中国のEC業界で話題沸騰の一件が、オンラインビジネスの課題を浮き彫りにしました。あるアパレル店の店主が、SNSで「女性客が4XLサイズの服を24着も大量購入した」と喜び勇んでシェアした動画は、多くのネットユーザーから「どうせ全部返品されるだろう」と予言される結果に。そして連休明け、その予言はまさかの的中。24着すべてが返品申請され、店主は怒り心頭の様子を伝えました。この事例は、中国EC、特にアパレル業界における高返品率という深刻な問題を示唆しています。
SNS炎上?大量購入の裏にあった「試着返品」の悲劇
今年のメーデー連休前夜、中国のあるアパレル店の店主が、とある出来事をSNSに投稿し、大きな注目を集めました。その動画では、一人の女性客が4XLサイズの衣料品をなんと24着も一度に注文したと店主が興奮気味に語る様子が映し出されていました。「なんでこんなにたくさん買うの?倉庫が空っぽになっちゃうよ!」と店主は喜びと戸惑いを隠せない様子でした。
しかし、この大量購入に対し、多くのネットユーザーからは冷ややかなコメントが寄せられます。「おそらく全品返品されるだろう」「慌てるな、どうせ返品はできないんだから」「連休中に写真を撮り終えたら、全部返品されるぞ」といった予言が相次ぎました。
驚異の返品率!データが語るECアパレルの現状
メーデー連休が明けて、店主は再び動画を更新し、ネットユーザーの予言が現実となったことを明かしました。注文された24着の衣料品は、すべて返品申請されており、驚くべきことに、すべての服にタグが完全に残されていたといいます。「本当に面目を潰されたよ。お前ら満足か?24着の服、1枚も残らなかった!」と店主はキーボードを叩きながら怒りをあらわにしました。
公開データによると、近年、ECサイトにおける女性向けアパレル商品の返品率は50%から60%に達しており、ライブコマース経由の場合は80%以上になることもあるとのこと。昨年11月11日の「独身の日」セール期間中にも、女性向けアパレルの返品が中国版X(旧Twitter)である微博(Weibo)のトレンドワードに頻繁に登場しました。
このような「試着返品」(中国では「蹲穿」=しゃがんで着る、と表現されることが多い)を防ぐため、多くのアパレルEC事業者は、A4用紙ほどの大きなタグを衣料品に取り付けるといった苦肉の策を講じています。
まとめ:ECビジネスにおける返品問題と今後の展望
今回の事例は、中国のEC市場がいかに活発であるかを示す一方で、その裏に潜む返品問題の深刻さを浮き彫りにしました。特にアパレル分野では、実物を試着できないというECの特性が、高い返品率に直結しています。
この問題は中国に限らず、日本のEC業界にも共通する課題と言えるでしょう。今後は、AIを活用したバーチャル試着システムや、詳細なサイズ推奨機能、あるいは返品プロセス自体を見直すことで、消費者と事業者の双方にとってより良いショッピング体験を提供するための技術的な解決策が求められます。消費者側のモラル向上も重要ですが、事業者側もサービスの改善を通じて、持続可能なECビジネスモデルを構築していく必要があるでしょう。
元記事: mydrivers
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