TikTokを巡る米中間の緊張が続いていましたが、新たな進展がありました。中国商務部の李成鋼(リ・チェンガン)代表は、マドリードでの米中協議において、TikTok関連問題の適切な解決に向けた「基本的な枠組み合意」に達したと発表しました。この合意は、協力的な解決策の模索、投資障壁の削減、経済貿易協力の促進を目的としています。しかし、中国側は、企業の利益や国際的な公平性を犠牲にするいかなる合意も受け入れないという強固な姿勢を崩していません。果たして、この「基本合意」は、長引く両国間の技術摩擦に終止符を打つことになるのでしょうか。
米中TikTok協議、進展の舞台裏
マドリードでの会談とその成果
中国商務部の李成鋼国際貿易交渉代表兼副部長は、最近マドリードで開催された米中協議の詳細を明らかにしました。今回の会談では、TikTokおよび中国側の関連する懸念事項について、率直かつ踏み込んだ意見交換が行われたとのこと。その結果、協力的なアプローチによるTikTok問題の適切な解決、投資障壁の削減、そして関連する経済貿易協力の促進に向けた「基本的な枠組み合意」が形成されました。これは、一見すると米中間の対立が緩和される兆候と受け取れます。
中国の揺るがぬ原則と今後の展望
企業利益と国家主権の絶対的擁護
しかし、中国側の姿勢は一貫して強固です。李代表は、中国が技術および経済貿易問題を政治化、道具化、武器化することに断固として反対していると強調しました。いかなる合意も、原則、企業利益、そして国際的な公平と正義を犠牲にして達成されることはないと明言しています。中国は、国家利益と中国企業の合法的権利を断固として守り、法規に基づき技術輸出審査を実施していく構えです。同時に、中国政府は企業の意思を尊重し、市場原則に基づいた平等な商業交渉を支援する立場を示しています。
「売却か禁止か」迫られたTikTokの経緯
今回の協議の背景には、米国による「売却か禁止か(divest-or-ban)」法案があります。当初、ByteDanceは2025年1月19日までにTikTokの米国事業を売却するよう求められていましたが、米国の前大統領は複数回にわたりこの期限を延長してきました。直近では、2023年6月19日に90日間の延長が署名され、期限は同年9月17日となっていました。しかし、ByteDance側は、この「不合理な」法案に対して、TikTokを売却しないと以前から明確に表明しています。今回の「基本合意」が、この売却強制の流れをどのように変えるのか、注目されます。
まとめ
今回の米中協議における「基本的な枠組み合意」のニュースは、TikTok問題の解決に向けた重要な一歩となる可能性があります。しかし、中国側が「企業利益や国際的な公平性を犠牲にしない」と強く主張している点から、具体的な進展はまだ不透明です。特に、ByteDanceが売却を拒否する姿勢を崩していない中で、どのような「協力的な解決策」が導き出されるのかが鍵となります。日本を含む国際社会も、米中間の技術摩擦の行方、特にTikTokのようなグローバルプラットフォームの未来に大きな関心を寄せています。今後の具体的な交渉内容と両国の対応が、世界のデジタルエコノミーに与える影響は計り知れません。
元記事: mydrivers
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