中国で絶大な人気を誇るライフスタイルSNS「小紅書(Xiaohongshu)」が、検索機能に大きな革新をもたらしました。今回、音声による対話型検索機能「問一問(Wen Yi Wen)」を正式に導入。ユーザーはまるで日常会話をするかのように質問を投げかけ、小紅書に蓄積された膨大な「リアルな体験談」を基にしたAIによるまとめ回答や関連投稿を瞬時に得られるようになります。この革新は、ユーザーの検索体験をよりパーソナルで自然なものに変えるだけでなく、小紅書が目指す検索ビジネスの新たなフロンティアを開拓する一歩となるでしょう。
製品の概要
中国の若者を中心に圧倒的な支持を集めるライフスタイルSNS「小紅書」が、検索機能の進化に大きく踏み出しました。この度、新たに「問一問」という音声検索機能が正式にサービスを開始。これにより、ユーザーはより自然で便利な方法で情報を探せるようになり、同プラットフォームの検索体験に新たな活力がもたらされると期待されています。
「小紅書」の音声検索「問一問」とは
小紅書のアプリを開き、検索バーに入ると、これまでのテキスト検索の下に「音声で質問」ボタンが新設されています。このボタンをタップするだけで、ユーザーは日常会話のように自由に質問を投げかけ、即座に回答を得ることができます。検索結果は関連性の高いノート(投稿)が表示されるだけでなく、検索ページ上部には「問一問」がプラットフォーム内の膨大な「真人経験筆記」(リアルな体験談に基づくノート)を基にまとめた要約回答も提示されます。
例えば、「美容師に『少しだけ切ってください』とどう伝えればいい?」という、誰もが一度は悩むような質問に対し、「問一問」は「少しだけ」を具体的に長さや範囲、動作で明確に伝えることや、段階的な確認、問題発生時のストップなど、詳細なコミュニケーション術をアドバイスします。これらのアドバイスは、すべて小紅書内の美容関連のリアルな体験談をAIが分析・要約したものです。
ジャッキー・チェンも登場!プロモーション戦略
「問一問」の新しい検索スタイル「問搜(Wen Sou)」(質問して検索する)をユーザーに広く浸透させるため、小紅書は積極的なプロモーションを展開しています。上海の地下鉄の巨大スクリーンでは、有名俳優のジャッキー・チェン(成龍)氏が様々なシーンで小紅書に質問する姿が映し出され、「困ったら小紅書に聞こう、生きた回答は信頼できる」というメッセージを伝えています。ジャッキー・チェン氏はさらに「問一問」専用のブランドフィルムにも出演し、「音声で質問すれば、生きた回答がある」というキャッチフレーズを繰り返し強調。これらの大規模なキャンペーンは、ユーザーに音声検索の利便性を強く印象づけ、新たな検索習慣の形成を促す狙いがあります。春節期間中も、検索入り口での特別ガイドや小紅書ボックスなどのインセンティブを通じて、音声検索機能の利用を積極的に誘導するとのことです。
機能と進化のポイント
実は「問一問」機能は以前から存在しており、テキストで質問を入力した後、右上にある「問一問」入り口から構造化された要約回答を得ることができました。しかし今回のアップデートでは、主に二つの大きな方向性で進化しています。
音声入力による検索体験の深化
一つ目のポイントは、音声入力というインターフェースを採用したことです。これまでの小紅書の検索は、主に3~4文字程度の短いキーワードによるテキスト検索が主流でした。しかし、音声入力は自然な会話形式であるため、ユーザーはより具体的で詳細な質問を容易に投げかけることができます。これにより、AIによる体験談の要約機能が、ユーザーの意図をより正確に捉え、効率的な検索結果を提供できるようになりました。実際のテストでは、ユーザーが3分間話し続けても「問一問」はスムーズに対応し、さらには外国語や方言、様々な音声にも対応できることが確認されています。
リアルな「体験談」を活かすAI回答
もう一つの進化のポイントは、「問一問」が「全シーン対応」を目指していることです。小紅書の検索は、ユーザーが共有する多種多様な「リアルな体験談」が強みであり、その情報には非標準的な特性がありました。しかし、今回の「音声問一問」は、プラットフォーム内の膨大な真人の経験談をAIが包括的かつ効率的に統合し、構造化されたQ&Aサービスとして提供することで、これまでカバーしきれなかった医療や金融、旅行といった専門知識が求められる分野の質問にも対応できるようになります。
まとめ
小紅書が導入した音声検索「問一問」は、単なる機能追加に留まらず、ユーザーの検索行動、ひいては情報消費のあり方そのものを変革する可能性を秘めています。膨大なユーザーの「生きた体験談」をAIで効率的に活用することで、従来のキーワード検索では得られなかった具体的で、かつパーソナルな情報提供が可能になります。ジャッキー・チェン氏を起用したプロモーションからも、小紅書がこの新機能を将来のコミュニティ製品の重要な方向性として位置づけていることが伺えます。中国発のこのような検索体験の進化は、今後、日本のSNSや検索サービスにも影響を与える可能性があり、その動向から目が離せません。
元記事: pcd












