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結婚したらゲーム禁止? 中国ゲーマーの悲喜こもごも

Chinese couple gaming conflict Gaming vs marriage - 結婚したらゲーム禁止? 中国ゲーマーの悲喜こもごも

中国の人気ゲームメディア『触楽(チューラー)』の人気コラム『触楽怪話(チューラーグァイファ)』から、日本のゲーマーにも共感を呼ぶかもしれない、ある普遍的なテーマを取り上げます。

「妻にゲームを禁止された」――そんなセリフを聞いたことがあるゲーマーは少なくないでしょう。本記事では、結婚やパートナーとの関係が深まるにつれて、かつての情熱的なゲームライフを諦めざるを得なくなった男性たちの現実を、筆者の実体験や友人たちのエピソードを交えながら深く掘り下げています。

「最長のCC(行動妨害)スキル」は彼女の電話?

筆者の司普毅(シープーイー)氏は、まず2012年頃の『リーグ・オブ・レジェンド(LoL)』S2時代に流行したジョークを紹介します。「持続時間が最も長いCCスキルは何?」その答えは「彼女からの電話」。筆者自身はあまりこのジョークに深く共感した経験がないと言います。なぜなら、彼が唯一直面した時、ゲームはすでにハイグラウンドまで攻め込んでおり、その試合は33分で決着。その後、元彼女との喧嘩にその2倍もの時間を費やすことになった、と苦笑します。

筆者の理解では、カップルの夜話がすぐに終わることはまずありません。元彼女との会話のテーマは、アイスクリームをたくさん食べすぎてトイレに30分こもった話、ゴミ箱の近くで見た猫が夜どこへ行くか、ルームメイトが腹痛に苦しみながらも激辛料理を止められない話など、多岐にわたったそうです。その内容に「栄養価」があるかはさておき、筆者にとっては少なくともそれらの話題はゲームほど面白くなかったと言います。そして、その喧嘩の終盤、元彼女から「将来結婚したら、ゲームは絶対にやめてほしい!」という要求が飛び出しました。

ゲームを「剥奪された」親友、呉深(ウーシェン)の物語

時は流れ、筆者はその「強制的にゲームを剥奪される後半生」を経験することなく、元彼女と別れました。しかし、最近「人々が成長する中でゲームにどのような態度を取るか」という記事の取材で、友人の老麻(ラオマー)から聞いた話の中に、まるで自身の「もしもの未来」を見るような人物がいたそうです。それが、呉深(ウーシェン)(仮名)という男性でした。

老麻によると、呉深は中学時代、学業成績はクラスの中下位。「専門学校に進学できれば御の字」というレベルでした。しかし、『LoL』を老麻とプレイする時には、目覚ましい才能を発揮。特にADC(Attack Damage Carry)役では、素早い反応と繊細な操作で仲間を圧倒し、たまに味方にプレッシャーをかけるのが玉に瑕という程度でした。大学3年生までには、地域サーバーでダイヤモンドランクに到達。オンラインコミュニティでは「並」かもしれませんが、高校の同級生の中では間違いなく抜きん出た存在でした。

老麻は、学業で人生の道を切り開けない者にとって、ゲームは良い選択肢だと感じていました。経済的コストが低く、パソコンの前でプレイしていれば身の安全も確保され、怪しい場所に出入りすることもない。そのため、友人の呉深が一生涯のゲーム仲間になると確信していたのです。

しかし、時代は2020年代に。呉深は友人の紹介で、現在の配偶者と知り合いました。彼女の詳しい身元は語られませんでしたが、学業優秀で、中学校の英語教師をしていると老麻は言います。老麻の推測では、彼女のMBTIタイプはESTJ(管理者型)だろうとのこと。なぜなら、二人が結婚した後、呉深のゲームライフはあっという間に終わりを告げたからです。

結婚1年目の休日、老麻は故郷に戻り、呉深と食事後、昔からの習慣であるネットカフェでのオンラインゲームを約束しました。しかし、そこで老麻が見たのは、ひどく腕が落ち、ゲームのアップデート内容にも全くついていけていない呉深の姿でした。明らかに長い間ゲームに触れていない様子。かつては互角だった対戦相手に、今の呉深は見るも無残に打ち負かされます。しかし、呉深は淡々とした表情で「このゲームはだんだん面白くなくなってきた。全くポジティブな体験が得られない」と語ったそうです。老麻は、まるで魯迅の小説『故郷』で、幼い頃の輝きを失った友人と再会したような感慨を覚えたと言います。

老麻が自慢の高性能ゲーミングPC「海景房(水冷ケースが特徴のPC)」を披露し、呉深にも一台組むことを勧めると、呉深は羨ましそうな顔をしながらもきっぱりと断りました。「妻が、こういうのを許してくれないんだ」。その後、呉深がノートパソコンの選び方について老麻に相談した際、老麻は家庭の方針が変わったのかと喜びましたが、実際は「妻が授業計画書を作成したり教材を編集したりする」ためだということが判明。呉深は選定時に「ゲームができないタイプのものを選んでくれ!」と強く要望したそうです。

最後に、老麻がNintendo Switchを勧め、自身の経験を共有しました。「親子で楽しめるゲームもたくさんあるし、優れたゲームに触れることは必要だよ。君だって、子どもが将来、課金メインのゲームばかりに夢中になるのは嫌だろう?」しかし、呉深は非常に不機嫌そうな顔で答えました。「俺を妻に殺させたいのか?

ゲームの先にあった、中年男性の「新たな喜び」とは?

「今や呉深はゲームをやめました。プレイしないだけでなく、話題にも出さず、恐らく考えもしないでしょう。ショート動画アプリのレコメンドにもゲームコンテンツは一切ありません」と、老麻は呉深のゲームライフの結末を語り終えました。

「それはひどい話だ」と筆者が言うと、老麻は意外にも楽観的でした。「まあまあ、彼はたくさんのことをやっているから、惨めとは言えないよ。彼には中年男性の楽しみがあるんだ」。

筆者が「どんな楽しみなんだ?」と尋ねると、老麻は一つの共有リンクを見せました。そこには、「××水療会所・豪華アロマオイルマッサージ・最高級SPA」とありました。「彼がこの前、僕を誘ってきたんだ。でも高すぎて行かなかったけどね」と老麻は言いました。

まとめ

中国のゲームメディアが描いたこの物語は、単にゲーマー個人の話にとどまりません。パートナーシップにおける趣味の理解、ライフワークバランス、そして人生のステージが変わる中で、かつての情熱をどのように手放し、あるいは新たな楽しみを見つけていくのかという、普遍的な問いを投げかけます。特に、教育者であるパートナーがゲームに厳しい態度を取るという背景は、日本を含む多くの国で共感を得られるでしょう。

筆者の司普毅氏が最後に引用した中国の諺「学海無涯、振り返れば岸(学問の道は果てしなく、きりがないが、振り返ればそこには岸がある)」は、ゲームという情熱を失った呉深が、また別の「岸」、つまり新しい楽しみを見つけたことを示唆しているのかもしれません。私たち日本のゲーマーも、ゲームとの付き合い方や人生における優先順位について、改めて考えさせられる一編ではないでしょうか。

元記事: chuapp

Photo by Anastasia Shuraeva on Pexels

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