中国で発生した衝撃的な新エネルギー車(EV)の事故が注目を集めています。走行中に横滑りして路肩の溝に転落したEVが、わずか1分足らずで激しく炎上。運転手が一度は開けたドアが自動で閉まってしまい、車内に閉じ込められた乗員を救い出すのが困難な状況に陥りました。しかし、偶然通りかかった人々の勇気ある行動により、車窓が破られ、3名が無事に救出されるという緊迫の救助劇が繰り広げられました。この事故は、EVの安全性と緊急時の対応について改めて考えるきっかけを与えています。
EVが溝に転落、瞬く間に炎上
2月5日、中国のSNS上で公開された動画は、一台の新エネルギー車が走行中にコントロールを失い、横滑りして路肩の溝に転落する瞬間を捉えていました。運転手が状況を確認しようと車外に出た直後、驚くべき事態が発生します。車両が突如として濃い煙を上げ、瞬く間に激しい炎に包まれたのです。動画からは、わずか1分も経たないうちに、車内から猛烈な火の手が噴き出している様子が確認でき、その火勢の異常な激しさがうかがえます。
閉ざされたドアと決死の救助開始
事故車両が傾いた状態で溝に転落したため、運転席のドアを一度開けた後、ドアが自動で閉まってしまいました。これにより、運転手は車外からドアを開けることができなくなり、車内に残された乗員の救出が極めて困難な状況に陥ります。焦った運転手は、路肩にあった石を探し、窓を割って救出を試みようとしました。まさにその時、偶然通りかかった2名のトラック運転手が異変に気づき、運転手と共に救助活動に加わります。
通行人による奇跡の救出劇
3人の協力者は、石を使って車両の窓を打ち破ることに成功します。そして、左後方側の窓から、次々と3名の乗客を車外へと引き出すことに成功しました。救出された乗客のうち、最後に車外に出た人物は、衣類がほぼ焼け落ちており、相当な火傷を負っていたと見られています。しかし、この勇敢な行動がなければ、彼らの命が救われることはなかったでしょう。
「全力を尽くしたが…」残された悔恨
動画を公開し、救助活動に参加したトラック運転手の一人は、当時の状況を振り返り、「残念ながら、助手席の人は救い出せなかった。全力を尽くしたが、叶わなかった」と深い悔恨の言葉を述べています。この言葉は、火災の猛威と、緊迫した状況下での人命救助の困難さを物語っています。
関与した車両の具体的な車種は明かされていませんが、一部のネットユーザーからは「某007型」ではないかとの推測が出ています。現時点では、当局からこの事故に関する公式な発表はなされておらず、今後の調査結果が待たれます。
EV火災のリスクと日本での課題
この事故は、新エネルギー車、特に電気自動車(EV)の火災における特性と危険性を浮き彫りにしました。バッテリーからの出火は、非常に高温かつ急速に燃え広がる傾向があり、消火活動も困難を伴う場合があります。日本ではEVの普及が加速していますが、万が一の事故の際に、乗員が安全に脱出できるような車両設計や、周囲の人々が迅速かつ安全に救助活動を行えるような啓発が重要です。また、緊急車両によるEV火災への対応能力向上も喫緊の課題と言えるでしょう。今回の中国での事例は、対岸の火事とせず、日本のモビリティ社会の安全性向上に活かしていくべき教訓を含んでいます。
元記事: mydrivers
Photo by Rodrigo Teixeira on Pexels












