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中国不動産大手、華発股份が「紹興金融活力都市」に集中投資へ

China financial district, Urban development China - 中国不動産大手、華発股份が「紹興金融活力都市」に集中投資へ

中国の大手不動産企業である華発股份(Huafa Real Estate)が、資金の使い道を大きく変更し、注目を集めています。これまで鄭州と南京のプロジェクトに割り当てられていた調達資金の一部、約8.38億元(日本円で約175億円)を、浙江省紹興市の「紹興金融活力都市」プロジェクトに転用すると発表しました。これにより、同プロジェクトの総投資額は15億元から23.38億元へと大幅に引き上げられ、華発股份がこの戦略的な大規模都市開発に本腰を入れる姿勢が鮮明になりました。

中国大手不動産「華発股份」、資金戦略を大胆転換!

華発股份が先日発表した最新情報によると、2023年10月に公募増資で調達した純資金50.42億元の一部について、使途を変更するとのことです。具体的には、当初鄭州華発峰景花園と南京燕子磯G82プロジェクトに充当される予定だった資金のうち、鄭州向けに計画されていた3.46億元と南京向けに計画されていた4.81億元、さらに専用口座の利息0.11億元を合わせた合計8.38億元を、紹興金融活力都市プロジェクトへと振り向けると発表しました。

この資金調整の背景には、鄭州と南京のプロジェクトがすでに竣工・引き渡し段階にあり、追加の工事費用が少額で済む一方で、紹興プロジェクトがその規模の大きさや建設期間の長さから、当初計画されていた資金では不足していたという事情があります。

同社は過去にも、調達資金を一時的に流動資金の補充に充てるなど、柔軟な資金運用を行ってきました。業界関係者は、このような資金調整はプロジェクト間の内部調整であり、調達資金が最終的に不動産開発という中核事業に使われることに変わりはなく、投資方針の変更や新たな投資方向の追加ではないと指摘しています。

「紹興版陸家嘴」を目指す戦略的プロジェクトとは?

紹興金融活力都市プロジェクトは、2019年の始動以来、華発股份の最重要戦略拠点と位置付けられてきました。そのビジョンは「紹興版陸家嘴」――中国の金融センターである上海の陸家嘴(ルー・ジア・ズイ)地区になぞらえ、紹興の新たな金融ビジネスの中心地を築くことにあります。

総投資額220億元、総建築面積175万平方メートルに及ぶこの巨大プロジェクトは、約50万平方メートルの商業・ビジネススペース、高さ168メートルの国際金融センター、金融機関本部群、そして五つ星ホテルなどの複合施設を包含しています。2019年12月に華発股份が66.495億元で鏡湖新区の3区画の土地(商業住宅地2区画、商業用地1区画)を落札しましたが、その際の土地単価は当時の紹興の平均よりも大幅に低く、開発コストにおける優位性を確保していました。

2020年9月には招商蛇口との共同開発が始まりましたが、招商蛇口は今年初めに戦略調整のため撤退。その後、華発股份が単独でプロジェクトを継続しています。今回の資金投入は、単独での開発を支える合理的な選択と言えるでしょう。

好調な販売実績と将来性

第三者プラットフォームのデータによると、紹興金融活力都市プロジェクトの最初の住宅フェーズ「雅庭」は、2020年9月の販売開始時に平均価格2.28万元/平方メートルでした。2022年には2.43万元/平方メートルまで上昇し、現在は2万元/平方メートルに調整されていますが、依然として土地コストに対して競争力のある価格を維持しています。2024年には633戸の契約数を記録し、紹興越城区の販売ランキングでトップを飾るなど、市場からの評価も高いことが伺えます。

2025年の中間報告書時点では、紹興プロジェクトはすでに8.88億元(うち上半期で7.05億元)の利益を計上しており、その収益貢献が顕著です。プロジェクト全体は2026年に完成予定で、現在も21.46億元の開発コストと57.46億元の販売待ち製品が残っています。

住宅の引き渡しが順次進み、周辺のメディアセンターや複数の国有銀行が入居するなど、地域のインフラ整備も着実に進んでいます。今回の資金増強により、開発プロセスが加速し、プロジェクトが早期に本格稼働することで、華発股份の新たな業績成長の柱となることが期待されます。

まとめ

華発股份の今回の資金配分の大幅な調整は、同社が「紹興金融活力都市」プロジェクトを極めて戦略的に重視していることを明確に示しています。中国不動産市場全体の動向が注目される中、大手企業がいかに資金を効率的に再配分し、有望な大規模都市開発に集中投資していくかという、その経営手腕と先見性が試されています。

「紹興版陸家嘴」として、新たな金融ビジネス拠点となる可能性を秘めたこのプロジェクトは、今後の中国経済の発展、特に都市開発のダイナミズムを象徴する事例の一つとなるでしょう。日本企業や投資家にとっても、中国市場の大きな変化と機会を理解する上で、重要な示唆を与える動きと言えそうです。

元記事: pcd

Photo by John Lee on Pexels

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