世界中で絶大な人気を誇るアニメ『ワンパンマン』。その待望の第3期が放送中の今、海外メディアFandomWireが第6話に対して極めて辛辣なレビューを公開し、アニメファンの間で波紋を呼んでいます。FandomWireは同エピソードに10点満点中わずか4点という低評価を下し、「何も起こらない（A Whole Lot of Nothing）」、「アニメーションチームはアニメーションすることを忘れた（It Needs Animation to Be an Anime）」とまで酷評。一体何が起きてしまったのでしょうか？
期待裏切られた『ワンパンマン』シーズン3第6話
FandomWireのレビューは、視聴者が今シーズンにこれ以上期待を抱く必要はないと断言しています。その理由は明白で、シーズンを通して何も進展しないからだと指摘されています。これまでに放送された6話のうち、驚くべきことに約90%もの時間がキャラクター間の対話に費やされているとのこと。
第6話もまた、快適な「ゾーン」から一歩も踏み出すことなく進行。ヒーローたちは互いに議論し続けたり、怪人と戦うよう互いを鼓舞し合ったりするばかりで、実際にアクションが始まる瞬間は一切訪れません。
「まるで紙芝居」止まったアニメーション
もしこのエピソードが第1話であれば、物語の導入として理解できます。しかし、シーズン全体のちょうど中間に位置する第6話でこの状態では、ファンが落胆するのも無理はありません。ヒーローと怪人たちの壮大な戦いは第1話から伏線が張られていたにもかかわらず、ここまで何一つ進んでいないのです。
FandomWireは、『ワンパンマン』が「アニメーション」が必要なことを忘れていると痛烈に批判しています。ネット上ではアニメーションの品質に対する不満の声が多数上がっていますが、もはや第3期を「アニメーション作品」と呼ぶことすら無理があるレベルだといいます。キャラクターが口を開くたびに、画面は静止画のままで、時には口の動きすら描かれていない場面があるとのことです。
遅々として進まぬ物語とファンの失望
動きの欠如は、本来であればユーモラスであるはずのギャグシーンのパンチ力をも削いでしまっています。今回の第6話も「PPT（パワーポイント）のようだ」と表現されるほど静止画が多く、今後改善される兆しもないようです。もしサイタマが最終的に「口先」で怪人を倒したとしても、誰も驚かないだろうと皮肉を込めて綴られています。
エピソードの終わりには、ジェノスやフブキたちが怪人協会の本部を探しに出発するそぶりを見せますが、シーズン終了までに彼らが目的地にたどり着けるのかは不明です。一方でサイタマは怪人たちの拠点に潜入し、ガロウは大蛇と戦っているようですが、物語全体としての進展はほぼゼロ。会話が多すぎてアクションが少なすぎる、この「対話過多・アクション不足」が第3期のポリシーになっているかのようです。
改善の兆しは見えず、漫画版を推奨
唯一の救いとされているのはキングの「幸運」だけだという現状は、深刻さを物語っています。これだけ酷評されてもなお作品を愛しているファンにとっては、いっそ原作漫画を読み直すことが最善の選択肢であるとFandomWireは提言しています。
まとめ
FandomWireによる『ワンパンマン』シーズン3第6話への酷評は、単なる一エピソードへの批判に留まらず、アニメーション作品としての根幹を問う厳しい内容となっています。特に「アニメーションなしではアニメとは言えない」という指摘は、日本のアニメ制作現場が抱える課題、例えば人材不足や過密スケジュール、予算の問題といった構造的な問題にも通じるものがあるかもしれません。世界中のファンが注目する大作であるだけに、このレビューが制作サイドへの警鐘となり、今後のエピソードで盛り返すことができるのか、あるいは根本的な見直しを迫られるのか、その動向が注目されます。ファンが再び熱狂できる『ワンパンマン』を見せてくれることを、私たちは心から願っています。
元記事: gamersky
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