中国のバイク界にその名を轟かせるカリスマ、張雪(チャン・シュエ)氏が再び歴史的な挑戦に挑みます。今夏6月から7月にかけて、中国の重慶市でバイクによる長江(揚子江)飛行を計画していることを、中国中央テレビのインタビューで発表しました。彼は今回の挑戦の成功を強く確信していると語っています。
再び長江へ:過去の失敗と現在の挑戦
張雪氏がこの壮大な挑戦を試みるのは今回が初めてではありません。遡ること2009年、彼はバイクで長江を「水上走行」するスタントに挑戦しましたが、残念ながら4度連続で失敗に終わっています。しかし、その後の彼のキャリアは華々しいものでした。
「張雪機車」の創業者として世界を制覇
現在、張雪氏は自身のバイクメーカー「張雪機車(Zhangxue Motorcycle)」の創業者として、中国のバイク製造業を牽引しています。彼が率いるチームは、2026年の世界スーパーバイク選手権ポルトガル大会軽量級部門において、なんと両レースで優勝という快挙を成し遂げました。これにより、欧米や日本の大手メーカーが長年独占してきた市場に風穴を開ける形となりました。この優勝を飾ったレース車両は、市販モデルをベースに90%以上が中国国産部品で構成されており、エンジン、電子制御、フレームといった主要部品は100%自社開発という、まさに中国製造業の技術力を示すものでした。重慶市には51社のバイク完成車メーカーと410社以上の部品メーカーが集積しており、強固な産業エコシステムがこの技術力を支えています。
成功への自信と潜む危険
世界選手権での輝かしい成功を経て、張雪氏は再び長江飛行に挑みます。しかし、今回の挑戦にも多くの危険が伴います。特に夏場の長江は風が強く天候も不安定であり、着地予定地点は軟らかい泥地であるため、高速での着地は車両と人体に大きな衝撃を与えることが予想されます。多くのネットユーザーからは、彼の安全を案じる声や、「バイク製造に専念してほしい」「専門のスタントマンに任せるべきだ」といった意見も寄せられています。
高まる注目と今後の展望
張雪氏のチームが世界選手権で優勝を飾って以来、「張雪機車」への注目度は飛躍的に高まっています。以前は1日あたり300台だった受注が、レース終了から半月で約3倍に増加したと張雪氏自身が明かしています。この長江飛行挑戦は、彼のパーソナルブランドだけでなく、企業としての技術力と冒険心を示す絶好の機会となるでしょう。
果たして、張雪氏はこの危険な挑戦を成功させ、過去の雪辱を果たすことができるのでしょうか。その動向は、中国国内外のバイクファンや製造業関係者から熱い視線が注がれています。
元記事: gamersky
Photo by Maarten van den Heuvel on Pexels












