中国の商業ロケット開発企業である「千億航天(Qianyi Hangtian)」が、数千万元(日本円で数億円規模)に上る「エンジェル+++ラウンド」の資金調達を完了しました。これは中国の宇宙スタートアップ企業が飛躍的な進展を遂げていることを示すもので、同社が開発する再利用型ロケット「玄鳥-R(XuanNiao-R)」のフルスケール試験機製造も完了し、宇宙輸送コストの劇的な削減に向けた動きが加速しています。中国発の革新的な宇宙技術が、世界の宇宙産業地図を塗り替える可能性を秘めており、今後の動向から目が離せません。
中国宇宙産業の新星「千億航天」が巨額資金を調達
2026年1月30日の報道によると、北京千億之一航天科技有限公司、通称「千億航天」は、数千万元規模の「エンジェル+++ラウンド」資金調達を成功させました。主要投資家は「盈新投資(Yingxin Investment)」で、同社は2025年下半期にもすでに2回の追加投資を行っています。今回の調達資金は、主に主力ロケット「玄鳥-R」の開発チームの継続的な強化と、研究開発試験に充てられる予定です。
千億航天は、中国国内で初めて、そして唯一、「空力減速-水平着陸(ADHL:Aerodynamic Deceleration-Horizontal Landing)」という回収技術を採用する大型液体運搬商業ロケット企業として注目されています。彼らの最終目標は、技術革新を通じて宇宙輸送コストを大幅に削減し、誰もが気軽に宇宙を行き来できる「一般向け再利用ロケット」を実現することです。
「玄鳥-R」試験ロケットの進捗と今後の展望
「玄鳥-R」のフルスケール試験ロケットは既に製造が完了しており、2月初旬には工場から出荷される予定です。千億航天は、この試験ロケットを用いて、ロケット全体の構造部品の最終組み立て工程や、サーボシステム、電気システムの初期調整といった重要な検証を行います。
この試験の成功は、「空力減速-水平着陸」技術の実用化に向けた大きな一歩となります。これにより、ロケットの回収と再利用がより効率的かつ安全に行えるようになり、宇宙へのアクセスがより身近なものとなるでしょう。
まとめ
千億航天の今回の資金調達と「玄鳥-R」試験ロケットの進捗は、中国の商業宇宙産業が急速に成熟し、国際競争力を高めていることを明確に示しています。特に、再利用可能なロケット技術は、宇宙輸送の常識を覆し、衛星打ち上げコストの削減や、将来的には宇宙旅行の普及にも大きく貢献する可能性があります。
独自の技術で世界の宇宙開発をリードしようとする中国のスタートアップ企業、千億航天の今後のさらなる飛躍と、それが世界の宇宙産業にどのような変革をもたらすのか、その動向に注目です。
元記事: pedaily












