先日、ゲームの技術分析で定評のある海外メディア「Digital Foundry(DF)」が、Nintendo Switch 2版として登場が噂される『ゼノブレイドクロス 究極版(Xenoblade Chronicles X Definitive Edition)』のグラフィック品質について、衝撃的な懸念を表明しました。長らくファンが待ち望んだ60フレーム/秒(fps)の実現は喜ばしいニュースである一方、画像再構成技術の不完全さから、視覚的なクリアさが著しく損なわれていると指摘されています。一体、何が起きているのでしょうか?DFチームが詳細に分析した、その技術的評価に迫ります。
待望の60fps実現の裏側で:Digital Foundryが画質に警鐘
Digital Foundryが先日公開したポッドキャストで、Nintendo Switch 2版『ゼノブレイドクロス 究極版』の技術的パフォーマンスが詳細に語られました。分析によると、本作はTVモード(ドック接続時)および携帯モードの両方で、安定した60fpsでの動作を実現しているとのこと。これは、多くのプレイヤーが長年切望していたフレームレートの向上であり、操作の滑らかさという点では大きな進歩と言えるでしょう。
しかし、DFチームは、この60fpsの代償としてグラフィック品質が著しく犠牲になっていると警鐘を鳴らしています。特に問題視されているのは、画像再構成(Image Reconstruction)と視覚的な鮮明度(Visual Clarity)の異常な欠陥です。これは、真の解像度向上ではなく、初期のAIアップスケーリング技術で見られたような、不自然な画像処理が施されている可能性が高いと指摘されています。
「油絵」のような質感とオブジェクトの歪み
DFチームの報告によれば、静止画では比較的シャープに見える場面もあるものの、実際にゲーム画面が動くと、その品質は大きく変化すると言います。特に屋内の詳細なテクスチャや表面は、まるで「油絵」のように著しくぼやけ、細部が塗りつぶされたような印象を受けるとのこと。さらに深刻なのは、ケーブルや電線といった細長く直線的なオブジェクトが、画面内で不自然に歪んで表示される現象です。本来あるべき直線的なラインが維持されず、まるで蛇行しているかのように見えるのは、ゲーム体験を大きく損なう要因となります。
「偽りのアップスケーリング」と軽量な機械学習技術の可能性
ゲームの技術情報では、SMAA(Subpixel Morphological Anti-Aliasing)と呼ばれるアンチエイリアシング技術が使用されていると示されていますが、実際の効果は標準的なSMAAのパフォーマンスとはかけ離れているとDFは指摘します。TVモード、携帯モードのいずれにおいても、ゲームはクリアな1080p解像度で表示されておらず、むしろ低い内部解像度でレンダリングされた後、画像再構成処理を経てアップスケーリングされているようです。ピクセル密度が高い携帯モードの画面でも、この「偽りのアップスケーリング」によるモヤモヤとした視覚効果は依然として肉眼で確認できるレベルだと言います。
DFは、この技術がNintendo Switch 2がサポートするとされるNVIDIAのDLSS(Deep Learning Super Sampling)技術を深く統合したものではなく、より軽量な機械学習によるアップスケーリングソリューションを採用している可能性を推測しています。これは、低消費電力デバイスでリアルタイムのAI補間を行うような効果に似ているとされており、処理負荷を抑えつつフレームレートを稼ぐための選択であったと考えられます。
まとめ:フレームレートか画質か、プレイヤーの選択は?
待望の60fps化は、ゲームプレイの快適性を飛躍的に向上させることは間違いありません。しかし、その代償として、Digital Foundryが指摘するような画質の犠牲、特に「油絵のようなぼやけ」や「オブジェクトの歪み」が顕著であれば、多くのプレイヤーは懸念を抱くことでしょう。鮮明なグラフィックで没入感のある世界を楽しみたいのか、それとも多少画質が犠牲になってもスムーズな操作性を優先するのか、プレイヤーは難しい選択を迫られるかもしれません。
Nintendo Switch 2という新ハードの性能を最大限に引き出しつつ、ファンの期待に応えるグラフィックを実現できるのか、今後の動向が注目されます。あなたは、元の30fpsで鮮明な世界を選ぶでしょうか?それとも、フレームレート優先で画質の荒さや歪みは気にしないでしょうか?このNintendo Switch 2版のアップグレードについて、皆さんのご意見をぜひコメント欄でお聞かせください。
元記事: gamersky
Photo by Beata Dudová on Pexels












