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中国山東省、地下4000mで「沸騰熱水貯留層」発見!200万平米の暖房供給へ

Geothermal power plant - 中国山東省、地下4000mで「沸騰熱水貯留層」発見!200万平米の暖房供給へ

中国の山東省で、地下深くから湧き出す驚異的なエネルギー源が発見されました。同省の地質調査チームが、深さ約4000メートルの地下で、まるで沸騰しているかのような高温の熱水が貯留された「沸騰熱水貯留層」を発見したと報じられました。この巨大な地熱資源は、約200万平方メートルもの住宅暖房をクリーンなエネルギーで賄うだけでなく、発電や産業利用にも活用され、中国の脱炭素化に大きく貢献すると期待されています。

中国山東省で「地下の熱エネルギー宝庫」を発見

2024年1月10日、中国メディア「gamersky」の報道によると、山東省地鉱局が東営市の黄河デルタ地域で実施していた「黄河流域深部高温地熱資源探査プロジェクト」において、画期的な成果が得られました。このプロジェクトの一環として掘削された「東高温1」と名付けられた地熱井は、深度4002.17メートルに達し、井戸底の温度は驚くべきことに摂氏162度を記録。さらに、井戸口から湧き出す水の温度も摂氏138度と極めて高く、その出水量は1時間あたり101.3立方メートルにも上ります。

この探査を通じて、地下4000メートルという深部で天然の「沸騰熱水貯留層」が見つかったことは、地熱エネルギーの有効活用に向けた大きな一歩となります。まさに「地下の熱エネルギー宝庫」と呼ぶにふさわしい発見です。

巨大な潜在力:発電、暖房、産業利用で多角的に貢献

この新たに発見された地熱資源の潜在的なエネルギー量は計り知れません。予備的な推定によると、年間で放出される熱量は67.9万ギガジュールに達し、これは標準石炭約2.7万トンを燃焼させた際に発生する熱量に相当します。

具体的な活用例としては、以下の点が挙げられます。

  • 発電利用:もし発電に利用した場合、一日あたり約2.52万キロワット時(kWh)の電力を供給でき、これは約1万人の日常生活に必要な電力を賄うのに十分な量です。
  • 産業利用:高温蒸気を直接産業生産に利用すれば、年間約9.4万トンの蒸気を供給できます。これにより、標準石炭約1.88万トン分の使用を代替し、年間約4.89万トンの二酸化炭素(CO2)排出量を削減できます。
  • 住宅暖房:「東高温1」井戸から得られる熱と、その後の地熱発電による排熱を利用することで、約200万平方メートルもの住宅にクリーンな暖房を提供することが可能になります。これは、一般的な集合住宅で数万世帯分に相当する広大なエリアをカバーできる規模です。

約40平方キロメートルの「地熱田」がもたらす未来

今回の探査では、総面積が約40平方キロメートルに及ぶ広大な高温地熱田が確認されました。この地熱田に貯蔵されている総熱量は1.4 x 1013ギガジュールと推定されており、これは標準石炭約4.78億トンに相当する驚異的な規模です。

今後、この地熱資源が本格的に大規模開発されれば、年間で約18.43万トンのCO2排出量を削減できる見込みです。これは、再生可能エネルギーとしての地熱利用が、中国のエネルギー構造転換と環境改善にどれほど大きな影響を与えるかを示す具体的な数値と言えるでしょう。

まとめ:日本への示唆とクリーンエネルギーの未来

中国山東省での今回の画期的な地熱資源の発見は、再生可能エネルギーの新たな可能性を切り開くものです。深部の地熱資源を効果的に開発・利用することで、大規模な発電、暖房、産業利用をクリーンな方法で実現し、脱炭素社会の実現に大きく貢献することが示されました。

日本は火山国であり、世界有数の地熱資源大国です。中国での大規模な地熱開発の成功事例は、日本における地熱発電のさらなる促進や、多様な熱利用の可能性を再考する上で、貴重な示唆を与えてくれるでしょう。クリーンエネルギーへの世界的なシフトが進む中で、地熱エネルギーが果たす役割はますます重要性を増していくに違いありません。

元記事: gamersky

Photo by Marta Wave on Pexels

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