実の歴史シミュレーションとは一線を画すファンタジー世界の魅力。なぜこのジャンルが今、衰退の危機に瀕しているのか、そしてその独特な面白さはどこにあるのか。往年の名作から知られざる小粒な傑作までを振り返りながら、奇幻ストラテジーゲームの奥深い世界に迫ります。
『絶滅危惧種』となった奇幻4Xゲームの世界
筆者は長年にわたり奇幻(ファンタジー)系のターン制ゲームを愛してきました。それは、『ヒーローズ・オブ・マイト・アンド・マジック』のようなロールプレイング要素の強い戦略シミュレーションから、『エイジ オブ ワンダーズ4』のような大戦略ゲームまで多岐にわたります。しかし、彼は最新作の『エイジ オブ ワンダーズ4』には満足していないと言います。その理由はシンプル。この手のゲームジャンルが、もはや「死んだ」も同然であり、広く知られる新作がほとんど見当たらないからです。
このジャンルの愛好家であれば、おそらく『フォールン・エンチャントレス:レジェンダリーヒーローズ』、『イードア:マスターズ・オブ・ザ・ブロークンワールド』、『ウォーロック』シリーズ2作、『Deity Empires』、そして『ドミニオンズ』シリーズといった、一部のマニアにしか知られていない小粒ながらも傑作ぞろいのタイトルを挙げることでしょう。もちろん、『スペルフォース:コンクエスト・オブ・イオ』も忘れてはなりません。
知られざる名作たち:小粒ながら光る珠玉のタイトル
歴史シミュレーションや宇宙SFといった他の4Xゲーム(eXplore, eXpand, eXploit, eXterminateの略で、探検、拡張、開発、殲滅を特徴とする戦略ゲーム)が現実世界を模倣する傾向にあるのに対し、奇幻4Xゲームは独自の魅力を放っています。それは、プレイヤーに「育成と征服」における豊かなフィードバックを与えることに長けている点です。
その主旋律は、まるで『マスター・オブ・マジック』のように、多種多様な奇妙なファンタジー生物を率いて世界を統治するか、あるいは内政をじっくりと行いながら世界を支配することにあります。つまり、奥深い意思決定を通じて戦略的優位性を築き、大きく異なる特性を持つ兵種を巧みに操ることで勝利へと導く、その深いゲーム体験こそが魅力なのです。
奇幻4Xゲームが持つ独特の魅力
奇幻4Xゲームは、単なる数値や資源の管理を超えた、独特の世界観と物語性をプレイヤーに提供します。例えば、多種多様な魔法使いやクリーチャーを配下に置き、それぞれが持つユニークな能力を組み合わせて新たな戦略を生み出すことができます。他のジャンルの4Xゲームでは味わえない、魔法や神話の力が介入する予測不可能な展開も魅力の一つです。
プレイヤーは、都市を発展させ、資源を確保し、軍隊を強化するだけでなく、古代の遺物を探し求めたり、強力な魔法を習得したり、神々の恩寵を得たりと、ファンタジー世界ならではの多角的なアプローチで勝利を目指します。これは、戦略の深さだけでなく、ロールプレイング的な没入感も同時に味わえることを意味します。異なる種族の特性を理解し、彼らの文化や信仰を取り入れながら帝国を築き上げていく過程は、他のどのジャンルにも代えがたい達成感を与えてくれます。
奇幻4Xゲームの未来を願って
「絶滅危惧種」と表現されるほど、新作が生まれにくい現状にある奇幻4Xゲームですが、その独特の面白さが失われることはありません。多様なファンタジー生物や魔法、神話の要素を存分に活用し、戦略性と物語性を融合させたこのジャンルは、今もなお多くの熱狂的なファンを魅了し続けています。
中国のゲームライターも憂慮するこの状況は、日本を含め世界中のファンにとって共通の課題と言えるでしょう。しかし、小規模ながらも情熱を持った開発者による珠玉の作品が、今後も生まれ続けることを期待したいものです。もしこの記事を読んで興味を持たれた方は、ぜひ上記で紹介された往年の名作や知られざる傑作たちに触れて、その深い魅力を体感してみてください。奇幻4Xゲームという素晴らしいジャンルが、再び脚光を浴びる日が来ることを心から願っています。
元記事: chuapp
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