オーストラリアの保守団体からの圧力により、以前から成人向けコンテンツの扱いが注目されてきたSteamで、新たな動きがありました。ある独立系デベロッパーが、発売済みの成人向けゲームにNSFW(公衆の場での閲覧注意)コンテンツの追加アップデートを試みたところ、Steamから拒否されたと報告しています。バグ修正は許可されるものの、新規の成人向けコンテンツはDLC形式でしか追加できないとの裁定が下されました。この背景には何があるのでしょうか?日本のゲーマーにも影響を与えかねない、最新の規制動向を詳しく見ていきましょう。
Steam、成人向けコンテンツのアップデート規制を強化か
今回の事態は、独立系デベロッパーであるCrimson Delight Gamesからの報告によって明らかになりました。彼らは9月15日に発売された成人向けゲーム『Tales of Legendary Lust: Aphrodisia』に対し、NSFWコンテンツを含む新たなシーンを追加するアップデートを予定していました。しかし、このアップデートをSteamに提出したところ、拒否されてしまったとのことです。
Valveからの説明:DLC形式でのみ追加可能
Crimson Delight GamesがSteamサポートに連絡を取ったところ、次のような説明を受けました。すでに承認されているNSFWコンテンツについては、バグ修正やパフォーマンス向上のためのパッチアップデートは可能だそうです。しかし、既存のゲームに「新しい」NSFWコンテンツを追加することは、通常のアップデートでは認められず、DLC(ダウンロードコンテンツ)の形式でしかリリースできないというのです。
規制強化の背景とデベロッパーの反応
この新たなルールに対し、デベロッパーは困惑を表明しつつも、理解を示しています。DLC開発には追加のコストが発生するものの、Valveが彼らの作品から収益を得ることを引き続き許可している点には感謝の意を表しています。
背景に潜む外部圧力と決済システムの影
以前、Steamはオーストラリアの保守団体「Collective Shout」からの圧力により、プラットフォーム上の多数の成人向けコンテンツを削除したり、検索からブロックしたりした経緯があります。今回の規制強化も、こうした外部からの圧力や、あるいは決済代行業者によるより厳格な審査メカニズムに起因する可能性がデベロッパーによって示唆されています。
以前のルールでは、ゲーム発売後でもデベロッパーはNSFWコンテンツを追加することが可能だったとされており、今回の変更は、Steamの成人向けコンテンツポリシーが以前よりも厳しく運用され始めていることを示唆しています。
日本のゲーマーへの影響と今後の展望
現在、『Tales of Legendary Lust: Aphrodisia』はDLC形式でNSFWコンテンツを追加し、プレイヤーは引き続きアクセスできるようになっています。しかし、この事例は、Steamの成人向けコンテンツに対するポリシーが依然として流動的であり、外部からの圧力や決済システムの変更によって、その運用が大きく左右される可能性を示唆しています。
特に、まだ早期アクセス段階にある他の成人向けゲームが、同様の理由でアップデートを制限されたり、場合によっては直接削除されたりするのではないかという懸念がプレイヤーの間で広がっています。日本で成人向けゲームを楽しむユーザーやデベロッパーにとっても、今後のSteamの動向は注視すべき点となるでしょう。表現の自由とプラットフォームの健全性維持の間で、Steamがどのようなバランスを見出すのか、引き続きその方針が注目されます。
元記事: gamersky












