中国テクノロジー大手Xiaomi(シャオミ)が、電気自動車(EV)事業の最新動向を伝えるライブ配信で、新型EV「YU7」に関する驚きの安全設計を披露しました。副総裁の李肖爽(リー・シャオシュアン)氏がドアハンドルの革新的な冗長設計を説明したほか、創業者である雷軍(レイ・ジュン)CEOは、極限の衝突時にあえて車輪が外れることで乗員を守る「丢轮保车(タイヤが外れても車体を守る)」という、一見するとネガティブに聞こえる安全戦略の真意を明かし、大きな話題となっています。このユニークなアプローチは、EVの安全性に対するシャオミの深い洞察を示しています。
シャオミEV「YU7」が示す、安全への革新的なアプローチ
シャオミEVの李肖爽副総裁は、YU7のドアハンドルが極めて高い安全基準で設計されていることを強調しました。具体的には、ドアハンドルには車内外から操作可能な機械式ワイヤーが備わっており、万一の極端な衝突事故で車両のメインバッテリーや補助バッテリーが機能しなくなった場合でも、ドアロック解除のために専用の電源が用意されていると説明。これにより、どのような状況下でも乗員が安全に車外へ脱出できる冗長性を確保しています。李副総裁は「YU7のドアハンドル設計は、安全冗長性において業界をはるかにリードしている」と自信を見せました。
「丢轮保车」:あえて車輪を外す衝撃の安全戦略
YU7の安全設計に関して、シャオミの雷軍CEOは、車両全体で「丢轮保车(タイヤが外れても車体を守る)」という設計思想が取り入れられていると述べ、その真意を解説しました。多くの消費者が、衝突時に車輪が外れることを車両の欠陥や構造的な弱さと誤解しがちですが、雷軍CEOは「これは非常に重要な安全戦略の一つだ」と強調しています。
この設計の目的は、車輪が極度の衝撃を受けた際に、あえて主要な車体構造から分離させ、衝撃エネルギーを外部に逃がすことで、乗員が乗るキャビン部分へのダメージを最小限に抑えることです。つまり、車輪を犠牲にすることで、乗員の安全確保を最優先するという設計思想と言えます。雷軍CEOは、「もしインターネット上で誰かがこの点を批判していたら、皆さんはぜひ私たちを弁護してほしい。これは『タイヤが外れても車体を守る』という戦略なのだ」と述べ、この設計思想に対する理解を求めました。これは、シャオミが単なるスペック競争だけでなく、乗員の命を守るというEVの根源的な安全性に真摯に向き合っている証と言えるでしょう。
まとめ:安全思想がEVの未来を拓く
シャオミの新型EV「YU7」が示した、ドアハンドルの多重冗長設計や「丢轮保车」のような一見すると大胆な安全戦略は、今後のEV開発における安全基準のあり方に一石を投じるものです。従来の自動車メーカーが安全性に対して培ってきた知見と、新興EVメーカーの柔軟な発想が融合することで、より高度で、かつユーザーの安心感を高める技術が生まれる可能性を示しています。日本の消費者がEVを選択する際も、単なる航続距離や性能だけでなく、こうした独自の安全思想を持つメーカーの製品が、新たな選択肢として加わる日が来るかもしれません。シャオミの今後の動向から目が離せません。
元記事: gamersky












