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中国ゲーム『卡拉彼丘』の挑戦:CEOが語る「誰もやらないこと」に賭けるIP戦略

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中国発のモバイルゲーム「卡拉彼丘(カラピチョ)」が正式リリースから100日を迎えました。リリース後の市場評価は必ずしも「理想的」とは言えないものの、開発元である創夢天地(Dream Sky)のCEO、陳湘宇(チェン・シャンユー)氏は今後の展開に対して非常に楽観的な見方を示しています。彼の語る「二次元」IP戦略と、時に市場の常識を覆す「誰もやらないこと」に挑戦する企業哲学は、日本の読者にとっても示唆に富むものです。本記事では、陳CEOの深い洞察を通して、「卡拉彼丘」が目指す未来とその背後にある戦略に迫ります。

「卡拉彼丘」モバイル版100日の軌跡:市場評価とCEOの視点

「卡拉彼丘(カラピチョ)」のモバイル版がリリースから100日を迎えました。シューティングゲーム分野で「トッププレイヤー」とまではいかないものの、その「二次元」を基調としたユニークなコンセプトデザインは、業界に確かな足跡を残すほどのインパクトを持っています。市場の成績という観点だけで評価すれば「理想的」とは言い難い部分もありますが、陳湘宇CEOは今後の展開を相対的に楽観視しています。

この楽観的な見方は、3ヶ月前に彼と行った深い対話に基づいています。陳CEOは当時、「創夢天地の最終目標は『キャラクターを作ること』だ」と語っており、モバイル版はまさにその目標を効果的に補完していると筆者は見ています。例えば、高い人気を誇るキャラクター「千代」は、モバイル版がまだ登場していなかった時期からPC版(端遊)プレイヤーの熱狂的な支持を集め、その「偏愛」は今や「卡拉彼丘」の全プレイヤー層を巻き込む集団的な熱愛へと広がっています。

モバイル版は、より手軽でカジュアルな体験を提供することでユーザー層を拡大し、これがキャラクターをIPへと進化させる上での重要な柱となっています。最近発表された今後のアップデート情報でも、「香奈美」をテーマにした新しい寮が公開され、このキャラクターは2024年初頭に動画サイトBilibiliで発表された「ソロ楽曲」が再生回数100万回を突破。さらに、春節(旧正月)バージョンで実装予定の新しいキャラクター「池」も、発表直後から非常に高い人気を博しており、まさに「バトンを受け継ぐ」勢いを見せています。

シンプルに言えば、「モバイル版であろうとPC版であろうと、全てが卡拉彼丘なのだ」という視点こそが、このプロジェクトをより正確に捉える鍵であると陳CEOは語ります。

創夢天地CEOが語る「機会」:誰もやらないことへの挑戦

ゲーム「卡拉彼丘」を立ち上げた当初の理由について、陳湘宇CEOは「創夢天地のDNAと密接に結びついている」と説明しています。

差別化と革新性へのこだわり

創夢天地がリリースするゲームは、常に差別化と革新的な特徴を持つ製品を選んでいます。陳CEOは「差別化」という点を非常に重視しており、同時に「誰もやらないこと、あるいは誰も見向きもしないこと」に頻繁に挑戦すると語ります。皆が明確に成功を見込み、皆がやりたがるようなことには、彼らが参入しても勝ち目がないと考えているからです。「他人がやりたがらない、あえて手を出さない、あるいは見向きもしないことこそが、まさに創夢天地のチャンスなのかもしれません」と彼は力説します。

予想を超えるユーザー層

当初、「卡拉彼丘」を巡る最大の議論は「本当にプレイする人がいるのか?」というものでした。しかし、実際にプロジェクトに深く関わっていく中で、彼らは予想以上に広大なユーザー層を発見しました。特に、二次元コンテンツを愛するプレイヤーたちのPVP(対人戦)に対するニーズは、当初の想像をはるかに超えていたのです。

テーマ性という点では、彼らのアートスタイルは国際的にも通用する可能性を秘めており、地域を超えた想像の余地を持っています。アートスタイルが優れていれば、それだけで十分な成長の可能性を秘め、創夢天地のような主要企業が安定して事業を展開できる基盤となります。ゲームプレイの観点から見ても、シューティングゲームの遊び方には大きな想像空間があり、特に広大なマップデザインは今後の展開を大きく左右する要素となるでしょう。

まとめ:IP戦略と日本市場への示唆

「卡拉彼丘」プロジェクトは、単なるゲームの成功に留まらず、キャラクターを中心とした強固なIPを構築し、長期的な価値を創造することを目指していることが明らかになりました。市場の初期評価に一喜一憂せず、独自の視点で「二次元」というニッチな市場の可能性を信じ、キャラクターを核としたエコシステムを築く陳CEOの戦略は、日本のコンテンツビジネスにも通じる部分が多くあります。

特に「二次元」コンテンツは日本市場と親和性が高く、今後の「卡拉彼丘」のキャラクター育成やメディアミックス展開には大いに注目が集まるでしょう。また、創夢天地が実践する「誰もやらないこと、見向きもされないこと」にこそ機会を見出すという企業哲学は、リスクを恐れずに新しい市場やビジネスモデルを切り開く中国テック企業のダイナミズムを象徴しています。日本のゲーム・コンテンツ業界が、こうした中国企業の柔軟な発想と果敢な挑戦から学ぶべき点は少なくないはずです。

元記事: news

Photo by Andrey Matveev on Pexels

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