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『No Rest for the Wicked』「悪意」の先に筆者が見た神ゲーの片鱗

Dark fantasy warrior Grim fantasy landscape - 『No Rest for the Wicked』「悪意」の先に筆者が見た神ゲーの片鱗

『Ori』シリーズで知られるMoon Studiosの新作アクションRPG『No Rest for the Wicked』。早期アクセス(EA)開始以来、その評価はジェットコースターのように乱高下してきました。初期の酷評から、度重なるアップデートを経て「真の神ゲー」へと変貌を遂げたという驚きの声も。この記事では、中国の人気ゲームメディア「触楽」(Chuapp)のライターが、約2年間のEA期間と最新のマルチプレイ体験から見出した本作の「悪意」と、その先に隠された真の魅力に迫ります。

早期アクセス初期の混乱と「悪意」

筆者が初めて『No Rest for the Wicked』の実機デモを見たのは2024年、IGNのアカウントでのことでした。開発元Moon Studiosが手がけた『Ori』シリーズが「神作」と評されるのを知っていたため、新作への期待は非常に高く、「ダークでファンタジー、そしてクトゥルフ的な雰囲気と高難度なプレイスタイルは、まさに自分の好みだ!」と、即座に本作の購入を決意したといいます。しかし、ゲームの早期アクセス版がリリースされると、状況は一変しました。

期待と裏切り:衝撃の多言語翻訳と初期の課題

EA版では、「最適化不足」「育成素材のドロップバランスの悪さ」「ゲームバランスの欠陥」といった問題が噴出。しかし、筆者はそれ以前の段階でプレイを断念しました。その理由は、あまりにもひどい「翻訳」でした。機械翻訳のぎこちなさは言うまでもなく、あるセリフでは英語、中国語、韓国語が混在しているのを発見し、すぐにゲームを閉じて「無期限の積みゲー」フォルダ行きとなったのです。

その後も、動画投稿サイトでは『No Rest for the Wicked』を酷評する動画が溢れていました。筆者の観察では、大型アップデートがリリースされるたびに、本作の評判は大きく揺れ動きました。「クソゲー!」から「過小評価された神作!」、そして「アップデートで悪化!」、さらには「真の神!」へと、まさにジェットコースターのような評価の変遷は、筆者の興味をひきつけ続けましたが、一度閉じたゲームを再び開くことはありませんでした。

「悪意」の先に光る真価:緻密な世界設計と珠玉のアート

転機が訪れたのは、2025年1月22日。本作に待望のマルチプレイモードが実装された時です。筆者と友人との間には、「良いものは独り占めするが、ひどいもの、特に話題性のあるひどいものは分かち合う」という奇妙な伝統がありました。その心理から、筆者は友人を誘い、論争の渦中にあるこの世界へと足を踏み入れました。

当初、彼らはゲームの「悪意」に満ちたデザインに大いに苦しめられました。例えば、キャラクターのレベルが低い時期に挑戦したローグライク要素のある「セリムの試練」。10層をクリアしなければ報酬が得られないのですが、5、6回挑戦しても失敗に終わります。レベルを上げ、装備を整え、意気揚々と再挑戦すると、今度は敵の性能まで向上していることに気づき、「レベルアップが敵にも適用されている!」と絶叫する羽目に。危険な地形も多く、ちょっとした不注意で崖下に転落死することも度々ありました。

フロムソフトウェア超え!?絶賛されるマップデザイン

しかし、この「悪意」は単なる欠点ではありませんでした。意外な落下から新たな道を発見するなど、『No Rest for the Wicked』のルート設計は「山水尽きて疑う路なし、柳暗花明にして又一村あり」(もう道はないかと思ったところに、明るい光が差し込み新しい村が見える)という驚きに満ちています。ストーリーが進むにつれて、異なる地域が精巧に絡み合う構造が明らかになり、ゲーム全体が巨大で無駄のない箱庭のように感じられます。筆者は、Moon Studiosのマップデザインのレベルが、フロムソフトウェアを凌駕しているとさえ感じたそうです。

細部に宿る魂:光と影、そして風まで感じる世界観

マップデザイン以外にも、本作には称賛すべき点が多々あります。特に筆者が感銘を受けたのは、卓越したアートワークです。光と影の使い方が絶妙で、画面全体が油絵のような繊細な質感を持っています。エフェクトも一級品で、キャラクターの動きは周囲の環境に影響を与えます。例えば、落ち葉。注意深く観察すると、歩く、走る、剣を振る、といった異なる動作によって、落ち葉の舞う軌跡がまったく異なり、そこには「風」の存在すら感じられるというのです。

開発チームは、気づかれにくいような場所にも徹底的にこだわりを詰め込んでいます。料理をする際も、食材によってキャラクターの調理動作が微妙に変化するなど、その「こだわり」はとどまるところを知りません。ちなみに、筆者によれば、以前はひどかったゲームのローカライズも現在はかなり改善されているとのことです。

「悪意」すらも魅力に:友との共闘が彩る新生『No Rest for the Wicked』

『No Rest for the Wicked』は早期アクセス開始から約2年が経過しました。正直に言えば、まだ改善の余地は大きいですが、既に完成している部分のパフォーマンスを見ると、筆者はこのゲームに大きな期待を抱いています。40時間以上プレイした結果、筆者の心の中ではすでに「年間ゲーム大賞」の候補リストにしっかりランクインしたと語っています。

本記事の筆者は、普段であればここまでゲームを絶賛することはないと前置きしつつも、「触楽怪話」というブログの性質上、今回だけは自分の感情に任せて主観的に語らせてもらったと言います。もしこの記事を読んで興味を持った読者がいれば、「悪意」に怯えず、ぜひ一度試してみてほしいと力強く推薦しています。「本当に損はしないから!」と。

まとめ

『No Rest for the Wicked』は、そのタイトルが示す「悪意」と共にプレイヤーを翻弄し続けてきましたが、早期アクセスを通じて着実に進化を遂げてきました。筆者が「年間ゲーム大賞候補」に推すほどにまで成長した本作は、今後の正式リリースに向けてさらなる期待が高まります。困難を乗り越えた先に広がる緻密な世界と、洗練されたゲーム体験は、日本のソウルライクファンや高難度アクションRPGを求めるゲーマーにとっても見逃せない存在となるでしょう。まだ「悪意」を恐れていないのなら、ぜひ一度その世界に足を踏み入れてみてはいかがでしょうか。

元記事: chuapp

Photo by Fernando Cortés on Pexels

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