中国の主要石炭産地である山西省が、産業構造の転換と高品質な発展を目指し、大規模な製造業振興・アップグレード基金を設立しました。100.01億元(約2,000億円)を超えるこの母基金は、GP(無限責任組合員)を公募し、エネルギー転換や新産業育成に焦点を当てています。マザーファンド・サブファンド方式で合計180億元(約3,600億円)以上の規模を目指しており、中国内陸部の新たな産業トレンドを牽引する可能性があります。
山西省、脱石炭依存へ大規模産業振興基金を設立
これまで石炭産業が中心だった中国山西省が、持続可能な発展と産業構造の高度化を目指し、大胆な政策を打ち出しました。省政府の承認を得て設立されたのが、「山西省製造業振興・アップグレード基金」(通称:振興アップグレード母基金)です。その規模は100.01億元(日本円で約2,000億円)以上と巨額にのぼります。
この基金の出資元は、山西省財政庁が出資する山西金融投資控股集団(通称:山西金控)が50億元、そして一部の省属企業が合計50億元を拠出しています。これらの出資金は、5年間で毎年20%ずつ、プロジェクトの進捗に応じて段階的に投入される計画です。また、この母基金はさらに子基金を設立する「マザーファンド・サブファンド」方式で運営され、子基金を含めた総規模は180億元(約3,600億円)以上を目指しています。
「エネルギー転換」「産業アップグレード」が鍵:重点投資分野
この基金は「政府主導、市場運営、科学的意思決定、リスク予防」の原則に基づき、「エネルギー転換」「産業アップグレード」「適度な多様な発展」という山西省の変革・攻撃目標を強力に推進します。具体的には、省内の科学技術革新と産業発展を支援し、以下の重点分野への投資を予定しています。
- ハイエンド設備製造
- 新素材および石炭化学
- バイオ医薬
- 新エネルギー
- 情報およびデジタル産業
- その他潜在的な産業
これら主要産業のサプライチェーンにおける重要拠点や、関連する拡張プロジェクトに重点的に投資することで、伝統産業の改造とアップグレード、戦略的新興産業の育成・発展、そして未来産業の布石を目指します。
現在、山西省は、これらの目標達成のため、豊富な産業資源、優れた投資能力、そして資金調達能力を持つ基金管理機関(GP)を広く市場から公募しています。
日本の投資家・企業への示唆
山西省におけるこの大規模な基金設立は、中国内陸部が単なる資源供給地から、高付加価値製造業と新興産業の拠点へと変貌を遂げようとしている明確なサインです。特に「エネルギー転換」や「デジタル化」は、日本の得意とする技術やノウハウが生かせる分野でもあります。
中国政府主導のこうした産業振興策は、現地でのビジネス展開を検討する日本の企業や投資家にとって、新たな協業機会や市場開拓の可能性をもたらすかもしれません。中国の地域経済の変革の動向に、今後も注目していく必要があるでしょう。
元記事: pedaily
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