皆さんは航空機に乗る際、チケットに表示された航空会社と、実際に搭乗した機体に書かれた航空会社が違っていたらどう感じますか?最近、中国のネットユーザーの間で、そんなユニークな体験が話題になりました。海南航空のチケットでフライトに臨んだところ、搭乗したのは見たこともない「山西航空」の機体だったというのです。実はこれこそ、世界で最も小さな航空会社とも言われる、ある航空会社の知られざる歴史との出会いでした。
「あれ?違う航空会社?」チケットと違う謎の体験から始まった物語
「快科技」の報道によると、乗客が海南航空の航空券を購入し、チェックインも海南航空で行ったにもかかわらず、搭乗ゲートで待っていたのは見慣れない「山西航空」の機体だったそうです。これは決して手違いではありません。偶然にも、その乗客は「世界で最も小さな航空会社」と称される山西航空の便に巡り合ったのです。
驚くべきことに、山西航空は現在、わずか1機の航空機しか保有していません。そのため、この航空会社のフライトに搭乗できる確率は極めて低いと言われています。
たった1機で19年!「山西航空」の知られざる歴史
設立から大手傘下へ、そして1機体制へ
山西航空の前身は、1987年に設立された山西省地方航空会社です。1993年に正式に「山西航空」へと改称され、総本部を太原に置きました。かつては独立したIATAコード「8C」を持っていましたが、2001年に大手である海南航空グループの傘下に入り、2002年からは海南航空と同じIATAコード「HU」を使用するようになり、独立した運航を終えました。
2005年には一時期、保有する旅客機が14機にまで増加し、急速な拡大を見せていました。しかし、その後の再編と調整を経て、一部の機材はグループ内の祥鵬航空(Lucky Air)に移管され、最終的に山西航空に残されたのはボーイング737-800型機1機(機体番号B-5135)のみとなりました。
運行権を失っても飛び続けた「ベテラン機」
興味深いことに、2008年には山西航空の運航許可自体が取り消され、独立した航空会社としての地位は失われていました。しかし、残されたこのボーイング737-800は、廃止されることなく、海南航空の委託を受けて運航を続けました。深圳宝安-桂林両江、成都天府-桂林両江、深圳宝安-海口美蘭といった複数の路線を飛び回り、その存在感を維持してきたのです。
引退間近のベテラン機体、そして「幻」への別れ
このボーイング737-800は2006年に就航し、今年で機齢19年を迎えます。これは中国の民間旅客機の一般的な運用期間である約20年に近い数字です。将来的には旅客運航から徐々に退役していく可能性が高く、その時が来れば、山西航空という名前も完全に姿を消すことになるかもしれません。
たった1機で長年飛び続け、多くの乗客を運んできたこの「世界最小の航空会社」の物語は、まるで映画のようでもあります。皆さんは、こんな珍しい、あるいは懐かしい航空会社と出会った経験がありますか?
まとめ
中国の航空業界には、大手航空会社の傘下でユニークな存在感を放つ山西航空のような企業が存在します。たった1機のボーイング737-800が19年もの間、飛び続けてきた軌跡は、効率化が進む現代においても、航空に対する情熱や、ある種のロマンを感じさせます。このベテラン機が引退し、山西航空が完全に「幻の存在」となる日は近いかもしれませんが、その歴史は、航空ファンや旅の記憶として語り継がれていくことでしょう。
元記事: mydrivers
Photo by Andrew Cutajar on Pexels












