サムスンが満を持して投入する革新的な三つ折りスマートフォン「Galaxy Z TriFold」が、ついに中国市場で予約受付を開始しました。スマートフォンから一瞬で10インチのタブレットへと変貌を遂げるこの次世代デバイスは、そのユニークなデザインと先進技術で大きな注目を集めています。中国での価格は16GB+512GBモデルで19,999元(約43万円)、16GB+1TBモデルで21,999元(約47万円)からとなっており、まさにプレミアムな価格帯です。本記事では、先行体験会での実機レビューを基に、この注目のデバイスの魅力を深掘りしていきます。
革新的な三つ折りデザインと堅牢性
G字型デュアルヒンジが実現する保護性能
「Galaxy Z TriFold」は、同じ三つ折りスマートフォンであるファーウェイの「Mate XT」シリーズとは一線を画す、サムスン独自のG字型デュアルヒンジを採用しています。この設計の最大の特徴は、折りたたんだ際にフレキシブルディスプレイが本体内部に完全に保護される点にあります。これにより、画面が外部からの衝撃や落下から守られ、耐落下性においてファーウェイ製品を大きく上回るとされています。日常使いでの安心感は格段に向上していると言えるでしょう。
厚みと重さ、そしてそれを補う上質な素材
しかし、この革新的な設計にはトレードオフもあります。デュアルヒンジとデュアルディスプレイの採用により、デバイスの重量は309gに達し、これは缶入り炭酸飲料1本分に匹敵する重さです。また、完全に折りたたんだ状態での厚みは12mmとなり、手に取るとその「重厚感」をはっきりと感じられます。しかし、この重厚感は同時に上質な質感へと繋がっています。
ヒンジカバーにはチタン合金が採用され、摩擦処理された表面は指紋がつきにくい仕様です。ミドルフレームには強化型アーマーアルミニウムが使われ、鍵で軽く擦っても傷がつかないほどの堅牢性を示しました。さらに、背面パネルはセラミックファイバー製で、公式発表によれば従来のガラス素材と比較して耐亀裂性が300%向上しており、圧力に対しても変形しないほどの強度を誇ります。
長年にわたり培われてきたサムスンのヒンジ技術も健在で、開閉は非常にスムーズかつしっかりとした抵抗感があり、任意の角度でピタリと止まります。閉じる際の「カチッ」という小気味良い感触は、使うたびに心地よさを与えてくれることでしょう。
広大な10インチディスプレイと究極の視覚体験
スマホからタブレットへ、瞬時に変貌
本体を展開すると、その薄さに驚かされます。片側の厚みはわずか3.9mmと、従来の「Galaxy Z Fold7」の4.2mmよりもさらに薄くなり、現在のスマートフォン業界における薄さの限界に迫るレベルです。そして、目の前に広がるのは10インチのDynamic AMOLED 2X大画面。スマートフォンが一瞬でタブレットへと変貌する視覚的なインパクトは絶大で、その表示面積は3台の6.5インチストレート型スマートフォンを並べたのと同等に匹敵します。
ディスプレイ周囲のベゼルは若干広めですが、これは誤タッチ防止と落下時の保護性能を強化するための設計です。日常的に持ち運ぶデバイスにとって、予期せぬ落下は避けられません。大画面ディスプレイの破損は修理コストが高いため、このような保護性能の強化はユーザーにとって大きなメリットとなるでしょう。
最高品質のディスプレイ性能と折り目の課題
このディスプレイは、2160×1584という高解像度と、コンテンツに応じて1Hzから120Hzまで適応的に切り替わるリフレッシュレートをサポートしており、非常に滑らかで流れるような操作感を実現しています。大画面でもカクつきは一切なく、スムーズな情報表示が可能です。ピーク輝度は2600nitと非常に明るく、屋外の強い日差しの下でもコンテンツを鮮明に視認できます。
折りたたみディスプレイの永遠の課題である「折り目」についても、「Galaxy Z TriFold」は進化を見せています。ディスプレイには新たに耐震強化コーティングが施されており、正面から画面を見た場合、折り目はほとんど視認できません。日常的な使用や動画視聴に影響を与えることはないでしょう。斜めから見ると2本の薄い筋が確認できますが、これも実際の操作には影響しません。
さらに、S Penを使って折り目部分を連続して書いても、筆跡に影響がなく、遅延も発生しませんでした。描画のタッチ感もストレート型スマートフォンと同等レベルで、クリエイティブな用途にも十分対応できる性能を秘めています。
まとめ:三つ折りスマホの未来を切り開くか
「Samsung Galaxy Z TriFold」は、単なる新しい折りたたみスマートフォンに留まらず、スマートフォンとタブレットの融合というコンセプトを新たな次元へと引き上げるデバイスです。G字型デュアルヒンジによる革新的な保護設計、チタン合金やセラミックファイバーといった贅沢な素材使い、そして10インチに広がる最高品質のディスプレイは、まさにフラッグシップモデルにふさわしい仕上がりと言えるでしょう。重さや厚みは若干あるものの、その堅牢性と視覚的なインパクトは、これまでの折りたたみスマホの概念を覆す可能性を秘めています。
現時点では中国市場での予約開始ですが、今後、グローバル市場や日本市場への展開があるのか、非常に期待が高まります。もし日本に上陸すれば、高価格帯ながらもその革新的な体験を求めるユーザーからの強い関心を集めることは間違いありません。次世代のモバイルデバイスの未来を担う「Galaxy Z TriFold」の動向に、今後も注目していきたいと思います。
元記事: gamersky
Photo by Tyler Lastovich on Pexels












