中国のゲームメディア「触楽(Chuapp)」が毎年恒例で開催しているユニークな社内企画「触乐問触乐(チューレがチューレに聞く)」。社員がくじ引きで選ばれた同僚にインタビューするという、まるで年末の集合写真のように大切にされている伝統です。記事は2026年のものですが、シリーズ名として「午年の巻」と題された今回は、普段はウェブサイトに登場しないメンバーの意外な一面や、仕事に対する率直な思いが語られています。果たして彼らは何を語り、日本のゲーム業界にも通じるヒントをくれるのでしょうか。
「触乐問触乐」とは?メディアの深部に迫るユニーク企画
「触乐問触乐」は、触楽が数年来続けている、まさに「脳洞(奇抜な発想)」から生まれた企画です。この特別企画では、触楽のメンバー全員が、くじ引きで決まった同僚(普段あまりサイトに登場しない名前も含まれます)をインタビューします。事前に打ち合わせされた段取りはなく、真のメディア精神に則っているため、読者にとっては予期せぬ発見や興味深い話がたくさん詰まっています。この企画は、触楽の年末の集合写真のように、毎年大切に残されています。興味があれば、触楽公式サイトや公式WeChatアカウント(chuappgame)で「触乐問触乐」と検索すれば、過去11年間の「記録」を見ることができます。
ビジネスの最前線からゲーム観まで:許晶晶さんの多面的な魅力
祝思齐さんがビジネス部門の許晶晶さんにインタビュー。許さんは、ビジネスの仕事で最も多いのは「コミュニケーション」だと語ります。文字、音声、対面、社内、社外……と「コミュニケーション」という言葉がわからなくなるほどだとか。ゲーム会社以外での勤務経験については、これまで「継続して」ゲーム会社にいたわけではないと訂正。触楽が「I人(内向的な人)」が多い会社だと感じており、文字でのやり取りの方が、編集者の個性がいきいきと伝わるといいます。
彼女のユニークなゲーム観も披露されます。なんと「二次元キャラクターより三次元の生身の人間」の方が魅力的だというのです。名探偵コナンを例に挙げ、「コナンは30年間小学生のままで、毛利小五郎は麻酔が効かなくならず、阿笠博士は車の買い替えを気にせず黄色いカブトムシに乗り続ける。すべては作者によって設定され、無限に続く。これが時に窮屈に感じる」と語ります。一方、三次元の人間は独立した思想を持ち、予測不能で、触れることができ、無限の可能性に満ちているからこそ、複雑で魅力的だと説明しました。
さらに「神秘人」からの追加質問では、彼女が「天性のスポーツマンで、意志の強いハイカー、触楽屈指のベテラン・強者ハイカーだという伝説があるが、いつ望郎帰や鳌太線に挑戦するのか?」と尋ねられます。これに対し許さんは「エクスペリアームス!(ハリー・ポッターの呪文)超絶命を惜しむし、法令を遵守しているので、大自然の過酷な挑戦は絶対にしません!今の生活が好きだし、生きていたいんです」とユーモアたっぷりに回答。自身でその伝説を広めているのでは、と疑う場面もあり、読者を笑顔にさせます。
ゲームと家族、そして新たな挑戦:姚楚杉さんのパーソナルな物語
続いて許晶晶さんが姚楚杉さんにインタビュー。以前「触乐怪話」欄で、両親と一緒に『スーパーマリオブラザーズ ワンダー』をプレイしたかったが叶わなかったという話を取り上げると、姚さんは「結局実現しなかった」と苦笑い。両親はゲームに興味がなく、自分も積極的になれなかったと明かします。しかし、オンラインワークのおかげで実家に戻り、両親と過ごす中で、彼らの本当の姿や関係性が記憶とは違うことに気づいたそう。今ではゲームはしないものの、月に一度の家族での外食やショッピングを楽しむ日々。「父がブラインドボックス(中身の見えない箱入りフィギュア)の「Dimoo」にハマったんです」と、温かいエピソードも披露しました。
退屈な時のゲームとして、2025年以前は『リーグ・オブ・レジェンド(LoL)』を挙げていました。大学時代に友人に勧められ、ダイヤモンドランクに到達するほど熱中したものの、PvPのプレッシャーやゲーム環境の厳しさから「荒らし」になってしまった過去を告白。2025年初めにLoLをアンインストールしてからは、PvEゲームである『エルデンリング:夜の君臨者』をプレイしているといいます。他人との言葉の衝突がない点が、今の自分に合っていると語りました。
2025年に習得した新しいスキルについては、3月に運転免許を取得し、行動範囲が広がったと喜びます。その後、仕事がなかった時期に水泳を習い、夏は水泳館で過ごしたそう。平泳ぎは上達したものの、自由形はまだ練習中とのことです。
謎のアバターと人間関係の妙:梅林粉杖さんの哲学
最後に姚楚杉さんが梅林粉杖さんにインタビュー。姚さんが夢で見たという、平面で菜刀を持った無情なメガネ男のアバターについて尋ねると、梅林粉杖さんはそのアバターが「AI以前」の昔の画像生成アプリで作ったものだと明かします。さらに、このアバターは「重要な意味を持つ人が作ってくれたもので、使わないわけにはいかない」と、謎めいた答えで読者の好奇心を刺激しました。
彼は長年の研究と実践に基づき、「オンラインのグループチャットでは、アバターを頻繁に変えるべきではない」という持論を展開。特に長年使ったアバターを突然変えると、「予期せぬ破壊的な結果」を招く可能性があると警告します。例えば、「突然アバターを変えた日に、建物の下でタクシーが捕まらなくなる」といった具体的な「被害」を挙げ、名前も変えない方が良いと忠告します。なぜなら、「アバターと名前を両方変えると、もうあなたのことを認識できないから」だそうです。同僚のアバターに関する印象を尋ねる追加質問では、WeChat(微信)の仕様でグループチャットのアバターがすぐに更新されないため、「神秘的すぎて誰だか全く分からない!」と回答し、ユーモラスに締めくくりました。
まとめ
中国のゲームメディア「触楽」が社員の個性と本音に迫る「触乐問触乐」企画は、社員一人ひとりの人間性や、ゲーム業界のリアルな空気感を鮮やかに伝えてくれます。仕事の哲学からプライベートの意外な一面、ゲームとの向き合い方まで、多様な視点から語られるエピソードは、日本の読者にとっても共感できる部分や新たな発見があったのではないでしょうか。このようなユニークな社内企画は、企業文化の多様性やオープンなコミュニケーションを示すものであり、中国テック企業の知られざる魅力を垣間見ることができます。
元記事: chuapp
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