中国の大ヒット時代劇ドラマ『慶余年』シリーズで「太子」役を演じ、人気を博した俳優の張暁唯(チャン・シャオウェイ)が、一時はキャリアの危機に瀕するスキャンダルに巻き込まれました。2024年8月、脱税やわいせつ行為の疑惑が報じられ活動休止を余儀なくされましたが、このほど名誉毀損訴訟で勝訴。虚偽情報を流布した友人に賠償命令が下され、彼の「慶余年3」への出演続行の可能性が高まっています。中国芸能界を揺るがした今回の事件の詳細と、その背景に迫ります。
疑惑からの活動休止:突然のキャリア危機
2024年8月、人気ドラマ『慶余年』で「太子・李承乾」を演じ、日本でもファンが多い俳優の張暁唯(本名:張翌晗)に突然のスキャンダルが浮上しました。脱税やわいせつ行為に関与したとの疑惑がSNS上で拡散され、瞬く間にホットトレンドに。張暁唯は直ちにこれを否定し、「法的手段で権利を守る」と声明を発表。この騒動を受け、彼は一時的に芸能活動を停止し、裁判に専念する姿勢を示しました。
名誉毀損訴訟で勝訴!友人による虚偽情報が明らかに
テクノロジー悪用によるフェイク情報
事態は法廷へと持ち込まれ、今年9月、張暁唯は友人の毛某某(仮名)を相手取った名誉毀損訴訟で勝訴しました。裁判所は、毛某某が技術的な手段を用いて虚偽の音声や画像を合成し、それをエンターテイメント系のブロガーに提供したことを認定。これにより張暁唯の名誉が大きく傷つけられたと判断しました。判決では、毛某某に対し、公の場での謝罪と、張暁唯への5万元(日本円で約100万円)の賠償金支払いが命じられました。
張暁唯のスタジオは、疑惑発覚当初から「脱税行為は一切ない」と強く否定しており、すでに警察に被害届を提出していたことを明かしています。張暁唯自身も自身のSNSアカウントで、訴訟関連書類や和解書、さらには無犯罪記録証明書などを公開。彼によると、今回の事件は幼少期からの友人が金銭トラブルをきっかけに復讐のため虚偽情報をでっち上げたものであったと説明しています。
『慶余年3』への影響と、中国芸能界の光と影
中央戯劇学院演技科出身の張暁唯は、『慶余年』での印象的な演技を通じて一躍脚光を浴びました。このドラマは中国だけでなくアジア中で大ヒットし、待望の続編『慶余年3』の制作も決定しています。今回の訴訟勝利により、張暁唯が疑いを晴らし、再び俳優としてのキャリアを本格的に再開できる道が開かれました。これにより、多くのファンが期待する『慶余年3』での彼の続投の可能性も高まったと言えるでしょう。
しかし、今回の事件は、現代の中国芸能界が直面する課題を浮き彫りにしています。SNSの普及により情報が瞬時に拡散される中で、虚偽情報がいかに簡単に作成され、個人やキャリアに甚大な被害をもたらすかを示しました。一方で、法的手段によって名誉を回復するプロセスが機能したことは、希望の光とも言えるでしょう。
まとめ
張暁唯の勝訴は、彼自身の正当性を証明しただけでなく、中国芸能界におけるフェイクニュースの脅威と、それに対する法的対応の重要性を改めて示しました。SNS上での情報操作が容易になった現代において、有名人のキャリアがいかに脆いものであるかを痛感させられます。今回の判決が、今後の芸能人の権利保護や、情報倫理に対する意識向上に繋がることを期待します。
元記事: gamersky
Photo by Andrea Piacquadio on Pexels












