人気のシミュレーションゲームは、プレイヤーを小さな存在から壮大な帝国へと導く魅力があります。しかし、中国のゲームメディア「触楽(Chuapp)」のライターは、最新の新聞社経営シミュレーター『News Tower』をプレイし、理想のメディア王への道のりが想像以上に険しい現実を痛感したようです。この記事では、なぜ「社長になるのは簡単ではない」と感じたのか、そのリアルなゲーム体験を深掘りします。
夢の経営ゲーム、現実は「超」リアル経営シム?
理想と現実のギャップ
筆者は以前から、中世の伯爵から皇帝へ、原始文明のリーダーから世界覇者へ、そして小さな工房から商業帝国を築き上げるような「由小到大(由緒ある小規模から大規模へ)」なシミュレーションゲームに熱中してきました。こうしたゲームは、最高指導者として采配を振るう達成感と、絶え間ない向上心を刺激する「時間泥棒」としての魅力に満ちています。
しかし、『News Tower』の登場により、その認識は一変しました。このゲームでプレイヤーが挑むのは、1930年代のニューヨークで新聞社の社長として生き残る道です。単に記事を作成するだけでなく、不動産の購入、フロアの設計、印刷機の配置、記者や排版員、清掃員、警備員といった多様な従業員のマネジメントまで、細部にわたる「神の視点」での手動操作が求められます。
多岐にわたる経営課題に直面
ゲーム内では、建物の温度管理、騒音対策、ギャングからの嫌がらせ、スパイの侵入防止といった問題に常に対処しなければなりません。さらに、競合他社との争い、複数の勢力間のバランス、そして何よりも「生き残る」ことを最優先に、報道の真実性と利益追求の狭間で苦悩します。
筆者は「なぜ仕事の後にこんな苦労を…」と漏らすほど、その複雑さとリアリティに疲弊したと語っています。従業員がトイレに行かない問題など、AIの気まぐれに翻弄される場面もあり、まさに社長業の「鬼」な部分が凝縮されているようです。
チートコードへの誘惑と「単機富二代」の夢
1部0.03ドルの重み
『News Tower』が筆者に最も深く刻み込んだのは、「お金を稼ぐことの難しさ」でした。わずか0.03ドルの新聞1部が、全従業員の生活を支える唯一の収入源(広告収入は補助的)。販売部数が目標に達しなければ、全員が路頭に迷うという厳しい現実が突きつけられます。筆者も最初は「小規模経営で生き残る」という堅実な戦略を立てますが、拡張なしでは限界があることも痛感しています。
「単機富二代」という救済策
あまりの厳しさに、筆者は最終的に「チートコード」を検索したことを告白しています。PCゲーム「シムズ4」で有名な「motherlode」のような、手軽に大金を得られる手段を心のどこかで期待しているようです。そして、密かに主人公のキャラクター設定まで考えています。「メディア業界に憧れるも経営能力に乏しい富二代が、会社が破産寸前になるたびに私財を投入して救う」という、なんともユーモラスな「単機富二代(オフラインのチート使いの富二代)」像を描いています。
これは、現実の厳しい労働環境を反映したシミュレーションゲームの「本質」を皮肉ったものかもしれません。
まとめ:経営シミュレーションの奥深さと現実への洞察
『News Tower』は、確かに難易度が高く、プレイヤーに多くの労力を要求しますが、その分、没入感と達成感は非常に高いと筆者は評価しています。1930年代のアメリカを舞台に、史実に基づいたニュースイベントが織り交ぜられるため、歴史好きにも楽しめる要素が満載です。
小さな新聞社の社長からメディアの大物へと成長していく過程は、プレイヤーに深い洞察と戦略的思考を促します。そして、「社長になるのは容易ではない」という普遍的な真理を、ゲームを通じてユーモラスに、しかし痛感させる作品です。もしあなたが経営シミュレーションゲームのファン、あるいは「新聞学」に興味があるなら、この『News Tower』はきっと新たな発見と大きな楽しみを提供してくれるでしょう。
元記事: chuapp
Photo by Lara Jameson on Pexels






