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李想氏、ロボット業界参入へ?中国ロボット最前線を解説

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中国のEV大手「理想汽車(Li Auto)」の李想(リ・シャン)CEOが、突如として人型ロボット分野への本格参入を表明し、業界内外に大きな波紋を広げています。彼の掲げる「自動車の最終形態はロボット」というビジョンは、従来の自動車産業の枠を超えた未来を示唆しています。

一方で、中国では毎年恒例の旧正月番組「春節晩会(春晩)」でその存在感を際立たせたロボット企業「Unitree Robotics(ユニットリー・ロボティクス)」の創業者、姜哲源(ジャン・ジョーユエン)氏も、李想氏の動きに対し自身の見解を述べています。EVとAIの融合が加速する中国テック企業の最前線で何が起きているのでしょうか。日本の読者向けに詳しく解説します。

中国のEV大手「理想汽車」CEO、人型ロボット市場へ参入

2024年1月26日、理想汽車の李想CEOは社内会議を招集し、同社が「具現化された知能(Embodied Intelligence)」を持つブランドとしてのポジショニングを強化し、自動車事業を深耕すると同時に、正式に人型ロボット分野へ参入することを明らかにしました。この発表は、多くの関心を集め、2月5日には自身のソーシャルメディアで「AIに全力を注ぎ、自動車に無関心になるのか」という外部からの疑問に答える長文を公開しました。

「自動車の最終形態はロボット」李想CEOのビジョン

李想氏の考えでは、自動車の究極の形はロボットであるといいます。「具現化された知能は優れた自動車を基盤としてこそ、真にユーザーに価値を創造できることを我々は深く理解している」と述べ、自身の時間の70%は自動車事業に集中することで、自動車が真のロボットへと進化する方法をより深く理解できると語っています。

彼はまた、理想汽車が「車に生命を与える」というスローガンを単なる言葉ではなく、過去10年間で一歩一歩現実のものにしてきたと強調。自動車分野での深い経験を基盤に、人型ロボット分野にも必ず参入し、関連製品をできるだけ早く投入する意向を示しました。

会議では、2026年がAI分野で先頭集団を目指す企業にとって「最後の乗車期間」であり、遅くとも2028年にはL4レベルの自動運転技術が実用化されるだろうと、複数のAI分野における重要なタイムラインにも言及しました。理想汽車は、基盤モデル、チップ、具現化された知能、オペレーティングシステムなど、コア事業を包括的に展開する企業となることを目標としています。

春節晩会で話題の「Unitree Robotics」創業者、李想氏の参入に言及

今年、中国の国民的番組「春節晩会」の舞台には、人型ロボットが多数登場し「衆星雲集(多くのスターが集まる)」と表現されるほどの注目を集めました。中でも、Unitree Roboticsの複数のロボットは、コメディアンの蔡明氏や王天放氏と共演し、人型ロボットを言葉を伴う演目(言語系節目)に登場させた初の企業として大きな話題となりました。

ロボット市場への参入経緯と競争意識

Unitree Roboticsの創業者で取締役兼CTOの姜哲源氏は、人型シミュレーションロボット分野への参入きっかけについて語っています。彼らのチームは以前の調査で、国内外の多くの企業が人間の表情を1:1で模倣し、高度な人間らしいインタラクション効果を実現できるシミュレーション顔面技術を開発していることに接触。「調査後、私たちはこの技術を自分たちでも実現できると考えました。同時に、その応用シーンは明確で、市場競争も比較的緩やかでした」と述べ、参入の根拠を説明しました。

李想CEOがロボット分野に参入する動きに対し、姜哲源氏は「李想氏を非常に尊敬しており、私自身も理想汽車のオーナーです。もしかしたらまた理想汽車を買うかもしれません(笑)」と前置きしつつも、人型ロボット業界において、自動車メーカーがUnitree Roboticsのような企業と競争を構成するかどうかは、彼らが現在取り組んでいるシナリオに触れるかどうかによるとの見解を示しました。

まとめ:EVとAI、中国テックの未来

今回の李想CEOの人型ロボット分野への参入表明と、Unitree Robotics創業者のコメントは、中国のテクノロジー業界が、単なるハードウェアや特定の技術分野に留まらず、AIとモビリティの融合による「具現化された知能」という、より包括的で未来志向の領域へと急速に進化していることを明確に示しています。

特に、自動車が究極的にロボットへと進化するという李想氏のビジョンは、EV産業の枠組みを根底から変える可能性を秘めています。今後、中国からどのような革新的なロボットやモビリティサービスが生まれてくるのか、日本の読者も引き続き注目していく必要があるでしょう。

元記事: mydrivers

Photo by Pavel Danilyuk on Pexels

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