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中国自動車、利益率4.6%に低迷!トヨタとの差が示す課題

Chinese EV factory - 中国自動車、利益率4.6%に低迷!トヨタとの差が示す課題

中国の自動車産業が歴史的な転換期を迎える中、その収益性には深刻な課題が横たわっていることが明らかになりました。2025年1月から7月にかけて、中国自動車業界の利益率はわずか4.6%に留まり、下流工業企業全体の平均(5.9%)をも下回る結果となりました。さらに衝撃的なのは、「中国車3000万台の利益がトヨタ900万台の利益に及ばない」という専門家の指摘が、最新のデータによって裏付けられている点です。EVへの急速なシフトと熾烈な国内競争が、この状況を生み出している背景には何があるのでしょうか。

中国自動車産業、利益率4.6%に低迷!深刻化する収益性の課題

中国乗聯会(全国乗用車市場情報聯席会)の崔東樹秘書長が最近発表したデータによると、自動車の買い替え・更新補助政策に後押しされ、2025年の自動車生産台数は前年比11%増の1808万台に達すると見込まれています。

しかし、その成長の影で、収益性の課題が浮き彫りになっています。2025年1月から7月までの中国自動車業界の総収入は5兆9193億元(前年比8%増)、コストは5兆2056億元(同8%増)でしたが、利益は2737億元(同0.9%増)に留まりました。これにより、自動車業界全体の利益率は4.6%となり、下流工業企業の平均利益率5.9%を大きく下回っています。さらに、1月から6月までの利益率4.8%からもわずかに下降しており、収益環境の厳しさが伺えます。

特に7月単月を見ると、総収入は8275億元(前年比5%増)、コストは7276億元(同5%増)でしたが、利益は293億元と前年比で17%もの減少を記録しました。この月の利益率は3.5%にまで落ち込み、6月や前年7月(4.4%)と比較しても顕著な低下を見せています。

「3000万台vsトヨタ900万台」衝撃の格差が示すもの

以前から専門家の間で「中国の自動車3000万台の利益合計が、トヨタの900万台超の純利益に及ばない」という議論があり、大きな波紋を呼びました。今回のデータは、この状況が依然として続いていることを示唆しています。つまり、中国の自動車製造能力が、必ずしも高い利益能力に直結していないという現実です。

この厳しい状況には複数の要因が考えられます。

  • 激しい競争:中国国内には数多くの自動車メーカーが存在し、熾烈な販売競争が続いています。価格競争が激化し、各社の利益を圧迫している状況です。
  • 産業転換の課題:従来のガソリン車から新エネルギー車(NEV)、特に電気自動車(EV)への移行が急速に進んでいます。ガソリン車部門の利益が圧縮される一方で、「スマートEV」への多額な先行投資は短期的には収益化が難しい段階にあります。
  • 市場構造と製品構成:市場構造のアンバランスや、製品が中低価格帯に集中していることも、高利益率を達成できない一因となっています。

歴史的転換期を迎える中国自動車産業の未来

現在の中国自動車産業は、従来のガソリン車主導から新エネルギー車(NEV)が牽引する歴史的な転換期にあります。これに伴い、利益構造も「外資依存」から「自主創造」へ、「ガソリン車依存」から「スマートEV創造」へと、大きな構造的変化の途上にあります。

このような構造変化は、単純な利益数値の比較だけでは測れない、より深い意味を持っています。目先の利益率の低迷は、未来への投資や産業構造の再構築といった、避けられない成長痛とも言えるでしょう。中国自動車産業がこの転換期をいかに乗り越え、持続可能な高収益モデルを確立していくのか、その動向は今後も世界中の自動車メーカーにとって重要な注目点となりそうです。

元記事: mydrivers

Photo by Shameer Vayalakkad Hydrose on Pexels

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