『リーグ・オブ・レジェンド』のS11世界王者であり、元EDGのミッドレーナーであるScout選手が、自身のライブ配信中に元所属チームEDGとの契約紛争の最新状況を公表しました。
Scout選手は、巨額の賠償金を支払った結果、自身の口座にはわずか20万元(約420万円)しか残っていないと衝撃的な告白をしました。さらに彼は「この先、LPL(中国リーグ)に戻ることはないだろう」と明確に発言しており、中国eスポーツ界からの事実上の撤退を示唆しています。
S11王者Scout選手、巨額賠償金を告白
最近のライブ配信で、Scout選手は長らく続いていたEDGとの契約紛争について、ついにその結末を語りました。彼が支払った賠償金の額は甚大で、私財のほとんどを失う結果となったようです。
彼の「LPLには二度と戻らない」という言葉は、多くのファンに衝撃を与え、彼の今後のキャリアに対する不確実性を高めています。中国eスポーツシーンにおけるトップ選手の一人が、このような形で撤退を表明したことは、大きな波紋を呼んでいます。
契約紛争の背景:S11優勝後の「1+1」契約と違反行為
今回の契約紛争の根源は、Scout選手による契約不履行にあるとされています。
S11の世界大会で優勝した後、EDGとScout選手は「1+1」契約を締結しました。この契約には、EDGがScout選手に対する優先更新権を持つという条項が含まれていました。しかし、Scout選手は契約期間中にEDGに無断で、他チームであるLNGやT1などと複数回にわたって接触し、規約に違反して契約を締結したとされています。そして、EDGが持っていた優先更新権を行使しようとした際に、Scout選手はこれを拒否しました。
3350万元(約7億円)超の賠償命令と「失信被執行人」リスト
最終的に、裁判所はこの事案においてScout選手の契約違反を認定し、EDGに対して3350万元(約7億50万円)を超える巨額の賠償金を支払うよう命じました。
この賠償金問題により、Scout選手は一時期、中国の「失信被執行人(Shīxìn Bèi Zhíxíngrén)リスト」に登録されていたことも報じられています。これは通称「老赖(Lǎolài:ローライ、社会的信用を失った滞納者)」と呼ばれ、裁判所の判決に従わない債務者が掲載されるリストです。このリストに登録されると、高額消費や旅行が制限されるなど、日常生活に大きな影響を及ぼすことになります。
まとめ
S11世界王者Scout選手がLPLからの撤退を明言したことは、中国eスポーツ界にとって計り知れない損失であり、同時に国際的なeスポーツ界全体に衝撃を与えました。特に、韓国人選手が中国リーグで活躍する国際的な流れにも、今後影響を与える可能性を秘めています。
この一件は、高額な契約金や移籍金が動く現代のeスポーツシーンにおいて、選手とチーム間の契約の重要性を改めて浮き彫りにしました。日本においてもeスポーツ市場が拡大している中、このような契約トラブルが発生しうることを教訓として、選手、チーム双方が適切な契約管理を徹底していく必要性が認識されるべきでしょう。
Scout選手の今後のキャリアについては、LPL以外のリーグでの活躍も期待されるところですが、今回の契約紛争が彼に残した影響は大きく、その動向が注目されます。
元記事: gamersky
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