中国の大手オンライン動画配信サービス「iQIYI(愛奇芸)」で、あるユーザーがなんと「25年分もの会員費用をチャージされていた」ことが判明し、返金トラブルに発展する騒動が起きています。この異例の事態はSNSで大きな話題となり、iQIYI側も公式声明を発表しました。デジタルサービスにおける長期契約やアカウント管理の重要性を浮き彫りにする今回の騒動について、詳細をお伝えします。
中国大手動画サービスiQIYIで前代未聞の事態
2023年12月28日、「男性がiQIYI会員を25年間チャージし、返金トラブルに遭遇」という見出しが、中国のインターネット上で瞬く間にホットトピックとなりました。事の発端は、河南省許昌市に住む黄(ホアン)氏がメディアに訴えた内容にあります。
「25年分チャージ」発覚の経緯
これまでの報道によると、黄氏のiQIYI会員は、これまで家族が利用していました。しかし、黄氏自身が最近になってドラマを視聴しようとしたところ、自身の会員資格が2017年から2043年まで、実に25年間もチャージされていることに気づいたといいます。「いくらiQIYIが好きだと言っても、20年以上も会員をチャージすることはありません。住宅ローンでさえ30年ですよ!」と、黄氏は驚きと困惑を隠しきれません。
家族に確認したところ、2017年と2018年に割引キャンペーンがあった際、一度に大量の年数をチャージしていたことが判明しました。しかし黄氏本人は、「もし私だったら、こんなに長くはチャージしません。20年後に何がどう変わるかなんて、誰にも分かりませんから」と述べ、冗談交じりに「25年分の会員権なんて、私はもう50歳を過ぎているのに必要ですか?私がどれだけiQIYIを熱愛しているのか、それともiQIYIが私にどれほど親切なのか」と皮肉を込めました。
返金トラブルの核心:元の支払い経路問題
黄氏はiQIYIのカスタマーサービスに連絡し、返金を要求しました。カスタマーサービスは「未使用の注文であれば返金は可能です」と回答しましたが、「元の支払い経路にしか返金できない」という条件を提示しました。しかし、黄氏が当時支払いを行ったAlipay(アリペイ、中国で広く普及しているモバイル決済サービス)のアカウントは、すでに使用されておらず、さらに別人に登録されてしまっていたのです。
このため、元の支払い経路に返金すると、黄氏ではなく他人のアカウントに返金されてしまうことになります。カスタマーサービスはこの解決策しか提示できず、黄氏も同意しなかったため、双方の交渉は行き詰まってしまいました。
iQIYI、公式声明を発表
この件がネット上で大きな注目を集めた後、iQIYIは公式に以下の声明を発表しました。
迅速な調査と解決へのコミットメント
iQIYIは「黄氏の返金要求について注目しており、直ちに調査を開始し、元の支払いチャネルを通じた返金手続きを始動しました」と表明。その上で、「黄氏の元の支払いアカウントが停止されているため、資金の安全を確保するため、入金アカウントとチャージアカウントが同一人物のものであることを確認した上で、黄氏の実際の状況に基づいて返金を手配します」と説明しました。
iQIYIは「常にユーザー体験と資金の安全を最優先しています」と強調し、「今後も黄氏と積極的にコミュニケーションを取り、資金の安全を前提として、この件を適切に解決してまいります」と、誠実な対応を約束しています。
まとめ:デジタルサービスの長期契約とアカウント管理の教訓
今回のiQIYIの25年会員返金トラブルは、デジタルコンテンツやサブスクリプションサービスの長期契約に潜むリスクと、アカウント管理の重要性を改めて私たちに教えてくれます。特に、決済に利用したアカウントが長期間使用されなくなったり、他人に乗っ取られたりした場合の返金手続きの難しさが浮き彫りになりました。
iQIYIの公式発表により、問題解決に向けて動き出したことは評価できますが、今後の具体的な対応と黄氏の資金が無事に返還されるかどうかに注目が集まります。私たち日本のユーザーにとっても、サブスクリプションサービスの契約期間や決済方法の確認、そして利用していないアカウントの適切な管理が、トラブルを未然に防ぐ上でいかに重要であるかを再認識させられる事例と言えるでしょう。
元記事: mydrivers
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