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中国『ズートピア2』爆発的ヒット!1元海賊版の闇

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中国で驚異的な大ヒットを記録しているディズニー映画『ズートピア2』(中国名: 疯狂动物城2)。公開わずか4日で興行収入が13億元(約266億円)を突破するという、まさに「狂乱」と呼ぶにふさわしい盛り上がりを見せています。通常、旧正月映画(春節档)でしか達成できないような記録を叩き出し、中国映画市場の力強さを改めて印象付けました。しかし、この爆発的な人気の一方で、ある重大な問題が浮上しています。それは、デジタルフリマアプリで横行する、信じられないほど安価な海賊版の存在です。

驚異の興行収入と中国映画市場の熱狂

2024年11月30日の情報によると、映画『ズートピア2』は公開からわずか4日で興行収入13億元を突破しました。記事執筆時点での単日興行収入は7億元(約143億円)を超え、この数字は過去の中国映画市場において、通常は旧正月休暇中の超大作だけが到達できる水準です。この記録的なヒットは、中国のエンターテインメント市場がいかに大規模で、潜在的な観客が豊富であるかを示しています。

記録的ヒットの裏側:旧正月映画級の勢い

中国の旧正月は、家族が集まり映画を観る習慣が強く、この時期に公開される映画は軒並み高額な興行収入を記録します。『ズートピア2』がこの旧正月映画に匹敵する、あるいはそれを上回る勢いを見せていることは、作品自体の魅力はもちろんのこと、中国の観客が良質なアニメーション作品を求めていることの表れとも言えるでしょう。

大ヒットの陰で跋扈する「1元海賊版」

しかし、この華々しい興行成績の裏側で、不穏な動きが活発化しています。『ズートピア2』の爆発的な人気は、一部の海賊版業者にも目をつけられました。中国のフリマアプリを記者調査したところ、多くの業者が『ズートピア2』の映画データを販売していることが判明しました。

「超高画質、無修正版」がわずか1〜2元?

海賊版の広告は、「超高画質、無修正版、購入後即視聴可能」といった魅力的な文言で埋め尽くされています。映画館で上映されているものと「全く同じ」と謳い、驚くべきことに、その価格はわずか1元から2元(約20円〜40円)という破格の値段で提供されています。公開からわずか4日間で、ある業者からは1000件以上の販売実績があることも確認されており、その流通量の多さに驚かされます。

購入してみると…粗悪なコンテンツの実態

記者が実際に購入を試みたところ、提供されたのは複数の異なるオンラインストレージへのリンクでした。しかし、その多くはファイルが存在しないか、あるいは空のファイルであることが判明。「最新作のソースはすぐに検閲される」と業者側は説明したものの、購入者が期待する品質や内容が得られないケースが散見されました。これは、海賊版コンテンツの闇と、それに伴う詐欺まがいの商法が横行している現実を浮き彫りにしています。

まとめ:デジタルコンテンツ市場の課題と日本の視点

『ズートピア2』の中国での記録的な大ヒットは、中国映画市場の巨大なポテンシャルを示す一方で、デジタルコンテンツの海賊版問題が依然として根深く存在していることを露呈しました。フリマアプリという手軽なプラットフォームを通じて、安価で質の低い、あるいは不正なコンテンツが大量に流通している現状は、知的財産保護における大きな課題と言えるでしょう。

日本においても、人気のあるアニメや映画コンテンツが中国市場でヒットする際、同様の海賊版リスクに直面する可能性は十分にあります。このような状況に対し、プラットフォーム運営側の責任や、法執行機関による取り締まりの強化が強く求められます。また、私たち消費者一人ひとりが、正規ルートでコンテンツを楽しむことの重要性を再認識し、違法な海賊版の購入を避ける意識を持つことが、健全なデジタルコンテンツ市場の発展に繋がるのではないでしょうか。

元記事: gamersky

Photo by Jakub Zerdzicki on Pexels

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