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中国版「荒野サバイバル」がアツい!張家界で繰り広げられる極限の戦い

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中国の景勝地、張家界七星山で大規模な野外サバイバルチャレンジが熱気を帯びています。賞金20万元(日本円で約400万円)をかけ、参加者たちが極限の状況に挑む「七星山荒野サバイバルチャレンジ」。この過酷なリアリティ番組は、ショート動画の爆発的な拡散をきっかけに「中国式荒野サバイバル」として大きな注目を集めています。しかし、その内容は海外のサバイバル番組とは一線を画しており、独自の進化を遂げています。果たして、中国版サバイバルは私たちに何を提示するのでしょうか?その魅力と、知られざる舞台裏に迫ります。

中国版「荒野サバイバルチャレンジ」の異変

「七星山荒野サバイバルチャレンジ」は、今年7月から張家界七星山景勝地と「老劉荒野」チームが共同で開催しているイベントです。第1回は知名度が低く、ほとんど注目されませんでしたが、第2回からは多くの才能ある参加者が集結。ショート動画の強力な影響力も加わり、一躍全国的な話題となりました。

過酷な「耐え忍ぶ」精神と個性豊かな挑戦者たち

海外のサバイバル番組と同様、参加者は限られた初期物資と道具だけを持って、七星山の奥地でサバイバル生活を送ります。能力や戦略は人それぞれですが、中国国内の荒野サバイバルに共通する一つの哲学があります。それは「熬(áotou)」、つまり「耐え忍ぶ」ということです。

例えば、中医学を専攻する00年代生まれの「林北」選手は、その奇妙な言動で一躍有名になりました。おそらく長時間の退屈や、発酵したキウイを食べてアルコールが回ったせいか、彼は常にどこか「クレイジー」な状態にありました。木に登って猿のように叫んだり、焚き木のために数十本の木を切り倒したりと、ひたすら対戦相手に「耐え勝つ」ことに執着していたのです。

また、「林北」が精神的なタフネスの象徴なら、「道友」選手はまさに物理的なタフネスの権化でした。11月の肌寒い深山で、他の選手が様々な方法で火を起こす中、「道友」は火を使わず、ひたすら体を「鍛える」ことに集中。どれほど寒くても、薄着のままただじっと耐え忍ぶ姿は多くの視聴者を驚かせました。他にも「老中医」「苗王」「冷美人」「建哥」といった個性豊かな選手たちが名を馳せました。

「盛り上がり」の裏にある現実:管理されたサバイバル?

高額な賞金と注目度のため、選手たちは「耐え忍ぶ」ことに全力を尽くしました。相手に耐え勝つだけでなく、自分自身に打ち勝つために戦い続けた結果、なんと運営側が先に「音を上げてしまう」という事態が発生しました。日に日に寒さが増す中、この「変人」たちの安全を確保するため、運営は急遽ルールを変更。最終的に14人全員を決勝に進出させざるを得ませんでした。

国内外問わず、サバイバル競争は「耐え忍ぶ」ことが基本ですが、今回の中国版は、ある意味で「耐え忍び」方が少々退屈だと指摘する声もあります。様々な制約があるためか、100人以上の参加者が、実際にはそれほど広くない一つの山に配置されていました。それぞれに距離はあるものの、数分歩けば隣の選手の拠点に着いてしまうような状況で、まるで一つの「パフォーマンス」を見ているようだと感じた人もいたようです。

海外番組とは一線を画す「中国式」の特殊性

さらに重要な点として、中国ならではの事情により、いわゆる「荒野サバイバル」には限界がありました。事前に運営が野生の豚を放したにもかかわらず、狩猟や罠の設置に関する内容は極めて少なく、選手たちは基本的に自分のシェルターに閉じこもり、採集した果物や山菜を食べていました。

海外の番組でよく見られるような、シカを狩ったり、大物を釣り上げたりするような光景とは明確な対比をなしています。こうした状況は、長年ネット上で議論されてきた一つの問いを再び浮上させました。「中国国内で荒野サバイバルをしても、本当に食べるものがあるのか?」という問いです。

「サバイバル」の多様性と日本への示唆

中国の荒野サバイバル番組は、国内の規制や文化的な背景によって、海外のものとは異なるユニークな進化を遂げました。「耐え忍ぶ」ことを美徳とする精神は、過酷な環境下で人間の底力を示していますが、その一方で、食料調達の難しさなど、中国ならではの課題も浮き彫りになっています。

ショート動画を通じて全国に拡散し、エンターテイメントとして大きな成功を収めたこのイベントは、中国の多様なコンテンツの可能性を示しています。日本の読者にとっても、隣国中国のリアリティ番組やアウトドア文化の一端を知る良い機会となるでしょう。今後、中国のサバイバルコンテンツがどのような進化を遂げるのか、引き続き注目していきたいところです。

元記事: gamersky

Photo by RDNE Stock project on Pexels

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