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「749局」頓挫から陸川監督が新作アニメ映画「天工開物」を始動!幻の科学技術書が日本へ?

ancient chinese technology - 「749局」頓挫から陸川監督が新作アニメ映画「天工開物」を始動!幻の科学技術書が日本へ?

中国映画界の著名な監督・脚本家である陸川(ルー・チュアン)氏が、新作アニメ映画「天工開物(てんこうかいぶつ)」の企画を正式に始動させました。以前、彼の監督作として期待が高まっていた実写映画「749局」のプロジェクトが頓挫したことは記憶に新しいですが、陸川氏はその間も立ち止まることなく、新たな挑戦へと踏み出しています。

この新作アニメ映画は、中国の古代科学技術百科全書として知られる同名の書物を題材としており、その壮大な歴史物語はすでに大きな注目を集めています。特に、物語の重要な部分で主人公が日本に逃亡し、書物を広めるというプロットが含まれており、日本読者にとっても興味深い内容となるでしょう。

陸川監督、新作アニメ映画「天工開物」を始動

先日、中国の国家電影局が2025年9月上半期の全国映画脚本(梗概)备案・立項公示を発表し、その中に陸川氏が脚本を手がけるアニメ映画「天工開物」の企画が正式に承認されたことが明らかになりました。本作の备案単位(企画登録団体)は、北京猿動力泛娯文化発展有限公司です。

陸川監督といえば、彼の独特な視点と深みのある作品で知られています。過去には「南京!南京!」「ココシリ」といった社会派作品から、「749局」のようなSF大作まで多岐にわたるジャンルを手がけてきましたが、今回はアニメ映画という新たなフィールドでの挑戦となります。

「天工開物」とは? 日本にも伝わった幻の科学技術書

本作のタイトルにもなっている「天工開物」は、明代末期の科学者・宋応星(そうおうせい)によって著された、中国のあらゆる産業技術を網羅した百科全書です。作物の栽培から製鉄、製塩、製紙、織物、陶磁器、火薬製造まで、当時の技術が詳細に記述されており、「中国17世紀の科学技術百科全書」とも称されています。

今回立項されたアニメ映画の梗概(あらすじ)によると、舞台は清の乾隆年間。胡長寿という人物が奇書「天工開物」を発見しますが、書物が誹謗されたため、友人と共に書中の技術を実践して豊作を得ます。しかし、権力者の陰謀に陥り、胡長寿は日本へ逃亡して「天工開物」を広めることになります。この書物はやがて日本に深い影響を与えるという物語が描かれる予定です。

実は、陸川監督は以前にも、この「天工開物」をテーマにした舞台劇を手掛けています。江西文演集団と北京舞踏学院が共同で制作した同名の舞台劇では、陸川氏が総監督と脚本を担当し、2024年5月31日に江西芸術中心で初演されました。舞台劇では、科挙に六度落第した後、古代中国の科学技術工芸を深く研究した宋応星の「硬核(硬派で骨太な)」な人生が舞踊を通して表現されました。

まとめ:中国アニメ界に新たな歴史ロマンの風

陸川監督が長年温めてきたであろう「天工開物」の世界観が、アニメーションという表現方法でどのように描かれるのか、非常に期待が高まります。特に、古代中国の技術や文化、そして日本への伝播という歴史的な側面が、最新のアニメ技術でどのように再現されるかは、見どころの一つとなるでしょう。

中国映画・アニメ業界は近年、その表現力と制作規模において目覚ましい発展を遂げています。陸川監督のような著名な実写映画監督がアニメーション分野に参入することは、中国のアニメ作品の多様性と質の向上をさらに促進する可能性があります。日本との歴史的な繋がりも描かれる本作が、今後どのような形で私たちに届けられるのか、その動向を注視していきたいと思います。

元記事: gamersky

Photo by cottonbro studio on Pexels

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