PlayStation 5の登場初期、ソニーは新たなオリジナルIP開発のため、数々のサードパーティスタジオと提携を結んでいました。その中でも注目を集めたのが、ゲーム業界のベテランたちが設立したDeviation Gamesとの共同プロジェクトです。しかし、この期待されたプロジェクトは2024年初頭に突如キャンセルされ、スタジオ自体も閉鎖の憂き目に遭いました。今回、その「お蔵入り」となった幻のゲーム、通称「Draconis」の10分を超える実機プレイ映像がインターネット上に流出し、その神秘的な姿が初めて明らかになりました。
PS5幻のタイトル「Draconis」の姿が明らかに
ソニーはPS5世代の幕開けに際し、数多くのサードパーティ開発者と協力し、彼らの手掛ける新作を世に送り出そうとしていました。その一環として、2021年には『コール オブ デューティ』シリーズで知られるTreyarchの元開発者らが立ち上げたDeviation Gamesとの提携を発表。両社は「全く新しいオリジナルIP」の共同開発を進めていると公表し、大きな期待を集めました。
しかし、残念ながらそのプロジェクトは日の目を見ることはありませんでした。Deviation Gamesは2024年初頭にプロジェクトの中止が決定し、それに伴いスタジオも閉鎖へと追い込まれたのです。
そして今回、この開発が中止された未発表ゲームの10分以上にわたる実機プレイ映像が、著名リーカーのDusk Golem氏によってYouTubeに公開されました。これにより、Deviation Gamesが開発していた三人称視点シューティングゲームの、初期開発段階の様子が初めて明らかになったのです。
ユニークな世界観「粘液ゲーム(Ooze Game)」
流出した情報によると、このプロジェクトの内部コードネームは「Draconis」とされていました。しかし、ゲーム業界の関係者からは、その独特なビジュアルとメカニズムから「粘液ゲーム(Ooze Game)」という通称で呼ばれていたといいます。公開された映像には、文字通り「粘液(Ooze)」がゲームの中核を成す視覚的要素およびメカニズムとして多用されている様子が映し出されています。
Dusk Golem氏によると、このプロジェクトは相当な期間にわたって開発が進められていたものの、最終的には完全にキャンセルされ、他のスタジオに引き継がれることなく終了したとのことです。映像は開発初期段階のものであることがうかがえますが、Deviation Gamesが目指していた三人称シューティングのコンセプト、そして「粘液」を特徴とするユニークな環境やキャラクターデザインは、一般的なゲームとは一線を画すアートスタイルと戦闘メカニズムを予感させるものでした。
夢に終わったPS5向けオリジナルIP
今回公開された実機映像は、以前に流出したコンセプトアートの一部と合わせて、ゲーム業界のベテランたちがPS5向けにどのような創造性と方向性を提示しようとしていたのかを、少なくとも部分的に垣間見せてくれました。
「Draconis」というコードネーム、そして「粘液ゲーム」というコンセプトは、多くのゲーマーにとって想像力をかき立てるものでしょう。もしこのプロジェクトが完成していたら、どのようなゲーム体験を提供してくれたのでしょうか。そして、ソニーがこのプロジェクトをキャンセルしたという判断は、果たして賢明だったのでしょうか。未発売のまま歴史の中に埋もれた幻のゲームに、日本のゲーマーも思いを馳せることになりそうです。
元記事: gamersky
Photo by Helena Lopes on Pexels












