中国の医療テック企業「上海美微達医療科技有限公司(美微達医療)」が、このたび数千万元(日本円で数億円規模)のA+ラウンド資金調達を完了しました。リードインベスターは翰森基金、さらに九礼資本、佰加投資が共同で出資しています。この資金は主に、新製品の開発、革新的な医療機器の臨床試験の実施、および臨床現場への普及活動に充てられる予定です。
中国医療テック「美微達医療」が大型資金調達を完了
美微達医療は、がんの腫瘍インターベンション治療(低侵襲がん治療)分野に特化しており、医師と患者双方の臨床ニーズに応える高品質な製品を提供することを目指しています。同社は既に、革新的な「二重軸穿刺熱凝固針」を上海市の第二種医療機器革新経路に成功裏に参入させました。また、既に市場に投入されているマイクロ波アブレーション製品は、上海市の新たな優良医療機器目録に選定されるなど、その技術力が高く評価されています。この他にも、腫瘍インターベンション治療や術中のリアルタイムナビゲーションといった分野で、複数の製品が現在登録申請の段階にあります。
画期的な「二重軸穿刺熱凝固針」とは?
美微達医療が独自に開発した「二重軸穿刺熱凝固針」は、穿刺生検と止血を一体化させた画期的な使い捨て医療機器です。この製品最大の特長は、生検を完了した後、針を交換することなく、その場で高周波熱凝固を行うことができる点にあります。これにより、数秒以内に生検でできた針道や創傷部位を閉鎖し、出血や腫瘍細胞の播種転移のリスクを大幅に低減します。この技術は、インターベンション手術の安全性を向上させ、合併症管理コストの削減、さらには術後の観察時間の短縮にも寄与すると期待されています。
投資家と企業のトップが語る未来
今回の資金調達を受けて、関係者からは今後の展望と美微達医療への大きな期待が寄せられています。
- 美微達医療 創業者兼総経理 陳剛氏:
「翰森資本をはじめ、継続的に支援してくださる九礼資本、佰加投資に感謝します。美微達医療は腫瘍インターベンション分野の後発組ではありますが、チームの迅速な商業化能力と経験、そして臨床的ペインポイントを中心としたイノベーションへのコミットメントが最大の強みです。私たちは、大多数の患者が抱える問題を最も巧みな方法で解決し、医師と患者双方に貴重な価値を創造していきます。」
- 翰森基金 管理パートナー 厳迪氏:
「世界的にがんの発症率が上昇する中、低侵襲で臓器を温存する治療法への需要はますます高まっています。低侵襲腫瘍アブレーション技術は、傷が小さく、回復が早く、入院期間が短いというメリットがあり、市場需要は今後も拡大し続けるでしょう。美微達医療は革新的かつ継続的に進化する技術プラットフォームと強力な販売資源を備えており、将来、低侵襲腫瘍アブレーション分野で強い競争力を持つと確信しています。」
- 九礼資本 創業者パートナー 張夢児氏:
「美微達医療の提供する治療法は、低侵襲で回復が早く、放射線治療のような副作用もなく、免疫システムを傷つけません。特に肝臓や肺の悪性結節の根治的治療や、手術が困難な患者にとって、より良い選択肢となります。九礼資本は、常に多くの患者に恩恵をもたらす治療法への投資を堅持していきます。」
- 佰加投資 パートナー 周発前氏:
「美微達医療は、腫瘍インターベンション治療における新進気鋭の企業です。後発ながらも既に豊富な製品ポートフォリオを形成しており、技術革新によって臨床課題を解決しています。また、コアチームは非常に強力な商業化能力と豊富な経験を持っており、複数の製品が承認され臨床導入されるにつれて、その存在感をさらに高めていくでしょう。」
まとめ:日本の医療現場への示唆
中国の医療テック企業による革新的な取り組みは、国際的な医療技術の進歩に大きく貢献しています。美微達医療が開発する低侵襲のがん治療技術は、患者の身体的・精神的負担を軽減し、より安全で効果的な治療選択肢を提供するものです。このような低侵襲治療へのニーズは日本も例外ではなく、将来的には美微達医療の技術が日本の医療現場にも導入され、多くの患者に恩恵をもたらす可能性を秘めています。中国の医療テック企業の動向と、その国際市場における影響力に今後も注目が集まることでしょう。
元記事: pedaily
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