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中国ゲームメディアが選ぶ!旧正月を楽しむ珠玉のゲームたち

Chinese New Year game - 中国ゲームメディアが選ぶ!旧正月を楽しむ珠玉のゲームたち

中国では旧正月(春節)休暇が終わり、多くの人々が新たな一年の始まりを迎えています。この長期休暇中、中国のゲームメディア「触乐(chuapp)」の編集部が、多岐にわたるジャンルから選りすぐりのゲームを推薦しました。PCや家庭用ゲーム機、モバイル、Webゲームまで、幅広いプラットフォームから選ばれたのは、個性と魅力にあふれる作品ばかりです。

今回は、特に注目すべき3つのタイトルに焦点を当て、中国ゲーマーの視点から見たゲームの魅力と、日本のゲームがどのように評価されているかを探ります。日本の名作JRPGから、台湾発の感動的なSFアドベンチャー、そして中国の独創的なインディー武侠ADVまで、きっと日本読者の皆様にも響くゲーム体験が見つかるはずです。

中国ゲーマーも夢中!個性豊かな旧正月ゲームセレクション

触乐編集部が厳選したゲームの中には、日本で開発された名作から、アジア圏のインディーゲームの意欲作まで、多様なタイトルが並びます。これらの作品は、単なる暇つぶしを超え、深い感動や戦略的な面白さを提供してくれるでしょう。

日本が誇るJRPGの異端児『エンド オブ エタニティ』

まず紹介するのは、tri-Aceが開発し、セガが手掛けたJRPG『エンド オブ エタニティ』(End of Eternity / Resonance of Fate)です。2010年にオリジナル版が発売され、2018年には4K高画質版も登場したこの作品は、JRPGの一角で独自の輝きを放っています。

本作の最も特徴的な点は、その戦闘システムにあります。3人の主人公が「銃」を駆使し、半リアルタイムで展開されるバトルは、単なるシューティングゲームとは一線を画します。HPとは別に存在する「I.S.宝石」を消費して発動する「無敵攻撃」を巧みに使いこなし、敵の攻撃を避けながら、特定部位を破壊してI.S.宝石を回復するという、高度な戦略性が求められます。その難易度の高さから、中国のゲーマーからは「JRPGのニンジャガイデン」とも称されるほどですが、それは操作の難しさではなく、思考力と戦略眼を試されるという意味での挑戦です。

また、日本らしい美形なキャラクターデザインと、tri-Ace作品らしい繊細な人間ドラマが織りなすストーリーも、多くのプレイヤーを惹きつけます。tri-Aceがかつて「スターオーシャン」や「ヴァルキリープロファイル」といった名作を生み出したことを考えると、『エンド オブ エタニティ』はまさに彼らの集大成であり、「絶唱」と呼ぶにふさわしい作品と言えるでしょう。中国ではPlayStation版のみ公式中国語に対応していますが、その人気はSteam版に非公式の中国語化パッチが作られるほどです。

宇宙を舞台に中華文化を歌うSFアドベンチャー『OPUS: Echo of Starsong – 星鳴りエコーズ』

次に紹介するのは、台湾のSIGONOが開発した「OPUS」シリーズの最新作、『OPUS: Echo of Starsong – 星鳴りエコーズ』です。前作『OPUS:龍脈常歌』も高く評価されており、その精神を受け継ぐ今作は、SFと伝統文化が融合した独特の世界観でプレイヤーを魅了します。

本作は、少ないポリゴン数で広大な宇宙を表現する「塊面化ベクトル美術」と呼ばれる独特のアートスタイルと、心に響く美しい音楽が特徴です。ゲームジャンルはアドベンチャーゲーム(AVG)を基盤としながらも、その真髄は、視覚小説やシンプルな謎解きを超えたところにあります。文字、音、グラフィックを統合し、プレイヤーが自ら物語の背景やキャラクターの感情を「翻訳」していくことで、中華風水文化や民族精神といった抽象的な概念が、現代的な表現で息を吹き返すのです。

特に「音」を媒介としたシステムは秀逸で、歌声で古代遺跡を呼び覚ますと、遺跡が古人の息吹で応えるといった演出は、過去と現在、歴史と魂が共鳴するような体験をもたらします。新作『OPUS:心相吾山』の体験版もすでにリリースされており、伝統文化の「継承」をテーマに、プレイヤーに深い思考と感動を与える作品として、さらなる進化が期待されています。

一人で作り上げた低武侠ミステリー『捉刀』

最後に紹介するのは、個人開発によって生まれた中国の実験作『捉刀(zhuō dāo)』です。ジャンルは「低武侠」「歴史演義」をテーマにしたテキストアドベンチャーで、シングルプレイのテーブルトークRPG(TRPG)のような雰囲気を併せ持っています。

プレイヤーは捕快(ほかい:中国の地方警察官のような役職)として、とある殺人事件に巻き込まれていきます。謎多き凶手と、複雑に絡み合う過去の因縁が、簡潔な筆致で綴られる物語は、読む者を一気に引き込みます。作者の洗練された叙述能力は、わずかな言葉で登場人物の性格や人間関係、事件の裏にある感情を深く描き出し、プレイヤーは瞬く間に物語の世界に没入します。

白描画(線のみで描く画法)のような抽象的なグラフィックは、むしろプレイヤーの想像力を刺激し、「江湖(こうこ:武侠小説の裏社会)」の雰囲気を巧みに表現しています。調査や対話を通じて真相に迫るシステムは、検定失敗が大きな影響を与えないリニアな展開でありながらも、その奥深さによってプレイヤーを飽きさせません。中国のインディーゲーム開発の多様性と、個人の作家性が光る意欲作と言えるでしょう。

まとめ:多様化するゲーム文化と日本への影響

中国のゲームメディアが旧正月休暇に推薦するゲームのラインナップは、JRPGのような日本の作品が引き続き愛されていることに加え、台湾や中国本土から生まれる独創的なインディーゲームが、その市場で大きな注目を集めていることを示しています。特に『OPUS: Echo of Starsong – 星鳴りエコーズ』や『捉刀』のような作品は、独自の文化背景や美的感覚を、現代のゲーム表現に昇華させることで、国際的な評価をも獲得しつつあります。

これらの動向は、単に中国市場が成長しているというだけでなく、アジア全体でゲーム開発の多様性が拡大していることを意味します。日本のゲーマーにとっても、こうした作品群は新たな発見や、普段触れることのない文化的な体験をもたらす可能性を秘めています。今後も、中国をはじめとするアジアのゲームシーンから、どのようなユニークな作品が登場するのか、その進化から目が離せません。

元記事: chuapp

Photo by RDNE Stock project on Pexels

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