グラフィックカードの電源コネクタ焼損問題は、PCゲーマーやクリエイターにとって深刻な懸念事項です。特にNVIDIA GeForce RTX 40シリーズで報告された16Pinコネクタの焼損事例は記憶に新しいでしょう。この度、大手グラフィックカードメーカーSapphireの北米広報担当マネージャーであるEdward Crisler氏が、同社製『RX 9070 XT』グラフィックカードにおける16Pin電源コネクタの焼損事例について初めて公に回答しました。Crisler氏は、問題の核心は変換ケーブルにあると指摘しつつも、既に形成された「負のイメージ」が業界全体に及ぼす影響について深い懸念を表明しています。
Sapphire幹部が語る16Pin電源コネクタ焼損問題
Sapphireの北米広報担当マネージャーであるEdward Crisler氏は、最近のHardware Unboxedとのインタビューにおいて、同社製グラフィックカードの16Pin電源コネクタ焼損問題に初めて公の場で言及しました。
問題の本質は変換ケーブル?
Crisler氏はまず、自身が広報担当であり、ハードウェア設計や部品調達は専門外であると前置きし、以下の発言はあくまで個人の見解であることを強調しました。彼によると、Sapphire製「RX 9070 XT」グラフィックカードで報告された約3件の焼損事例は、すべて16Pin変換ケーブルに関連しているとのことです。
このため、Crisler氏個人としては、問題は16Pinコネクタ本体やグラフィックカードのPCB、あるいは電源ユニットにあるのではなく、変換ケーブル自体にあると考えています。RX 9070 XTの消費電力は約350Wであり、16Pinコネクタにとっては「比較的安全な範囲」だとも指摘。ユーザーが適切に16Pinコネクタを差し込み、ケーブルを過度に引っ張らなければ、コネクタは安定性を保つはずだ、との見解を示しています。
「低消費電力でも安心できない」負のイメージの波及
Crisler氏は16Pinコネクタに対する信頼を維持しており、Sapphire RX 9070 XTでの16Pin焼損発生率は「NVIDIA側よりも低い」と強調しています。しかし、その一方で、16Pinコネクタが既に世間において「負のイメージ」を形成してしまっていることを、残念ながら認めざるを得ないとも語りました。
16Pinコネクタの未来と業界の課題
Crisler氏は、16Pinコネクタの設計は再検討、あるいは再設計が必要であると考えています。さらに大きな問題として、たとえ技術的な改善がなされたとしても、この負の評判が長期間残り続け、消費者の認識や購買意欲に影響を与えるだろうと懸念を示しました。この状況は、将来的にメーカーが16Pinコネクタの使用を継続するかどうかの決定にも影響を及ぼす可能性があると見ています。
まとめ
Sapphire幹部の発言は、グラフィックカードの16Pin電源コネクタ問題が単なる技術的な欠陥に留まらず、ブランドイメージや消費者の信頼、ひいては業界全体の製品戦略にまで影響を及ぼす深刻な課題であることを示唆しています。特に、問題が解決されたとしても「悪評が残る」というCrisler氏の言葉は重く、今後PCパーツメーカーがどのようにこの問題に対峙し、消費者の信頼を回復していくかが注目されます。日本のPC市場においても、この動向は今後の製品選択に大きな影響を与えることでしょう。
元記事: mydrivers












