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『Delta Force』中国プロリーグ初代王者「TES」の奇跡!

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2026年5月18日、中国eスポーツ界に新たな歴史が刻まれました。人気FPSゲーム『Delta Force』の初の公式プロリーグ「烽火職業聯賽」春季シーズンの決勝で、誰もがノーマークだったチームTESが、79日間にわたる激戦を制し、初代チャンピオンの栄冠を勝ち取ったのです。五棵松M空間の観客席で見守る中、主力選手Whiteの心拍数は153を指し、その興奮ぶりは会場全体に伝播しました。しかし、わずか4ヶ月前、この23歳の若者はプロになる資格があるのかと葛藤していました。臨時シード枠から頂点へと駆け上がったTESの奇跡と、White選手の物語に迫ります。

『Delta Force』プロリーグ、歴史的瞬間の舞台裏

波乱の開幕から決勝の地へ

『Delta Force』烽火職業聯賽は、3月25日に亦荘で華々しく開幕しました。そこから53日間にわたる5週間のレギュラーシーズンを経て、16チームに絞られ、さらに2週間のプレイオフで上位6チームが決勝に進出。決勝の舞台は、亦荘からより大規模な五棵松M空間へと移されました。この空間は上下2層構造で、メインステージと選手たちの個室が配置され、LEDスクリーンと音響設備が会場全体を盛り上げました。総額500万人民元(約1億円)の賞金プールと初代チャンピオンの座をかけ、5つの固定シードチーム(TEC、NOVA、JDG、JAG、杭州LGD)に、唯一の臨時シードチームであるTESが挑む構図でした。

革新的な観戦体験と競技フォーマット

今回の決勝会場では、各チームのコーチ席の隣に専用の実況解説ブースが設けられるという、革新的な試みが行われました。これは、通常オンライン配信でしか見られない「チーム専用ストリーム(二路流)」をオフラインの会場に持ち込むことで、ファンの観戦体験を向上させる狙いがありました。ファンは自分の応援するチームの視点で、より没入感高く試合を楽しめるようになりました。

春季決勝は「奪磚積分制」という独自のルールで争われました。6チームが同じマップで3人1組で戦い、最大7局行われます。5局では「マンデルレンガ」と呼ばれる重要アイテムがマップに出現し、これを確保して暗号解読ポイントで解読を完了するとポイントを獲得。先に2つのレンガを解読したチームが試合を終了させ、勝利します。解読が始まると全マップに位置がブロードキャストされるため、他のチームからの攻撃を覚悟しなければならない、戦略性の高いルールです。

激闘の7局、奇跡のドラマ

戦略と心理戦が交錯する「奪磚」システム

午後5時に始まった決勝戦。選手たちの心拍数がリアルタイムで大画面に表示される中、第2局の奪磚局で試合は一気に激しさを増しました。JAGのQL選手が最初のマンデルレンガを獲得し、心拍数は160を記録。レンガはJAG、TES、LGDの間で何度も奪い合われ、その度に解読カウントダウンがリセットされるという息詰まる展開が続きました。特にLGDのMyers選手が、2人残された状況でJDGチームを壊滅させ、レンガを守り切ったシーンでは、観客席から大歓声が巻き起こりました。

第6局終了時点では、LGD、JDG、TESがそれぞれ1つのレンガを所持し、マッチポイントを握る混戦状態。NOVA、JAG、TECはまだレンガを持っていませんでした。この局も奪磚局であり、LGDがレンガを獲得し解読を始めれば試合が終わる状況でしたが、他のチームとの駆け引きの末、誰も予想しなかったTECがレンガを奪取し、解読に成功。この結果、試合は第7局までもつれ込みました。

最終局の攻防、TESの逆転劇

迎えた最終第7局。JAGのZGOD選手が1vs3の驚異的なプレイでNOVAを撃破し、JAGだけが唯一の無レンガチームとなりました。その混乱に乗じてJDGがレンガを奪取し解読を開始。しかし、解読ポイントでTECがJDGに猛攻を仕掛け、JDGがTECを壊滅させながらも、主力選手を失い防衛が困難に。この隙を逃さなかったのがTESでした。

TESのWhite選手がレンガを奪取し、チームは解読ポイント近くのガラス張りの小部屋に立てこもりました。復活したJDGとJAGの両チームに挟撃される絶体絶命の状況。しかし、White選手がウルトを起動し、JAGの選手を瞬殺して排除。続くJDGの攻勢も、TESの緻密な連携で退けます。時間が刻々と過ぎ、JDGとJAGが通路で出会い、時間を稼ぎ合う間に、TESはついにマンデルレンガの解読を完了!金色の紙吹雪が舞い降りる中、TESは2つ目のレンガ解読を達成し、見事、烽火職業聯賽春季シーズン初代王者の座に輝いたのです。

無名から王者へ:TESとWhite選手の軌跡

誰も予想しなかったダークホースの台頭

TESは春季シーズンに参戦した24チームの中で、唯一の臨時シード枠のチームでした。レギュラーシーズンでは12位と中位にとどまり、大会前にはほとんど誰も彼らの優勝を予想していませんでした。しかし、彼らは数々の強豪チームを打ち破り、決勝戦では土壇場の逆転劇を演じ、見事に初代チャンピオンの座を掴みました。この快挙は、中国eスポーツ界に新たなヒーローの誕生を告げるものでした。

元CFプレイヤーWhite選手、遅咲きの夢

優勝の翌晩、TESのトレーニング基地で選手たちとコーチのRock氏に会った筆者は、White選手がFMVPトロフィーを手に「これに俺の名前が彫られてないじゃん」とつぶやく姿を目にしました。彼の正式なプロとしてのキャリアは、試用期間を含めてもわずか4ヶ月。しかし、彼は昔から『クロスファイア』、『CS1.6』、『CS:GO』、『VALORANT』など、あらゆる人気FPSゲームを最高ランクまでプレイしてきました。それでも、「自分には才能がない、プロとは縁がない」と感じ続けていたのです。

昨年、『Delta Force』の烽火ワールドカップを見て、Q9が世界チャンピオンになったのを見て、「俺も結構いけるんじゃないか?プロになれないかな?」と思い始めたWhite選手。2025年12月、偶然にも過去に所属したセミプロチームのコーチが、烽火プロリーグMARS部門の選手募集(KD5.0以上)の投稿を目にし、応募。3日間のトライアウトを経て、上海でのオフライン練習に参加し、ついにプロの道を歩み始めました。「プロになった瞬間、僕の夢は達成されたんです。あとはおまけみたいなものですよ」と語るWhite選手。彼の情熱と努力が、不可能を可能にした瞬間でした。

まとめ

『Delta Force』中国プロリーグの初代チャンピオンに輝いたTESの物語は、eスポーツにおける「努力と夢の力」を象徴しています。臨時シード枠という厳しい立場から、誰もが予想しなかった優勝を成し遂げた彼らの快挙は、今後のeスポーツシーンに大きな影響を与えるでしょう。特に、長年の経験と情熱を持ちながらも、一度はプロへの道を諦めかけたWhite選手が、最高の舞台で輝きを放ったことは、世界中のアマチュアゲーマーに勇気を与えます。

『Delta Force』はまだ新しいゲームですが、そのプロリーグは革新的な観戦体験と戦略性の高いゲームルールで、急速にファンを魅了しています。今回のTESの優勝は、リーグ自体の知名度を高め、新たな才能の発掘にも繋がるはずです。今後、『Delta Force』のeスポーツがどのように進化し、世界に羽ばたいていくのか、日本からも注目していきたいものです。

元記事: chuapp

Photo by Alef Morais on Pexels

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