最近、中国の大手テクノロジー企業Xiaomi(シャオミ)が、約14万台に及ぶモバイルバッテリー「PB2030MI」型番の一部製品を自主回収するというニュースが注目を集めています。これは単なる一企業の発表にとどまらず、中国のモバイルバッテリー市場全体の安全性に対する意識を高める大きな動きとなっています。民航局による新たな規制や、Anker、ROMOSSといった他ブランドのリコール事例も相次ぐ中、私たちの身近なガジェットの安全性について、改めて深く考えるきっかけとなりそうです。
Xiaomiが14万台超のモバイルバッテリーを自主回収:安全性の裏側にあるもの
対象モデルと確認方法
Xiaomiは、モデル番号「PB2030MI」のモバイルバッテリーの一部に安全上の懸念があることを発見し、積極的な自主回収を発表しました。具体的には、この型番の製品のうち、一部のロットで製造上の問題が見つかり、極端な状況下で安全性に影響を及ぼす可能性があるとのことです。
消費者は、ご自身のモバイルバッテリーが回収対象かどうかを簡単に確認できます。製品の裏面に記載されている型番を確認するか、Xiaomiの公式オンラインストアにアクセスし、製品のシリアルナンバー(SN)を入力することで確認が可能です。もし回収対象製品だった場合は、公式アナウンスに従い返金などのアフターサービスを受けることができます。
なお、「PB2030MI」型番であっても、回収対象外の製品は安全にご使用いただけます。これは、異なるサプライヤーのセルを使用しているか、あるいは関連セルの2.0バージョンを使用しているため、今回の問題には該当しないためと説明されています。
問題の原因とサプライヤーへの対応
Xiaomiは、今回の問題が上流サプライチェーンに起因するとみており、原因となったサプライヤーである安普瑞斯(Ampris)社に対して、法的措置を含む損害賠償請求手続きを開始したことを明らかにしました。これは、製品の安全性に対する企業の強い責任感と、サプライヤーに対する厳格な品質管理姿勢を示すものと言えるでしょう。
高まるモバイルバッテリーの安全規制と業界の動き
中国民航局の新規定が与える影響
Xiaomiの件と時を同じくして、中国民航局はモバイルバッテリーに関する新たな規制を全面的に施行しました。これにより、3C認証(中国の強制製品認証)のマークがない、または不明確な製品、そして回収対象となった型番のモバイルバッテリーは、機内への持ち込みや預け入れが禁止されることになりました。この新規定は、消費者のモバイルバッテリーに対する安全性への関心を一層高める要因となっています。
Anker、ROMOSSも大規模リコールを実施
実は、モバイルバッテリーの安全性に関する問題はXiaomiに限ったことではありません。世界的に人気の高いAnker(アンカー)も、一部バッチのセルにおいて未承認の原材料変更があったことを発見し、回収プログラムを開始しています。これにより、製品が過熱し、最悪の場合には発火する可能性があるとされています。
同様に、中国大手ブランドのROMOSS(ロマス)も、セルの原材料問題により49万個以上ものモバイルバッテリーを回収しました。これらの製品も、長期的な使用によって過熱現象が生じ、極端な状況下では発火のリスクがあるとのことです。これらの事例は、モバイルバッテリーの品質管理とサプライチェーンにおける課題が、業界全体に共通する問題であることを浮き彫りにしています。
まとめ:日本の私たちも考えるべきモバイルバッテリーの安全性
今回のXiaomiやAnker、ROMOSSによる大規模な自主回収、そして中国民航局による新たな規制は、私たちが普段何気なく使っているモバイルバッテリーの安全性について、改めて警鐘を鳴らすものです。スマートフォンやタブレットの必需品となったモバイルバッテリーですが、その選択と使用には細心の注意を払う必要があります。
信頼できるブランドの製品を選ぶこと、そして購入後もメーカーからの情報を定期的にチェックし、リコールなどの通知を見逃さないことが、私たち自身の安全を守る上で非常に重要です。中国市場で起きたこれらの動きは、いつ日本の市場や規制にも影響を与えるかわかりません。常に最新の情報に目を向け、安全なデジタルライフを送るための意識を高めていきましょう。
元記事: pcd
Photo by Stanley Ng on Pexels












