Geely傘下の高性能ブランドLynk & Co(領克)が、新たな大型純粋電気スポーツセダン「Lynk & Co 10(領克10)」と、その究極のパフォーマンスモデル「Lynk & Co 10+(領克10+)」をグローバルで初公開しました。単に美しいデザインだけでなく、「世界最速の充電速度」を誇るという驚くべき性能を打ち出し、EV市場に新たな旋風を巻き起こしています。特に、ポルシェ・タイカンGTを凌駕する走行性能を達成したと報じられており、その革新的な技術と魅力に迫ります。
Lynk & Co 10 & 10+:新世代EVの衝撃
中国の自動車大手Geely(吉利汽車)傘下で、ボルボとの技術提携も行うLynk & Coが満を持して発表した「Lynk & Co 10」と「Lynk & Co 10+」は、同ブランドのフラッグシップとなる大型純粋電気スポーツセダンです。発表と同時に「Lynk & Co先進三電技術」と称する革新技術も公開され、その高性能ぶりが注目されています。
未来を纏うエクステリアデザイン
両モデルは、Lynk & Coファミリーのデザイン言語「The Next Day」を継承しつつ、全く新しい「ブレード菱形(ひしがた)フロントグリル」を採用。一体型の流線型ボディとシャープなラインが未来的な印象を与えます。素材には高性能なPMMA+ASAプラスチックが用いられ、パフォーマンスカーに相応しい洗練されたスタイルを確立しています。
特にLynk & Co 10+は、専用のパフォーマンスキットを装備。走行状況に合わせて調整可能なカーボンファイバー製大型リアウイング、21インチのエアロダイナミック鍛造ホイール、そしてBREMBO製のドリルドブレーキディスクとレース用ブレーキパッド、さらにはイエローの高性能4ピストンキャリパーを組み合わせることで、そのスポーツ性能をさらに際立たせています。
車体色には、北欧の湖と海の極光からインスピレーションを得た新色「賽影藍(サイインブルー)」が追加されました。この色は、高反射性の鉄粉を3〜5倍の輝度で配合し、クリスタルのような光沢を放ち、より透明感のあるシャープな視覚表現を実現しています。内装にも新色「暗影紅(アンインレッド)」が加わり、スポーティさと軽やかなラグジュアリー感を融合させています。
「世界最速」を謳う充電性能と圧倒的な走行性能
Lynk & Co 10&10+の最大の特徴は、その卓越した充電性能と、ポルシェ・タイカンGTをも凌駕するとされる走行性能にあります。
驚異の充電速度
Lynk & Co 10には、800Vシステムに対応した77kWhの「神盾金磚(シールド金レンガ)バッテリー」が搭載されています。充電倍率は5.5Cに達し、わずか10.5分でバッテリー残量10%から80%まで充電が完了するという、クラス最高峰の性能を誇ります。
さらに上位モデルのLynk & Co 10+は、900Vシステムに対応した95kWhの「神盾金磚バッテリー」を搭載し、CLTC基準で最大816kmの航続距離を実現します。特にV4超急速充電ステーションを利用した場合、驚異的な充電速度を発揮。わずか4分22秒でSOC(State Of Charge)10%から70%まで回復し、10%から97%の満充電までも8分42秒という驚異的な短時間で完了します。これにより、Lynk & Co 10は「世界で最も充電速度の速い量産EV」としての地位を確立しました。
ポルシェ・タイカンGT超えの走行性能
Lynk & Co 10+は、その名に「+」を冠するにふさわしい究極のスポーツ性能を追求しています。Lynk & Coのモータースポーツ部門によるサーキットチューニングと専用パフォーマンスキットの組み合わせにより、アジアの山岳サーキットで1分40秒14というラップタイムを記録。ポルシェ・タイカンGTを上回り、「カーブの王」の称号を獲得したと報じられています。
パワートレインには、最高出力680kW(約925馬力)を発生するデュアルモーターAWDシステムを搭載し、0-100km/h加速はわずか3.2秒を誇ります。さらに、電動駆動システムには航空宇宙グレードのニッケル合金技術を大規模に応用。これにより、システム全体の重量はわずか75kgに抑えられ、競合製品と比較して12kg以上の軽量化を達成しました。CLTC基準での航続効率も最高93.7%に達し、高効率かつ高性能を実現しています。
まとめ
Lynk & Co 10と10+の登場は、単なる新型EVの発表に留まらず、急速充電技術と走行性能の限界を押し広げる、中国EVメーカーの技術力の高さを世界に示したと言えるでしょう。特に900Vシステムによる超高速充電と、名だたるスポーツカーを凌駕するサーキット性能は、今後のEV市場の競争をさらに激化させること必至です。残念ながら現状では日本市場への投入は未定ですが、Lynk & Coが示す「未来のEV」の姿は、日本のEVユーザーや自動車愛好家にとっても大いに注目すべき存在となるでしょう。
元記事: gamersky
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