中国のビジネス・投資界は常にダイナミックな動きを見せています。今回は、スターバックスが中国事業の大部分を約40億ドルで厚朴投資(ホープ・インベストメント)に売却し、さらなる市場拡大を目指すという大きなM&Aニュースから、OpenAIのサム・アルトマンCEOが上場報道を否定した発言、そして何よりも注目すべきは、25歳の若き女性起業家ルーシー・リウ氏が設立した決済プラットフォームAirwallexが、初期投資から千倍ものリターンを生み出し、年間経常収益10億ドルを達成した驚くべき成功事例まで、多岐にわたるホットな話題をご紹介します。江蘇省での500億元規模の社会保障基金設立と合わせて、中国市場の活気と潜在力を探ります。
中国ビジネスの動向に注目!スターバックス中国事業、大型売却へ
スターバックスは、中国市場における小売事業の60%を厚朴投資(ホープ・インベストメント)に約40億ドル(約6,000億円)で売却すると発表しました。これにより、両社は合弁会社を設立し、スターバックスの中国市場における小売事業を共同で運営していきます。スターバックスは引き続きブランドと知的財産の所有者・ライセンサーとして、新会社へのライセンス供与を行います。
厚朴投資との戦略的提携で市場拡大目指す
新設される合弁会社は、上海に本社を置き、現在中国市場に展開している8,000店舗のスターバックスを管理・運営します。両社は共通の発展ビジョンを掲げ、将来的には中国国内のスターバックス店舗数を20,000店にまで拡大することを目指しています。この大型提携は、中国の巨大な消費市場におけるスターバックスのさらなる成長戦略を明確に示すものです。
OpenAI、来年上場報道を否定!サム・アルトマンCEOが語る真実
OpenAIのCEOであるサム・アルトマン氏は、ポッドキャストのインタビューで、来年同社が上場する計画があるとの報道を否定しました。アルトマン氏は、上場について具体的な日付は決まっておらず、取締役会も何も決定していないと述べました。「最終的にはその方向に向かうだろうとは感じている」としながらも、現時点での上場計画を否定しました。また、OpenAIの年間収益については、報道されている130億ドルをはるかに上回ると示唆し、同社の好調な業績をアピールしました。
25歳の若き女性起業家が「千倍リターン」!Airwallexの驚異的成長
現代企業向け決済・金融プラットフォームのAirwallex(エアウォールレックス)が、年間経常収益(ARR)10億ドルを突破したと発表し、その驚異的な成長が注目を集めています。同社が最初の5億ドルのARRを達成するまでに9年を要したのに対し、次の5億ドルをわずか1年で達成したというスピードは目を見張るものがあります。
創業者のルーシー・リウ氏、初期投資から驚異のリターン
Airwallexの目覚ましい成功の陰には、創業者の一人であるルーシー・リウ氏の存在があります。2015年、当時25歳だった彼女は、メルボルン大学の学友たちと共にAirwallexを設立し、100万ドルを初期投資しました。以来10年間で、Airwallexは世界中の15万社以上の企業にサービスを提供し、年間取引総額は2,230億ドルを突破。セコイア・チャイナ、テンセント、高瓴資本(ヒルハウス・キャピタル)、DST Globalなどの一流投資家をバックに、現在の企業評価額は62億ドルに達しています。彼女の初期投資は、実に千倍を超えるリターンを生み出した計算になります。
中国江蘇省に500億元規模の「社会保障科学技術イノベーション基金」設立
2025年10月31日、中国江蘇省南京市で「江蘇省社会保障科学技術イノベーション基金」の設立調印式が正式に行われました。この基金は、全国社会保障基金理事会、江蘇省政府、蘇州市政府、そして中国工商銀行投資が共同出資して設立され、初回規模は500億元(約1兆円)に上ります。蘇州創新投資集団有限公司が運営管理を担います。
「マザーファンド+直接投資」の複合モデルで資源を統合
この基金は「マザーファンド+直接投資」という二層構造と共同管理モデルを採用しており、資源の統合と専門的な運用を両立させることを目指しています。江蘇省と蘇州市の強固な産業基盤とイノベーションエコシステムを背景に、企業のライフサイクル全体にわたる投資を行い、地域経済の発展と技術革新を強力に支援する方針です。
まとめ
今回の記事で取り上げた中国のビジネスニュースは、その規模とスピード感において日本の読者にも大きなインパクトを与えたのではないでしょうか。スターバックスの中国事業における大型M&Aは、グローバル企業がいかにして巨大な中国市場で成長戦略を描くかの好例であり、OpenAIの動向はAI分野の今後の展開を占う上で重要です。そして、25歳の女性起業家ルーシー・リウ氏がAirwallexで達成した千倍リターンは、中国やグローバルなスタートアップシーンにおける潜在的なチャンスと、それを掴む起業家精神の重要性を改めて示しています。江蘇省の大型基金設立は、地方政府が産業振興とイノベーション支援にどれほど注力しているかを物語っています。これらの動きは、日本の企業や投資家にとっても、中国市場の理解を深め、新たなビジネスチャンスを探る上で貴重な情報となるでしょう。
元記事: pedaily












