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中国EV、安全基準が大幅強化!7月1日施行で何が変わる?

Chinese electric car EV battery pack - 中国EV、安全基準が大幅強化!7月1日施行で何が変わる?

2024年7月1日、中国で電気自動車(EV)およびプラグインハイブリッド車(PHV)に関する新たな強制安全基準が施行されます。この「最も厳しい」とされる新基準は、車両全体と動力バッテリーという二つの主要な側面からEVの安全性を抜本的に高めることを目指しています。使用中の安全性はもちろん、万が一の事故発生時における救助員の安全確保、さらにはバッテリーの耐久性まで、多岐にわたる項目で要求水準が引き上げられます。中国は世界最大のEV市場であり、その安全基準の動向はグローバルなEV技術開発や市場トレンドにも大きな影響を与えるため、日本の読者にとっても見過ごせない重要なニュースとなるでしょう。

車両全体の安全性強化:いざという時の物理的切電とシャーシ保護

今回の新基準では、EVの車両全体の高電圧システムに対する安全要件が大幅に強化されています。

衝突時の感電リスクを軽減する物理的切電機能

これまでのEVでは、車両の衝突時に高電圧回路を切断する機能の多くがソフトウェア制御に依存していました。しかし、衝突によってシステムが故障した場合、この機能が失われ、救助活動を行う消防隊員などが感電するリスクがありました。

新基準では、物理的なワンキー切電構造の搭載が義務付けられます。これにより、ソフトウェアに依存することなく、停車中に軽く押すか長押しするだけで、車両全体の高電圧回路を物理的に遮断することが可能になります。これにより、事故発生時の処理がより安定し、救助活動の安全性が大幅に向上すると期待されています。

バッテリーを守るシャーシ保護と防水・絶縁監視

車両の底面に搭載されるバッテリーパックの保護も強化されます。新基準では、新たに「底部衝突試験」が追加され、走行中にシャーシが路面と接触するような状況をシミュレートします。この試験後、バッテリーパックからの液漏れや発火があってはならないと規定されています。

さらに、EVの水深通過に関する基準も上方修正され、より深い水深での走行に対する安全性が求められます。外部給電(V2L/V2H)機能を持つ車両についても、絶縁状態を常時監視する機能が組み込まれ、回路に漏電が発生した場合には速やかに警告が発せられます。また、メンテナンス時の切電装置についても明確な規範が設けられ、高電圧を遮断した後、短時間で電圧が安全な範囲まで降下することが義務付けられます。

動力バッテリーの安全性に革命:「発火・爆発しない」熱暴走対策

EVの心臓部である動力バッテリーに関する安全基準は、特に厳格化されています。

「発火・爆発しない」究極の熱暴走対策

従来の基準では、バッテリーの熱暴走発生の5分前に警報を発することが求められていただけでした。しかし、新基準では、熱暴走が発生した後も「発火しない」「爆発しない」ことが直接的に規定されています。加えて、熱暴走時に排出される煙が車内の乗員に危害を与えてはならないという、極めて高い安全要求が課せられました。これは、バッテリーの安全技術において、まさに「革命的」と言えるレベルの厳しさです。

実使用シーンを想定した多角的なバッテリー安定性試験

バッテリーの安定性を検証するために、新たな試験項目も追加されました。底部衝突試験に加え、300回におよぶ急速充電サイクルを実施した後の短絡試験など、より多くの使用シナリオを想定した厳しい試験が課されます。これにより、バッテリーの長期的な信頼性と安全性が多角的に検証されることになります。

施行スケジュールとグローバルな影響

新基準の施行は、段階的に進められます。2024年7月1日以降に新たに型式申請される全てのEVは、直ちにこれらの新基準に適合している必要があります。

一方、すでに市場に投入され、販売されている既存の車種に対しては、1年間の猶予期間が設けられています。これらの車種は、2025年7月1日までに完全に新基準に適合させる必要があります。

今回の安全基準強化は、国際的な法規に足並みを揃えつつ、中国国内でEVの保有台数が継続的に増加している現状に対応するものです。シャーシの擦過、急速充電、外部給電といった日常的なEVの使用シーンにおける安全上の潜在的な欠陥を補完し、消費者がより安心してEVを利用できる環境を整備することが目的とされています。

中国市場の安全基準強化は、世界中のEVメーカーに対し、さらなる技術革新と安全性向上を促すものとなるでしょう。これは日本のEV開発にも示唆を与え、グローバルなEV産業全体の信頼性を高める上で重要な一歩となるはずです。

元記事: mydrivers

Photo by Ramesh Kambattan on Pexels

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