大手ゲーム開発会社Ubisoftが大規模な組織再編を進める中、複数の開発中ゲームのキャンセルやスタジオ閉鎖を発表しました。これに伴い、社内では開発者たちの間に大きな不満が広がっており、著名なリーク情報提供者Tom Henderson氏によると、「大規模な人材流出」が差し迫っているとのことです。経営陣への不信感が募り、多くの従業員が退職を検討したり、来るべきリストラに備えて転職活動を活発化させている状況が明らかになりました。ゲーム業界の巨人が直面するこの深刻な危機は、今後のゲーム開発にも大きな影響を与える可能性があります。
Ubisoftを揺るがす大規模な組織再編
Ubisoftが先日発表した大規模な組織再編は、ゲーム業界に衝撃を与えました。特に、期待されていた『プリンス・オブ・ペルシャ 砂の時 リメイク』を含む複数の開発中ゲームのキャンセル、そしていくつかのスタジオ閉鎖は、多くのファンを落胆させました。これは同社が広範なコスト削減と事業再編を進める一環とされています。しかし、この公表された再編の裏側では、さらに複雑で深刻な問題が進行していると伝えられています。
内部告発者が語る「公然たる不満」と「人材流出の危機」
著名なゲーム業界のリーク情報提供者であるTom Henderson氏は、自身のX(旧Twitter)上で、Ubisoftが直面している内部問題について詳細な分析を共有しました。彼の指摘によると、Ubisoftの開発者たちの間で募る不満はすでに公然のものとなっており、社内のコミュニケーションチャネルでは経営層に対する非難や変革を求める声が溢れている状態だといいます。
Henderson氏は、「Ubisoftが組織再編と第3弾のコスト削減策を発表して以来、社内のコミュニケーションチャネルは、従業員による上層部への批判と変革を求める声で満ち溢れています。たとえ近いうちにリストラがなくても、Ubisoftは大規模な人材流出を経験することになるでしょう」と述べています。
このような高いレベルで、しかも公然と不満が表明される状況は、一般的な企業、特に大規模な組織においては非常に稀な現象だと彼は強調しています。
「最後の藁」となった組織再編
一部の従業員は、今回の組織再編とゲームキャンセルを「最後の藁」、つまり我慢の限界点であると表現しています。彼らはすでに他の職を探し始めており、別の機会を求めています。また、多くの従業員は、いつ始まるか分からないリストラに備え、あらかじめ転職活動を進めるなど、緊急事態への対応を前倒しで実行している状況です。
Henderson氏は、これらの要因が、正式なリストラが本格化する前から、Ubisoftにおける「大規模な人材流出」を引き起こしていると見ています。
今後の展望と日本のゲーム業界への影響
今回のUbisoftの内部危機は、単なる組織再編以上の意味を持つかもしれません。もしも優秀な中核開発者たちが大量に離職することになれば、それはUbisoftが将来的にリリースするゲームの品質や、現在進行中のプロジェクトの進捗に深刻な影響を及ぼす可能性があります。過去にも大手ゲーム企業で同様の危機があった際、クリエイティブな方向性の喪失や品質の低下を招いた事例は少なくありません。
Ubisoftがこの状況から人心を取り戻し、新たな方向性を見出すことができるのか、そして日本のゲームファンが期待するタイトルの開発にどのような影響が出るのか、今後の動向が注目されます。ゲーム業界全体にとっても、大手企業における従業員エンゲージメントと透明性の重要性を示唆する事例となるでしょう。
元記事: gamersky
Photo by Nataliya Vaitkevich on Pexels












