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上海で「シャイニング・暖暖」展、伝統と革新の融合

Chinese fashion fusion - 上海で「シャイニング・暖暖」展、伝統と革新の融合

中国で絶大な人気を誇る着せ替えゲーム「閃耀暖暖(シャイニング・暖暖)」が先日、上海でその世界観を現実にする大規模な展覧会「閃耀暖暖 服装デザインと撮影展」を開催し、大きな話題を呼びました。高さ3メートルもの暖暖像、数百万人民元(日本円で2,000万円以上)の価値がある雲錦(うんきん)の漢服、そして無形文化遺産技術を用いた巨大な螺鈿(らでん)屏風など、ゲームの枠を超えた豪華な展示は、多くのファンを魅了しました。本記事では、この驚くべきイベントの全貌と、中国ゲームが伝統文化や芸術といかに融合しているかをご紹介します。

「シャイニング・暖暖」が織りなす夢の世界:上海を席巻する豪華展覧会

「閃耀暖暖 服装デザインと撮影展」は、ゲームの周年記念ライブで予告され、暖暖の誕生月に満を持して開幕しました。上海での限定開催にもかかわらず、中国全土の「暖ママ」(暖暖ファンの愛称)の注目を集めたこの展覧会は、1,000平方メートルもの広大な空間に、細部にまでこだわり抜いた展示が展開されていました。筆者も数時間滞在しましたが、まったく飽きることがありませんでした。

当初、私はこの展覧会がゲームのデザイン成果や作品を集中的に展示するものだと思っていました。しかし、原画、無形文化遺産コラボ衣装、暖暖のミニチュアハウス、さらにはプレイヤー共創作品の展示エリアを巡るうちに、それが単なる展示ではなく、デザイナーと暖暖が共に歩んだ6年間を記録した「開かれた日誌」のようなものであることに気づきました。会場に入ると、暖暖の音声で「ようこそ、私があなたのために紡ぐ夢の世界へ」と迎えられ、まるで物語の中に迷い込んだような体験が始まります。

「すべての夢は暖かく」:ピンクに染まる暖暖の世界

最初のエリア「すべての夢は暖かく」は、暖暖のイメージカラーである「暖暖ピンク」の世界が広がっていました。約3メートルもの巨大な暖暖像は、ゲームに初めて登場した衣装「詩意綻放(Poetic Bloom)」を身にまとい、その圧倒的な存在感を放っています。壁面には、春夏秋冬をテーマにした3D暖暖のビジュアルと2D原画が並び、これらはすでに公開され、プレイヤーから高い評価を得ている「TOP」レベルの作品群だそうです。このエリアは、私たちファンが最も親しみを感じる暖暖の姿で満たされていました。

伝統とテクノロジーの融合:息をのむ芸術作品の数々

「心の扉」を抜け、「時序旋鏡(タイムワープミラー)」の回廊へ進むと、そこは「シャイニング・暖暖」が歩んできた6年間のタイムラインが視覚化された空間でした。片側には歴代の周年記念衣装をまとった暖暖が展示され、もう片側には、暖暖のインスピレーションから手描きデザイン、そして制作、試着に至るまでの全プロセスが、動的なパズルのように表現されています。一つ一つのステップが組み合わさり、デザイナーとしての暖暖の一面を浮かび上がらせていました。

回廊の終点には、星月、歯車、環状線などのシンボルで構成された砂漠の展示棚があり、時間の象徴の中で、6年間の重要な節目が異なる素材、異なる工芸の作品で表現されていました。例えば、2025年10月に開催されたミュシャとのコラボレーションは、彫刻画、格子画、彩磁画などで再現されており、これらは単なる「美しい展示品」ではなく、ゲーム内コンテンツが現実世界で再構築されたもの、そして暖暖自身が経験した物語の一部なのです。

100万元(約2000万円超)の「雲錦」漢服:ゲームから現実へ

特に筆者の目を奪ったのは、「寸錦寸金(1寸の錦は1寸の金に値する)」と名付けられたエリアに展示された、数百万人民元の価値を持つ雲錦(うんきん)の漢服でした。照明に照らされ、金糸が微かにきらめき、複雑な織り模様のディテールがはっきりと見て取れます。現場のスタッフによると、この漢服は100万人民元(現在のレートで約2,000万円以上)の価値があり、南京雲錦研究院との共同制作で展示されて以来、これほど間近で、まるで触れるかのような距離で展示されたのは初めてだそうです。ゲーム内で暖暖が雲錦の衣装をまとった姿も荘厳で美しかったですが、実物を目にすると、全く異なるリアリティと感動がありました。

無形文化遺産技術が光る:晩唐漢服と巨大螺鈿屏風

「屏風の後ろの影」エリアでは、晩唐時代の漢服と、中国の無形文化遺産である岩彩螺鈿(がんさいらでん)技術を用いた巨大な屏風が展示されていました。豪華な岩彩螺鈿の輝きの中、暖暖は光と影の間を優雅に舞い、まるで絵画の中に溶け込んでいるかのようでした。2021年の雲錦コラボレーションから、2025年の岩彩螺鈿屏風まで、これらは「シャイニング・暖暖」が長年にわたり、中国の伝統工芸や文化をゲームコンテンツに取り入れ、それを現実世界で表現し続けてきた軌跡を示しています。

まとめ

今回の「閃耀暖暖 服装デザインと撮影展」は、単なるゲームのプロモーションイベントではありませんでした。中国の大人気着せ替えゲームが、その卓越したデザイン力と企画力をもって、伝統的な織物、染物、工芸といった無形文化遺産と深く結びつき、それを現代的な表現で再解釈し、大規模な芸術作品として提示した事例と言えるでしょう。これは、ゲームというエンターテイメントが、文化継承や芸術振興の新たなプラットフォームとなりうることを示唆しています。

中国のテック企業が、自社の強力なIP(知的財産)を基盤に、単なるゲーム販売に留まらず、広範な文化・芸術領域へとその影響力を拡大していることは、日本のゲーム・アニメ業界にとっても示唆に富む動きです。デジタルとアナログ、最新技術と伝統工芸が融合するこうした取り組みは、今後も世界的な注目を集めることでしょう。

元記事: news

Photo by cottonbro studio on Pexels

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