中国大手テック企業ファーウェイの高性能タブレット「MatePad Edge」が、公式に値下げを発表しました。ストレージチップの価格が高騰し、他社製品が値上げする中で行われたこの逆行的な価格調整は、中国市場で大きな注目を集めています。
特に16GB+512GBモデルは、値下げ後に中国の国家補助金(国補)の条件を満たすことで、実質5499元(日本円で約11.5万円)という魅力的な価格で購入可能に。HarmonyOS初の2-in-1タブレットPCとしての優れた性能と、この戦略的な価格設定が、中国のデジタルデバイス市場にどのような波紋を広げるのか、その詳細をお伝えします。
ストレージ高騰の逆風を乗り越え、ファーウェイが異例の値下げへ
1月14日、ファーウェイは主力タブレット「MatePad Edge」の公式値下げを発表しました。対象となるのは16GB+256GB版と16GB+512GB版で、前者は200元、後者は500元の値下げとなります。
この値下げが特に注目されるのは、DRAMやNANDフラッシュといったストレージチップの価格が世界的に高騰し、一部の国産タブレットではすでに値上げが見られるという市場背景があるためです。このような状況下でのファーウェイの値下げは、まさに「逆行的な戦略」と評価されています。
中でも、16GB+512GB版は値下げ後の販売価格が5999元(約12.6万円)となり、中国政府が提供する国家補助金(国補)の適用条件に合致。これにより、補助金を活用すれば最終的な手出し価格は5499元(約11.5万円)まで下がることになり、コストパフォーマンスがさらに向上しました。
「MatePad Edge」の卓越した機能とHarmonyOSの進化
「MatePad Edge」は、昨年11月25日に発表されたばかりの、HarmonyOSを搭載した初の2-in-1タブレットPCです。ユーザーは画面上で4本指を横にスワイプするだけで、タブレットモードとPCモードを瞬時に、そしてシームレスに切り替えることができます。これは、HarmonyOSの強力な基盤統合能力によって、タブレットとPCのエコシステムが融合した証であり、2-in-1デバイスが「形状の融合」から「体験の融合」へと進化するマイルストーンを築いたと言えるでしょう。
主なスペックは以下の通りです。
- ディスプレイ:14.2インチOLED大画面(画面占有率94%)、3.1K高解像度、120Hz高リフレッシュレート、1000nitピーク輝度
- キーボード:新しい「Huawei StarLight Floating Keyboard」が付属。1.8mmの深いキーストローク、フルエリアタッチパッド、隠しペンホルダーを搭載し、デスクトップPCのような効率的なキーボード・マウス操作を実現
- チップセット:ファーウェイのカスタマーサービス情報によると、16GBおよび24GBメモリ版はKirin X90Aチップ、32GBメモリ版はKirin X90チップを搭載
まとめ
ストレージ市場の厳しい状況にもかかわらず、ファーウェイが「MatePad Edge」で戦略的な値下げを実施し、さらに国家補助金の活用を促すことで、製品の競争力を一層高めています。
HarmonyOSによるタブレットとPCのエコシステム統合は、ユーザーにとって非常に利便性が高く、今後の同社製品の動向にさらなる注目が集まります。日本市場への直接的な影響は限定的かもしれませんが、中国テック企業の価格戦略と技術革新は、グローバル市場における競争環境に一石を投じるものとなるでしょう。
元記事: mydrivers
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