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中国人気配信者辛巴引退、妻の初ライブで売上20億元達成!その裏に潜む疑惑

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中国ライブコマース界のカリスマとして知られる辛巴(シンバ)氏が、衝撃の「引退」を表明したばかりの8月末。その直後、妻の初瑞雪(チュウルイシュエ)氏が後を継ぎ、初のライブコマース配信を行いました。結果は驚くべきもので、約15時間の配信で売上はなんと20億元(日本円で約400億円)を突破。さらに、配信開始15分で同時接続者数は200万人を超え、視聴回数は2時間で2400万回以上、いいね数は1億回を突破し、新規フォロワーも20万人増加するという、まさに記録づくめの快挙を達成しました。

中国ライブコマース界のカリスマ「辛巴」引退、妻が後継者に

中国のライブコマース市場は、その巨大な規模と熱狂的な消費行動で世界的に注目されています。中でも「辛巴」こと辛有志氏は、絶大な影響力を持つトップインフルエンサーの一人です。彼が先日、ライブコマース業界からの「引退」を宣言したことは、多くのファンや業界関係者に衝撃を与えました。

しかし、その引退宣言から間もなく、彼の妻である初瑞雪氏がそのバトンを引き継ぐ形で、8月29日に初の単独ライブコマース配信をスタートさせました。この配信は、彼女が「辛選の定海神針(ていかいしんしん)となる」と宣言する通り、驚異的な数字を叩き出しました。「定海神針」とは、中国の古典小説『西遊記』に登場する孫悟空の如意棒の別名で、物事を安定させる要石や揺るぎない支えを意味します。つまり、彼女が夫の事業を引き継ぎ、強固な支柱となる覚悟を示した言葉とされています。

「永久引退」のはずが…疑惑を呼ぶ辛巴の“声の出演”

初瑞雪氏のライブコマースは大成功を収めたかに見えますが、その裏では、辛巴氏の行動が多くの物議を醸しています。彼は「永久引退」を宣言し、自身の姿を配信に現すことはありませんでした。しかし、配信中に驚くべきことに3回も音声で登場し、そのうち2回は商品の解説まで行ったのです。

一方で彼はファンに対し「もう自分は引退したから、ライブコマースとは関係ない」と語りながら、他方では「妻の初の配信だから指導する」と発言するなど、矛盾した態度を見せました。また、過去に「5回引退して4回復帰した」という批判に対しては、「引退したいとは言ったが、引退したとは一度も言っていない」と詭弁を弄するような発言も飛び出しました。

こうした辛巴氏の行動に対し、中国のネットユーザーからは厳しい声が上がっています。「変装した販売(偽装引退ではないか)」「過去の生理用品に関する問題はどうなった?」「そもそも、これだけの売上を誰が買っているのか?」といった疑問や批判が殺到しています。特に「生理用品の件」は、過去に彼が関わった商品の品質問題やスキャンダルを指していると推測され、消費者の間で根強い不信感が残っていることを示唆しています。

まとめ:信頼と影響力が交錯する中国ライブコマースの今

今回の辛巴夫妻の一連の騒動は、中国のライブコマース市場の持つ圧倒的な影響力と、それに伴う倫理的課題を浮き彫りにしています。カリスマ的なインフルエンサーが引退を表明しながらも実質的にビジネスに関与し続ける状況は、消費者の信頼を揺るがしかねません。また、巨額の売上数字の背後に、果たして健全な消費行動がどれだけ存在しているのか、という疑問も投げかけられています。

巨大な市場がゆえに、インフルエンサーの一挙手一投足が経済に与える影響は計り知れません。日本においてもライブコマースの成長が見込まれる中で、中国の事例は、信頼性、透明性、そして消費者保護の重要性を改めて考えるきっかけとなるでしょう。今後、辛巴夫妻、そして中国ライブコマース業界がどのように信頼を再構築していくのか、注目が集まります。

元記事: gamersky

Photo by Kindel Media on Pexels

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