中国A株市場が主要指数揃って上昇を見せ、特にテクノロジー関連セクターが市場を牽引しています。希土類永磁(永久磁石)、スーパーキャパシタ、リチウム電池といった分野の株価が急騰し、AI(人工知能)の急速な発展に伴う新たな需要「計算力金属」への関心が高まっています。湖北省の研究所がAI/GPUチップ向け高性能スーパーキャパシタで画期的な成果を発表するなど、技術革新が市場の活況を後押ししています。
中国A株市場が活況!革新技術セクターが市場を牽引
主要指数が軒並み上昇、テクノロジー関連が躍進
中国A株市場は本日午前中、力強いパフォーマンスを見せ、主要な3指数が全て上昇しました。特に深セン創業板指数(創業板指)は2%以上の大幅な伸びを記録しています。午前中の取引終了時点で、上海総合指数(沪指)は0.06%微増、深セン証券指数(深证成指)は1.17%上昇、創業板指数は2.05%大幅上昇し、科創総合指数も1.2%の上昇を記録しました。市場全体は活発な動きを見せ、2700以上の銘柄が上昇しました。
市場を牽引する注目セクター:希土類、スーパーキャパシタ、リチウム電池
セクター別に見ると、希土類、ガラス繊維、銅張積層板、電池などの概念セクターが特に目立ったパフォーマンスを見せ、通信設備や電子部品関連のセクターも市場を牽引しました。一方で、海運、保険、不動産、白酒(中国の蒸留酒)などのセクターは、異なる程度の下降傾向を示しています。
AI時代を支える「計算力金属」の台頭と市場見通し
希土類・レアメタルが急騰、AI算力インフラ需要が背景
個別銘柄では、希土類永磁関連株が本日の市場のハイライトとなりました。盛和資源、有研新材、華宝科技など多数の銘柄がストップ高を記録し、三川智慧は14%以上、恵城環保もストップ高に迫る上昇を見せました。午前中の取引では小金属セクターも急騰し、希土類、タングステン、スズなどの概念株が一斉に上昇しています。AIの計算力基盤施設の大規模な建設に伴い、これらの小金属の応用シーンは拡大の一途を辿っており、市場では「計算力金属」という名称が与えられています。
タングステン、スズも好調予測、戦略的備蓄が追い風に
国金証券は、スズ、希土類、タングステン、スズなどの品目について強気な見方を維持しており、需給のファンダメンタルズが十分な支援を受けていると見ています。特に高品質な資源を持つ銘柄は、その恩恵を十分に受けることが期待されます。タングステンは海外での戦略的備蓄拡大の恩恵を受け、需給のファンダメンタルズが強い共振を迎える見込みです。スズは潜在的な在庫が徐々に枯渇し、需給構造が長期的に良好に推移すると予測されています。
高性能スーパーキャパシタとリチウム電池の技術革新
AI/GPUチップ向け高性能スーパーキャパシタが注目を浴びる
スーパーキャパシタセクターも同様に目を引くパフォーマンスを見せ、市場を牽引しました。麦格米特は2日連続のストップ高を記録し、風華高科、中国西電、江海股份など複数の個別銘柄も相次いでストップ高となりました。ニュース面では、湖北江城実験室がキャパシタの主要技術において重大なブレークスルーを達成したと報じられています。同実験室は3次元多層チップ型キャパシタの開発に成功し、このキャパシタはAI/GPUチップ、高性能プロセッサなどのハイエンドチップに直接応用可能で、高計算力・低消費電力チップの研究開発を強力にサポートします。現在、関連技術はプロセスフローのチップ化と少量生産試作段階にあり、先進パッケージング分野での規模化応用が期待されています。
リチウム電池セクターも高成長、新エネルギー車需要が追い風
リチウム電池セクターも本日全面高となりました。主導株である億緯鋰能は13%以上の大幅上昇を記録し、諾德股份、鵬輝科技もストップ高となりました。億緯鋰能が昨晩発表した半期業績予測によると、上半期の親会社株主に帰属する純利益は31.3億元~33.71億元に達し、前年同期比で95%~110%の増加となり、市場予想を大きく上回りました。中銀証券は、新エネルギー車需要の旺盛なシーズンが到来するにつれて、世界の新エネルギー車販売台数は比較的速いペースで成長を維持し、それに伴い電池と材料の需要も増加すると指摘しています。
まとめ
中国A株市場の活況は、単なる株価上昇に留まらず、AIをはじめとする次世代技術が牽引する産業構造の変化を映し出しています。特に希土類やレアメタルが「計算力金属」として注目され、スーパーキャパシタやリチウム電池といったキーデバイスの技術革新が急速に進んでいます。これらの動向は、日本の関連産業にとっても、サプライチェーンの再考や新たな技術連携の機会を示唆するものであり、今後もその動向から目が離せません。
元記事: pcd












