中国のテクノロジー大手シャオミ(Xiaomi)が開発を進める初の電気自動車(EV)「SU7」が、再び注目を集めています。シャオミの創業者でCEOの雷軍(レイ・ジュン)氏が先日、自身のSNSでSU7の冬期テスト動画を公開。これがネットユーザーの間で大きな話題となりました。動画の内容について「プロモーション動画としては物足りない」という意見が寄せられると、雷軍CEOは「これはテスト記録であり、広告ではない」と明確に回答。極限環境下での車両の実性能を重視する同社の姿勢を示しました。2026年4月の正式発売を控え、先行予約が開始されたSU7の現状と、その背景にあるシャオミの戦略を探ります。
シャオミEV「SU7」、極寒の冬期テストで高性能を証明
シャオミが満を持して投入するEV「SU7」の冬期テスト動画が、雷軍CEOによってSNSで公開され、多くのEVファンやテクノロジー愛好家の関心を惹きつけました。動画では、SU7が積雪が圧縮されて再凍結したような氷雪混合路面を走行する様子が記録されています。
雷軍CEOが公開したテスト動画の内容とは?
テストは、時速41kmから60kmへの加速が中心でした。このような滑りやすい路面状況にもかかわらず、車両は一貫して安定した走行状態を保ち、優れた操縦性能を発揮したと報じられています。これは、SU7が厳しい冬の条件下でも高い信頼性と安全性を備えていることを示唆しており、潜在的な顧客に対して強力なアピールポイントとなるでしょう。
「広告ではない」CEOの真意とユーザーとの対話
動画公開後、一部のネットユーザーからは「氷雪シーンのプロモーション効果がいまいちで、市場部門に改善を促してほしい」といった率直な意見が寄せられました。これに対し、雷軍CEOは迅速に反応。「今回の動画は冬期テストの記録であり、広告宣伝用のプロモーション動画ではない」と強調しました。その上で、「車両が極端な環境下でどのようなリアルなパフォーマンスを発揮するかを示すことが目的だった」と説明し、寄せられた改善提案は市場部門に伝達すると表明しました。
この雷軍CEOの対応は、単なるPR活動ではなく、真摯に製品開発に取り組むシャオミの姿勢と、ユーザーの意見を重視する企業文化を明確に示すものと言えます。特に、実際のテスト映像を通じて製品の信頼性を訴求する手法は、性能を重視するEVユーザーにとって響くメッセージとなるでしょう。
シャオミが自動車業界へ本格参入:SU7の市場戦略と今後の展望
スマートフォン市場での成功を収めたシャオミが、EV市場に本格参入することは、業界内外で大きな話題となっています。SU7はその第一弾として、同社の未来を左右する重要な製品と位置づけられています。
期待高まる正式発売と先行予約の状況
シャオミSU7は、2026年4月に正式発売が予定されており、現在すでに先行予約サービスが開始されています。このニュースは、長らく待望してきた消費者たちにさらなる期待感をもたらし、シャオミの自動車製品に対する市場の関心度を一層高めています。中国のEV市場は世界でも有数の激戦区であり、新興メーカーから老舗までひしめき合う中で、シャオミがどのような戦略で独自の地位を築いていくのかが注目されます。
スマートフォン大手がEV市場に挑む背景
シャオミがEV市場に参入する背景には、単なる事業の多角化だけでなく、スマートテクノロジーとモビリティの融合という未来を見据えた戦略があります。同社の強みであるソフトウェア技術やAI、IoTエコシステムを自動車に統合することで、これまでにないスマートなドライビング体験を提供しようとしているのです。SU7は単なる移動手段ではなく、シャオミのエコシステムの一部として、ユーザーの生活を豊かにする「スマートデバイス」としての役割も期待されています。
まとめ
シャオミのEV「SU7」の冬期テスト動画公開と、それに対する雷軍CEOの真摯な回答は、同社がEV開発に本気で取り組んでいる姿勢と、ユーザーとのオープンな対話を重視する企業文化を印象づけました。2026年4月の正式発売に向けて期待が高まるSU7は、シャオミがスマートフォン分野で培った技術とブランド力を活かし、競争の激しい中国EV市場でどのような存在感を示すのか、その動向から目が離せません。日本市場への直接的な展開はまだ見えていませんが、中国テック企業のEV参入は、世界の自動車産業の未来を占う上で重要な指標となるでしょう。
元記事: pcd
Photo by Curtis Adams on Pexels












