中国スマートフォン市場で、ファーウェイの動きが注目されています。最新フラッグシップモデル「Mate 80シリーズ」が大ヒットを記録する一方で、前世代の「Mate 70シリーズ」が大幅な価格改定を実施しました。特に12GB+512GBモデルは、発売当初の5999元(約12万5千円)から3726元(約7万8千円)へと、なんと2000元以上、37%を超える値下げとなっています。これにより、Mate 70はミドルレンジ価格帯でありながら、高性能なフラッグシップ体験を提供する、非常にコストパフォーマンスの高い選択肢として浮上しています。ファーウェイの巧みな価格戦略の背景と、Mate 70が今なお持つ魅力に迫ります。
ファーウェイの戦略的価格調整:Mate 80の成功とMate 70の再評価
ファーウェイのMate 80シリーズは、発売と同時に市場の熱狂を巻き起こしました。2026年第5週までに販売台数は280万台を突破し、年間では1000万台を超える勢いと予測されています。この成功は、ファーウェイのフラッグシップモデルが持つ市場での根強い人気と、最新技術への期待の表れと言えるでしょう。
Mate 80の「増量値下げ」戦略
Mate 80シリーズは、前世代のMate 70シリーズと比較して、より消費者に寄り添った価格設定を採用しています。例えば、Mate 80の12GB+256GBモデルは4699元(約9万8千円)で、同スペックのMate 70よりも約800元(約1万7千円)安く設定されました。この「増量値下げ」戦略が功を奏し、Mate 80は発売初期に150万台という驚異的な販売記録を達成し、中国国産ハイエンドモデルの現象級製品となっています。
Mate 70の価格改定がもたらすもの
Mate 80の好調な滑り出しと並行して行われたMate 70シリーズの値下げは、単なる旧モデルの在庫処分ではありません。これは、ファーウェイが市場の需要を正確に把握し、製品ラインナップ内での直接的な競合を避けつつ、限られた予算の消費者にもフラッグシップ級の技術体験を提供するという戦略的な意図があります。これにより、Mate 70は3500~4000元(約7万3千円~8万3千円)という価格帯で、新たなベンチマークを確立しました。
Mate 70の製品力:今なお色褪せないフラッグシップ性能
Mate 70シリーズは、値下げされた現在でもそのハードウェア性能は非常に高い競争力を保っています。
高性能チップと優れたシステム
Mate 70に搭載されているのは、ファーウェイ自社開発のKirin 9010チップです。これにファーウェイ独自のオペレーティングシステムHarmonyOS(ハーモニーOS)が組み合わされることで、今後3年から5年間はスムーズで快適な使用体験が保証されるとされています。
ディスプレイとカメラ性能
ディスプレイは6.7インチOLEDフラットスクリーンを採用し、最先端の8T LTPO技術に対応。120Hzのリフレッシュレートと2500ニトのピーク輝度を誇り、同価格帯のモデルと比較しても圧倒的な表示性能を維持しています。
イメージングシステムは、ファーウェイのフラッグシップとしての伝統を受け継いでいます。5000万画素の可変絞りメインカメラ、4000万画素の超広角カメラ、1200万画素のペリスコープ望遠カメラの組み合わせにより、あらゆる撮影シーンに対応します。さらに、150万画素の紅楓原色カメラが色彩の再現能力を強化し、美しい写真を記録できます。
デザインと耐久性
デザイン面では、ファーウェイの象徴とも言える円形の「DECO」カメラモジュールを踏襲。高光沢のチタン玄武フレームと超耐久性の錦繊維素材を組み合わせることで、本体の強度を高めながら独特の質感を演出しています。また、第2世代Kunlunガラスの採用により、耐落下性能が20倍も向上。IP68/IP69の防塵防水認証も取得しており、多様な使用環境で安心して利用できます。
Mate 80との比較とMate 70の賢い選択
Mate 80シリーズとの主な違いは、チップ性能と生体認証方式、バッテリー容量にあります。Mate 80は3D顔認証システムと5750mAhの大容量バッテリーを搭載していますが、Mate 70の側面指紋認証(静電容量式)は光学式よりもセキュリティ面で優れ、濡れた手での操作も安定しています。バッテリーも5300mAhと十分な容量で、66W有線急速充電と50Wワイヤレス充電の組み合わせは日常使用で不便を感じることはありません。さらに、北斗衛星メッセージ(緊急時の衛星通信機能)やデュアル周波数GPSといった機能も継続して搭載されており、オールラウンドなフラッグシップとしての地位を確立しています。
まとめ:今、Mate 70を手に入れる最高のチャンス
現在のスマートフォン市場は、価格帯によって明確なセグメント化が進んでいます。ファーウェイPura 80 Ultraのような超ハイエンドモデルが1万元(約21万円)を超える中、Mate 70は価格改定により3500~4000元(約7万3千円~8万3千円)というミドルレンジ市場に効果的に食い込みました。
この戦略は、流通在庫の消化だけでなく、ファーウェイがミドルレンジ市場で新たな品質基準を打ち立てるものと言えるでしょう。同価格帯の競合製品と比較しても、Mate 70は素材の質、製造技術、イメージングシステム、そしてHarmonyOSによるシステム最適化において依然として優位性を保っています。品質とコストパフォーマンスを両立させたい日本のスマートフォンユーザーにとって、Mate 70は今、最も賢明で魅力的な選択肢の一つと言えるでしょう。この機会を逃さずに、フラッグシップの体験を手に入れてみてはいかがでしょうか。
元記事: pcd
Photo by Andrey Matveev on Pexels












