中国のインターネット空間で、人気を集めていたオンライン有名人(インフルエンサーやライブ配信者)のアカウントが相次いで停止処分を受けていることが明らかになりました。中国の中央テレビ(CCTV)の報道によると、中国のインターネット情報部門が主導し、不適切な行為を行ったアカウントに対し、法に基づく厳しい措置が取られています。ライブ配信中の下品な言葉の長時間使用、特定の集団を扇動する発言、さらには富の誇示や脱税といった行為が、今回の規制強化の主なターゲットとなっています。中国政府が目指す「クリーンなネット空間」の構築に向けた、断固たる姿勢が示されています。
中国ネット有名人に厳しいメス:続々とアカウント停止
最近、中国のインターネット情報部門(網信部門)は、各ウェブサイトプラットフォームに対し、インターネット有名人の違法・違反行為を厳しく取り締まるよう指導しました。そして、その具体的な処分事例がいくつか公表されています。人気ライバーのアカウントが、どのような理由で停止処分となったのか、主要な事例を見ていきましょう。
「下品な言動」や「対立煽動」が主な原因
処分対象となった典型的なケースとして、まず挙げられるのが、人気ショート動画プラットフォームDouyin(抖音)のライブ配信者「張雪峰(ジャン・シュエフォン)」氏です。同氏のアカウントは、ライブ配信中に長時間にわたる下品な言葉の使用を理由に、コメント禁止および配信停止の処分を受けました。
また、以前から注目を集めていた「戸晨風(フー・チェンフォン)」氏のアカウントも、今回の通報リストに含まれています。このアカウントは、複数のプラットフォームにおいて、いわゆる「Android派」と「Apple派」といった特定の集団間の対立を扇動するような言論を長期間にわたり捏造していたとされ、各プラットフォーム上の関連アカウントは全て閉鎖されました。
「拝金主義」や「脱税」も対象に
さらに、今回の取り締まりの範囲は、言動の不適切さだけに留まりません。富の誇示や拝金主義といった不健全な価値観を宣伝していたアカウントも、厳しく処分されています。具体的には、Weibo(微博)のアカウント「郭美May努力努力」、小紅書(RED)の「億顔LuLu」、Kuaishou(快手)の「忘川」、Douyin(抖音)の「Ayuki_888」、WeChat(微信)ビデオアカウントの「周熙凱XK」などが、アカウント閉鎖または長期間のコメント禁止処分となりました。
また、脱税も厳しい処罰の対象です。税務部門からの通報に基づき、DouyinやKuaishouのライブ配信者「小影夫婦」や「曼歩舞蕊蕊」のアカウントは、長期間のコメント禁止・配信停止に加え、ライブコマースによる収益化権限も一時停止されました。以前、脱税と富の誇示行為で閉鎖された「王某子」氏の関連アカウントが最近再登録されたことが発覚したため、インターネット情報部門は関係プラットフォームに対し、速やかな調査と処分を行うよう督促しています。
規制強化の背景と今後の展望
中国のインターネット情報部門は、今回の通報の最後に、インターネット有名人のアカウントは影響力が大きく、社会の注目度も高いため、運営者は自覚的に法を遵守し、文明的なネット利用を心がけるべきだと強調しています。また、オンラインでの言動を規範化し、トラフィック(視聴者数やアクセス数)を合理的に利用するよう求めています。
各レベルのインターネット情報部門は、引き続き関連ウェブサイトプラットフォームに対し、コミュニティ規則やユーザー規約を健全化し、運営者への教育や注意喚起を強化するよう促しています。これは、プラットフォーム側にも主体的責任を負わせ、既に処分された問題が再発するのを防ぐ狙いがあると考えられます。
まとめ
今回の中国当局によるインターネット有名人への一連の処分は、中国がオンラインコンテンツの「質」と「倫理」に対する監視を一層強化していることを明確に示しています。単なる違法行為だけでなく、社会規範や道徳に反すると見なされる行為に対しても、厳しい姿勢で臨む方針です。これは、中国のインターネット文化やコンテンツ市場の健全な発展を促すことを目的としていますが、同時に表現の自由やクリエイターの活動に一定の制約をもたらす可能性も秘めています。今後も中国のネット規制の動向には、注視が必要です。
元記事: mydrivers












